アボカドは丸ごと冷凍保存できる?カット・ペーストで変色防止&日持ちさせるコツも紹介!
【野菜ソムリエ監修】アボカドは丸ごとでも冷凍保存できるのでしょうか?今回は、アボカドを〈丸ごと・ダイスカット・スライス・ペースト〉で冷凍保存する方法や日持ち期間を紹介します。アボカドの腐った時の見分け方や、冷凍アボカドのレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
アボカドは丸ごと冷凍保存できる?

アボカドは、ビタミンやミネラルが豊富に含まれている栄養価の高い果物です。一般的にアボカドは室温か野菜室で保存されることが多い食品ですが、冷凍室で保存することはできるのでしょうか。今回は、アボカドの冷凍方法について解説します。
アボカドを丸ごと冷凍する方法
アボカドを丸ごと冷凍する方法は、以下の通りです。
【やり方】
1.アボカドの皮を水洗いし、水気を拭きとる
2.アボカドをラップで包む
3.密閉式の保存袋に入れて冷凍室で保存する
アボカドを丸ごと冷凍する際のポイントは、アボカドが空気に触れないようにすることです。良く洗って水気を切ったアボカドを1個ずつラップで包み、保存袋に入れて袋の空気を抜いてから保存してください。
保存期間
アボカドは、カットしたものよりも丸ごと冷凍した方が長持ちします。丸ごと冷凍したアボカドの保存期間は、およそ1か月程度です。
春日爽花
野菜ソムリエ
まだ未熟である青いアボカドの場合は、少し柔らかく完熟してから冷凍保存をすることで解凍調理を行う際にも美味しくいただけます!
アボカドをカットして冷凍保存する方法・期間は?

冷凍したアボカドをすぐに料理に使いたい場合は、アボカドをカットしてから保存する方法がおすすめです。ここからは、アボカドをスライスしたりペースト状にして冷凍保存する方法や、その保存期間について紹介します。
カットする場合は変色防止の一手間が必要
アボカドをカットして保存する場合は、下記の調味料を使った下処理が必要です。
・レモン汁
・酢
・オリーブオイル
アボカドは、カットして切り口に空気が触れると変色する性質があります。アボカドをカットした断面にレモン汁や酢、オリーブオイルを塗ると、変色を防止することができます。その後、空気に触れないようにラップで密閉して保存してください。
(*アボカドの変色について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
①半分カットして冷凍保存する場合
半分にカットしたアボカドの冷凍保存方法は、以下の通りです。
【やり方】
1.アボカドを縦半分にカットする
2.切り口にレモン汁などを塗る
3.ラップを使ってきっちりと包み、密閉保存袋に入れて冷凍する
まずは、アボカドの種の周りに包丁で切り込みを入れ、手でひねって半割りにします。皮や種は残したままでも冷凍できますが、解凍後すぐに使いたい場合は取り除いてから冷凍すると良いでしょう。その場合は、皮や種を取った部分にもレモン汁などを塗っておいてください。半分にカットしたアボカドの保存期間は、冷凍室で2週間程度が目安です。
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カットしたものを冷凍ではなく冷蔵で保存する場合には、空気と触れる面積を減らすためにタネと皮はそのままで保存しましょう
②スライスカットして保存する場合
続いて、アボカドをスライスして保存する場合の手順を紹介します。
【やり方】
1.アボカドの皮と種を除き、好みの厚さや大きさにカットする
2.カットしたアボカドをレモン汁や酢などで和える
3.密閉保存袋に平らに入れ、袋の空気を抜いて冷凍室に入れる
アボカドをスライスして保存する場合は、解凍後すぐに調理できるように使いやすい厚さや大きさにカットしてください。その後、変色防止のためレモン汁などで和えてから、密閉保存袋に入れて冷凍します。
スライスしたアボカドは、一度に使う分だけ分けてラップに包んでから保存袋に入れると、調理の際に使いやすくなる上、鮮度や栄養素もキープすることができます。スライスした冷凍のアボカドは、2週間を目安に使い切りましょう。
③ペースト状にして保存する場合
アボカドは、下記のような方法でペースト状にして冷凍保存することもできます。
【やり方】
1.アボカドの皮と種を取り除く
2.適当な大きさに切り、フォークなどで潰してペースト状にする
3.ペースト状にしたアボカドにレモン汁などを加えて混ぜる
4.密閉保存袋に入れて平らにし、空気を抜いて冷凍室へ入れる
アボカドをペースト状にして保存する場合は、フォークなどでアボカドを滑らかになるまで潰してから、変色防止のための調味料を加えます。こちらのペーストも、ラップを使って食べ切れる量だけ小分けにしてから、保存袋に入れると良いでしょう。ペースト状にしたアボカドは、冷凍室で約1か月ほど保存が可能です。
冷凍アボカドの解凍方法は?

冷凍したアボカドを使う際には、電子レンジの解凍モードを使って解凍できるのでしょうか。ここからは、冷凍したアボカドの正しい解凍方法について解説します。
①丸ごとアボカドを保存した場合
丸ごと冷凍したアボカドの解凍方法は、自然解凍と電子レンジを使う方法の2通りです。電子レンジで解凍する場合は、まず凍ったアボカドが少し柔らかくなるまで室温に置き、皮を剥いてからキッチンペーパーで包みます。その後、電子レンジの解凍モードを使って解凍します。
アボカドを電子レンジで解凍する際には、電子レンジの低いワット数で解凍するようにしましょう。アボカドを加熱しすぎると、変色するだけでなく、熱に弱いアボカドの栄養成分が損なわれる可能性があります。
自然解凍する場合は、冷凍したアボカドを野菜室か室温に置いて解凍します。室温の方が早く解凍できますが、室温に長時間放置すると傷みやすくなるため、野菜室でゆっくり時間をかけて解凍するのがおすすめです。
②カットしてから保存した場合
カットして保存したアボカドの場合も、自然解凍か電子レンジを使った方法で解凍します。電子レンジを使う場合は、カットしたアボカドをクッキングシートで包んでから、電子レンジの解凍モードを使って解凍してください。アボカドについた霜を吸収してくれるので、過熱を防ぐこともできます。
自然解凍をする場合は、アボカドを丸ごと解凍する時と同様に、冷凍室から野菜室または室温に移して解凍します。また、カットして冷凍したアボカドは丸ごと冷凍したアボカドよりも解凍時間が短いため、室温で解凍する際は放置しすぎないように気をつけましょう。
冷凍アボカドが腐った・傷んだ時の見分け方は?

アボカドを冷凍すると保存期間を延ばすことができますが、長期間冷凍室で保存しているとアボカドが傷むことがあります。以下の項目では、冷凍したアボカドが腐ったり傷んだ時の特徴について解説します。
腐った・傷んだアボカドの特徴
傷んだ冷凍アボカドには、以下のような特徴があります。
・変色する
・霜がつく
・水分が抜ける
アボカドを長期間冷凍室で保存すると、表面に霜が付き、変色したり水分が抜けて乾燥することがあります。これは冷凍焼けと呼ばれ、冷凍室の中で食品に含まれる水分が蒸発し、油脂が酸素に触れて酸化する現象です。
このような状態になったアボカドは食べても体に害はありませんが、風味や味は劣化してしまいます。冷凍焼けを防ぐために、アボカドを冷凍する際には空気に触れないようにラップできっちりと包み、長期保存をせず早めに食べ切りましょう。
(*アボカドが腐った場合について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
冷凍アボカドの使い方・レシピ
冷凍したアボカドを解凍したものは、生のアボカドよりも食感や風味が劣るため、工夫して調理する必要があります。ここからは、冷凍アボカドが美味しく食べられるおすすめのレシピを紹介します。
①アボカドと野菜のソテー
アボカドを半解凍状態にし、フライパンで炒めて作るおかずのレシピです。炒めることで冷凍アボカドの水気も軽減されます。冷蔵庫に余っている野菜や肉を使ってアレンジするのもおすすめです。
↓詳しいつくり方・手順はこちら↓
②アボカドカップのグラタン
皮付きのまま冷凍したアボカドの皮をカップに使ったグラタンです。冷凍したアボカドを解凍すると皮が剥きやすくなり、簡単に中身をくり抜くことができます。牛乳やチーズを加えることでカルシウムも摂れるので、成長期の子どもにも積極的に食べさせたい一品です。
↓詳しいつくり方・手順はこちら↓
③アボカドピューレのアイス
ペースト状にして冷凍したアボカドを使ったアイスです。アボカドペーストを解凍し、生クリームやコンデンスミルクを混ぜて作ります。お菓子作りが苦手な人でも、失敗なく簡単に作ることができます。
↓詳しいつくり方・手順はこちら↓
アボカドを正しく保存して日持ちさせよう
アボカドを室温や野菜室で長期間放置しすぎると、腐ったり傷む原因になります。アボカドを買ってすぐに食べる予定がない時は、冷凍保存がおすすめです。丸ごと冷凍するだけでなく、カットしたりペースト状にして冷凍することもできるので、用途に合わせて冷凍してください。アボカドを正しく冷凍保存して、長期間美味しいアボカドを楽しみましょう。