えのきは洗う?洗わない?必要性がある場合とは?味落ちしにくい洗い方も紹介!
【野菜ソムリエ監修】えのきは洗う・洗わないどっちが正しいのでしょうか?今回は、えのきを洗わない理由・洗い方やゴミ・おがくずの取り方について紹介します。えのきを洗わない方が良い場合やえのき以外のきのこは洗うべきか否かも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
払い落としても取れない場合は流水を部分的に当てる
上記のように拭き取る作業をしてもなかなか払い落としきれない汚れがある場合には、調理の直前にその部分のみを流水に当ててサッと軽く洗い流します。また、水を張ったボウルに入れてから汚れが気になる部分だけを素早く濯ぐようにするのも良いでしょう。
時間をかけて洗うとその分えのきに水が多く吸収され、特有のシャキシャキとした食感が楽しめなくなってしまいます。旨味や栄養分が失われるのを防ぐためにも、洗いすぎないことがポイントです。
春日爽花
野菜ソムリエ
エノキの石づきは、先端のおがくずが付いている部分だけです。なのでこの石づきを切り落としてしまえば、密集してギュッと束になっている根元部分も食べられます。ステーキ風にして食べるとすごく美味しいので捨てずに食べましょう!
えのきを洗わない方が良い場合とは?
ここでは、えのきに付着している汚れが気になっても洗わない方が良いケースを紹介します。えのきの保存方法や保存時の注意点も合わせて記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
すぐに食べずに常温・冷蔵庫で保存する場合は洗わない
えのきは洗うとたちまち水気を含み、傷みや劣化が早まります。もともと足が早い食材ですが、さらに日持ちがしにくくなるため、調理の直前以外の水洗いは避けましょう。購入後すぐに調理して食べない場合には水洗いしないで下さい。
えのきをパッケージ袋から取り出して、湿気を吸収する新聞紙やキッチンペーパーなどに包み、食料保存用のプラスチックバッグに入れて野菜室で保存すると良いでしょう。また、えのきは冷凍保存も可能です。
水で洗わずに石づきを取り除いてから、お好みの食べやすい大きさにカットしてそのまま冷凍をしておけば、およそ1か月程度は保存することができます。使用する際には、解凍せずにそのまま調理に使うことができるので大変便利です。
(*えのきの保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
えのき以外のきのこも洗わない方が良い?
日常の中で調理に使うきのこはたくさんありますが、えのき以外のきのこもすべて洗わない方が良いのでしょうか。きのこの種類やきのこが生育した環境などによって、むしろ水で洗う方が良いものもあるので紹介します。
なめこなど洗った方が良いきのこもある
ほとんどのきのこはえのきと同様、水で洗うと味落ちや傷みなどが生じるので基本的には洗わずに調理をしますが、次のようなきのこは調理前に洗う方が良いとされています。
・なめこ
・生きくらげ
・はなびらたけ
・原木栽培されたきのこや山で収穫された天然物のきのこ
なめこはザルなどに入れて軽く濯ぐように水で洗うと、ぬめりの中に汚れが含まれていても簡単に落とすことができます。なめこは時間が経つにつれて乳酸菌が増えていきますが、それによって生じる特有の酸味も洗うことで軽減されます。
生きくらげは水を通しても劣化しないきのこです。水に浸しておくと水分が吸収され肉厚になり、プリプリとした食感を味わえます。はなびらたけも水分の影響を受けにくく、水洗いしても香りや食感が変わりません。自然で育ったきのこの中には虫や土などが付着しているものがたまにありますが、塩水を使えば風味や味わいを残しながら汚れを落とすことができます。
(*なめこの洗い方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
えのきを食べる時は洗わないでOK
今回は、えのきを下処理する際に水で洗うべきかどうか、また汚れなどがあった場合の対処方法について紹介しました。旨味と栄養成分を保つ正しい下ごしらえのコツやポイントをしっかりと押さえることで、えのきをより美味しくいただくことができます。調理の際は、ぜひ参考にしてみてください。