あけびの食べ方は?実は生でOK?種・皮・新芽などの味わいや調理法を紹介!
【野菜ソムリエ監修】あけびの食べ方を知っていますか?あけびは、住んでいる地域によってはなじみが薄い食材かもしれません。今回は、あけびの〈実・皮・種・新芽・つる〉の美味しい食べ方を紹介します。あけびの食べ頃の季節や味わい・食感なども紹介するので参考にしてみてくださいね。
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あけびとは?
あけびの名前を聞いたことがあっても、実際に食べた経験がある人は限られるかもしれません。ここでは、あけびとは何かについて説明します。
あけびの食べ頃の季節や主産地
あけびとは日本国内の野山に自生している植物の一種で、熟した紫色が印象的です。日本や中国、朝鮮半島に自生している落葉性並びにつる性の植物で、アケビ科アケビ属に分類されます。果樹の中では育てやすいので、家庭で食用ではなく観葉植物として育てている人も少なくありません。
あけびの果実の大きさは6~10cmほどで、9~10月に食べ頃の時期を迎えます。主な産地は山形県と愛媛県、長崎県ですが、流通しているあけびの90%ほどが山形県で生産されています。
あけびの実の味わい・食感
あけびは割れた皮から見える果肉の部分を食べるのが基本の食べ方で、食べるとあっさりとした素朴な味わいがあります。果肉がゼリー状なので口当たりが柔らかく、香りも強すぎないので、後味がすっきりとしています。特に熟したあけびの果肉は、熟した柿のような甘みを感じるでしょう。
Twitterの口コミ
あけびって映えでは?色が可愛い
初めて食べた
外側は茄子+ゴーヤってかんじ
内側はヌルヌルしてて雑味のない砂糖味…
#あけび
#四季の食卓
Twitterの口コミ
春が旬の野菜の中にあけびの芽があるけれど、秋になる実も甘くて美味しいんだ。
あけびの栄養価・カロリー
1個あたり | カロリー | 糖質 |
あけび | 24kcal | 4g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
上記は、あけび1個70gあたりのカロリーと糖質を表しています。アケビに含まれる栄養素としては、以下のものが挙げられます。
・ビタミンC
・カリウム
あけびの実にはいちごや柿と同等のビタミンCが含まれており、疲労回復や風邪の予防、肌荒れの改善などの効能があります。またあけびの皮にはカリウムが豊富で、余分な塩分や水分の排出を促すことから、むくみの解消や高血圧の予防効果が期待できます。
春日爽花
野菜ソムリエ
あけびの果皮には強い抗酸化作用をもつアントシアニンや利尿作用のあるカリウムが豊富に含まれ、あけびのつるにはサポニンやカリウムが豊富に含まれており、細かく切って乾燥させ煎じたものは膀胱炎や尿道炎の改善、むくみの解消に良いとされ、古くから漢方の生薬として利用されてきました。
あけびの実の美味しい食べ方は?
現代のように甘いものが流通していなかった時代には、あけびはおやつとして重宝されていました。今でもその素朴な味わいを、好む人も少なくありません。ここでは、あけびの実の美味しい食べ方を紹介します。
あけびの果肉の部分をスプーンですくって食べる
あけびは、中にある種を包んだ白い部分が果肉となっています。この果肉を上の写真のようにスプーンですくい、デザート感覚で食べるのがおすすめの食べ方です。食べ頃になったあけびは表面の皮が自然に割れてくるので、乳白色の果肉が見えているあけびは日を置かずに食べましょう。
もし皮に割れ目が入っていない時には、薄く線が入っている部分を探してみてください。そうした部分があった際には軽く押すことで簡単に皮が割れます。それでもうまく割れない時には、ナイフで半分に切って食べるとよいでしょう。
またあけびの果肉は凍らせてシャーベットにしたり、アイスクリームやムースの材料として使っても美味しいことで知られています。中にはあけびを果実酒にする人もいます。