茶豆(ちゃまめ)とは?枝豆との違いは?旬・栄養価や食べ方・レシピのおすすめを紹介!
【野菜ソムリエ監修】茶豆を知っていますか?枝豆と違いはあるのでしょうか?今回は、茶豆の〈名前の由来・味・旬・産地〉など〈枝豆・ただちゃ豆〉と違いを比較して紹介します。茶豆の美味しい茹で方・食べ方やレシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
ただちゃ豆という枝豆は「ちゃまめ」という名前がついていますが、茶豆とはどういった関係なのでしょうか。ただちゃ豆とはどんな枝豆であるのかを紹介します。
ただちゃ豆は山形県原産の茶豆の一種
ただちゃ豆は日本に昔からあった在来野菜の枝豆で、山形県鶴岡市郊外の白山地区でしか栽培されていない特産品のことです。ただちゃ豆はサヤの中の薄皮が茶色いため、茶豆に属します。この地方で「ただちゃ」は「お父さん」や「親父」という意味を持ち、昔のお殿様が「あのただちゃが作った豆を食べたい」と言ったことが名前の由来だと言われています。
茶豆の旬・産地や選び方は?
一般的な枝豆は夏頃にスーパーなどで目にする機会が多いですが、茶豆の旬の時期はいつなのでしょうか。茶豆の旬や産地、選び方のポイントについて紹介するので、購入する際は参考にしてください。
茶豆の旬・産地
枝豆は同じ産地であっても収穫時期によって味や見た目、収穫時期ごとの呼び方も変わります。最も早く7月下旬に収穫されるものに「極早生」、8月上旬からは爽やかな味わいの「早生」があります。さらに、8月中旬以降が茶豆本来の味を愉しめる「本豆」、最後の時期の9月に入ると実入りが良く甘みも強い「晩成」の大きく4つの種類です。
茶豆の産地としては前述した「ただちゃ豆」の山形県の他に「黒崎茶豆」の新潟、宮城県の「気仙沼茶豆」が有名です。一般的な枝豆の生産は関東地方ですが、茶豆の生産地は東北地方が中心となっています。
茶豆の選び方のポイント
新鮮で美味しい茶豆の見分け方は以下のとおりです。
・枝付きの場合、枝に残った葉が緑色をしている
・枝付きの場合、サヤがたくさんついている
・サヤが緑色をしている
・産毛がしっかり立っている
・サヤがふっくらとしている
茶豆はできれば枝付きのものを購入することをおすすめします。枝からサヤを1つ1つ切り取らなければならないので少し手間がかかりますが、鮮度が落ちにくいので枝豆の美味しさを味わうことができます。
(*枝豆の旬や選び方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
安部加代子
野菜ソムリエ
茶豆も枝豆と同様買ったその日が最もおいしいですが、枝や根がついたものはその鮮度も落ちにくいです。
その日食べない場合は、茹でて冷蔵しましょう。また冷凍なら、固めに茹でるか、生のままでも可能です。生で冷凍する場合は、沸騰したお湯にそのまま入れて茹でると良いです。
茶豆の食べ方・レシピのおすすめ
枝豆は枝豆を茹でるお湯を沸かしてから収穫する農家もあるほど、莢から離れた枝豆の劣化は早いものです。ここでは、茶豆の美味しい茹で方やレシピを紹介します。
①茶豆の美味しい茹で方
茶豆の美味しい茹で方は以下のとおりです
①ボウルに豆を入れ、水を少し入れて強くこすり洗いする
②塩をひとつかみ振ってよく揉む
③蓋付きの大鍋に豆の3〜5倍の量の水を沸騰させ塩少々加える
④沸騰した湯に茶豆を入れ
⑤茹で時間は煮立ってから1〜2分程度
⑥素早くザルにあげる
⑦粗熱をとる
⑧お好みで塩を振って出来上がり
こすり洗いと塩もみをすることで産毛を取り除き、茶豆の口当たりを良くします。茶豆は茹ですぎると風味や旨味が半減するので茹ですぎには注意が必要です。あっという間に茹で上がるので、鍋から離れないようにしましょう。