宇和ゴールドとは?味・食べ方は?皮の剥き方や栄養・カロリーも紹介!
【野菜ソムリエ監修】宇和ゴールドとはどんな果物か知っていますか?みかんの仲間でしょうか?今回は、宇和ゴールドの効果・効能にくわえ、味わい・美味しい食べ方や皮の剥き方も紹介します。宇和ゴールドの〈旬・産地・名前の意味〉なども紹介するので参考にしてみてくださいね。
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宇和ゴールドとは?みかんの仲間?
宇和ゴールドは大きめで、やや下膨れなその見た目はグレープフルーツにも似ていますが、みかんの仲間なのでしょうか。宇和ゴールドの旬や主産地、味や香り、歴史や起源についても紹介します。
宇和ゴールドの旬や主産地
宇和ゴールドの旬は3月頃から6月頃までで、5月頃が出荷の最盛期です。主産地は愛媛県でその生産量は全国の約74%を占め、次いで熊本県で約25%、和歌山県で約1%、ほかごくわずかですが宮崎県でも栽培されています。宇和ゴールドは寒さに弱く温かい地域でしか育たない品種のため、西日本が主な産地となっているようです。
宇和ゴールドの味わい・香り
宇和ゴールドはその見た目から和製グレープフルーツとも言われますが、グレープフルーツのような苦みや酸味はなく、さっぱりとした甘い果汁を多量に含んでいます。特に果汁が豊富でジューシーな宇和ゴールドが食べたい場合は、3月頃~5月初旬頃に収穫されるものを手に入れるのがおすすめです。
5月初旬~6月中旬のものは一番甘みも酸味も強くて味が濃厚で、7月に入ると味が少し落ち着き宇和ゴールドならではの香りが立つようになります。8月頃になると水分が適度に抜けてさっぱりした味になり、張りのある食感になります。この頃になると求めやすい値段に変わるので、安く手に入れたい場合はこの時期がおすすめです。
宇和ゴールドの歴史・起源
宇和ゴールドは熊本県河内町の西村徳三郎氏の庭で偶然見つかった柑橘類で、起源は明らかにはなっていないものの、文旦の掛け合わせの品種だと予測されています。宇和ゴールドは河内晩柑(かわちばんかん)とも呼ばれますが、これは熊本県河内町で発見されたことと、収穫時期が春先以降の遅い時期であることを意味する晩生(おくて)が名前の由来です。
宇和ゴールドは河内晩柑と呼ばれる以外にも生産者や地域によって呼び名が変わり、他にはジューシーオレンジ、ジューシーフルーツ、愛南ゴールド、灘オレンジ、ハーブ柑、天草晩柑、夏文旦、美生柑などの名称があります。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
産地によって様々な名称がついていますが、品種としてはすべて「河内晩柑」です。「宇和ゴールド」は主に愛媛県で栽培されている河内晩柑のブランド名になります。
宇和ゴールドのカロリーや栄養成分・効能は?
和製グレープフルーツとも言われさっぱりとした甘みの宇和ゴールドですが、栄養面での特徴はあるのでしょうか。ここでは宇和ゴールドのカロリーや糖質量のほか、含まれる栄養素の種類とそれぞれの効能について紹介します。
宇和ゴールドのカロリー・糖質
100gあたり | カロリー | 糖質 |
宇和ゴールド | 38kcal | 8.2g |
みかん | 49kcal | 11.7g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
上記は宇和ゴールドとみかんのカロリー・糖質量を比較したものですが、宇和ゴールドとみかんとではカロリーや糖質量に大きな差はありません。糖質量に関してはみかんの方が高めなので、若干みかんの方が甘めと言えるでしょう。なお、宇和ゴールドやみかん1個分のカロリーはショートケーキの10分の1程度なので、ダイエット中でも食べやすい果物です。
①食物繊維
宇和ゴールドに含まれる栄養成分である食物繊維は、腸内で発酵して善玉菌が繁殖しやすい環境を作り出します。さらに善玉菌は腸内で脂肪の吸収を抑える短鎖脂肪酸を生成するため、食事からの脂肪の吸収を抑えるダイエット効果も期待できます。
また、食物繊維には血中のコレステロールを下げる効能もあるため、宇和ゴールドを食べることは生活習慣病の予防にも役立つでしょう。(※2)
②ナリンギン
宇和ゴールドの薄皮の苦みを感じる部分に栄養成分のナリンギンが含まれています。このナリンギンは脂肪酸の分解や血栓の生成防止の働きがあり、血流改善に効果があります。
他にも、アレルギー症状を緩和して花粉症を予防する効果や毛細血管を丈夫にする効果、ウイルスへの抵抗力を高めて風邪の予防に効果があると言われています。さらにナリンギンは活性酸素の働きを抑え、老化現象や病気の予防、アンチエイジングや生活習慣病の予防にも役立つのが特徴です。