土用の丑の日はいつ?由来は?うなぎを食べるようになった起源なども解説!

土用の丑の日」はいつか知っていますか?今回は、「土用の丑の日」の意味や起源に加えて、〈2020・2021〉など年別の日にちも紹介します。土用の丑の日にうなぎを食べる理由や、うなぎ以外のおすすめの食べ物も紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 土用の丑の日とは?いつ?
  2. 「土用の丑の日」の意味
  3. 土用の丑の日の年別の日にち
  4. 土用の丑の日にうなぎを食べるのはなぜ?
  5. うなぎは栄養豊富で体調を崩しやすい季節の変わり目にピッタリのため
  6. 土用の丑の日の起源は?誰がいつ決めたの?
  7. 土用の丑の日の起源は江戸時代の鰻屋
  8. うなぎの調理方法は関東と関西で違う?
  9. ①さばき方の違い
  10. ②タレのつけ方の違い
  11. 土用の丑の日の鰻以外のおすすめの食べ物は?
  12. 土用の丑の日は「う」の付く食べ物がおすすめ
  13. 土用の丑の日にうなぎを食べてみよう

土用の丑の日とは?いつ?

土用の丑の日といえば夏のうなぎの日というイメージが強いと思います。しかし土用の丑の日は1年の間に何度も訪れます。では、土用の丑の日とはいつなのか詳しく解説していきます。

「土用の丑の日」の意味

土用とは四季の立冬、立春、立夏、立秋直前の18~19日間の期間を指します。そして旧暦では、日にちを十二支を当てはめ干支で呼び表したので、土用の期間に訪れる旧暦の丑の日を土用の丑の日と呼びます。

土用の丑の日の年別の日にち

土用の丑の日は1年の間に何度も訪れる日です。また、土用の時期が年によって異なるため丑の日の数も変わってきます。

西暦/日付
2019/1月28日/4月22日/5月4日/7月27日/10月31日
2020/1月23日/4月16日/4月28日/7月21日/8月2日/10月25日/11月6日
2021/1月17日/1月29日/4月23日/7月28日/8月1日/10月20日/11月1日
2022/1月24日//4月18日/4月30日/7月23日/8月4日/10月27日

上記のとおり、土用の丑の日は年によって違いがあります。さらに食べるものにも違いがあり、夏の土用の丑の日には「う」のつく食べ物を食べるとよいとされています。

土用の丑の日にうなぎを食べるのはなぜ?

なぜ夏の土用の丑の日にうなぎを食べるのでしょうか?ほかにも「う」のつく食材はたくさんあります。ここではその理由を詳しく解説していきます。

うなぎは栄養豊富で体調を崩しやすい季節の変わり目にピッタリのため

夏の土用の丑の日には「う」のつく食べ物が良いと言われていますが、その中でもうなぎは体調を崩しやすい夏にはぴったりの食材だと言われてきました。栄養豊富で滋養強壮に効果があるとされるうなぎの栄養は以下の通りです。

・ビタミンA
・ビタミンB
・カルシウム
・DHA
・EPA


うなぎには特にビタミンAが多く含まれており、老化防止や目、皮膚を正常に保つ効果があります。ビタミンBには成長を手助けする作用と疲労防止の効果があり夏にぴったりとされています。DHA、EPAには血流を良くして病気の予防など、うなぎは夏の疲労を抑えるのに効果的とされているのです。

(*うなぎの栄養素や効能について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)

うなぎの栄養素と効能は?疲労回復の効果あり?成分が摂れる食べ方も紹介!

土用の丑の日の起源は?誰がいつ決めたの?

現在ではうなぎの日として親しまれている土用の丑の日ですが、いつからうなぎの日とされてきたのでしょうか?どんな理由でうなぎの日になったのか詳しく解説していきます。

土用の丑の日の起源は江戸時代の鰻屋

日本でうなぎが食べられるようになったのは1700年代の江戸時代とされています。その当時の鰻屋では夏になると売り上げが落ちる傾向にあり、鰻屋が悩んでいました。そこで江戸で有名な蘭学者の平賀源内という人物に知恵を貸してもらうことにしたそうです。

平賀源内は丑の日にちなんで「う」の付く食べ物は縁起が良く、うなぎは精力を付けて、夏を乗り越えるのに最適な食材として鰻屋に「本日丑の日、うなぎの日、食すれば夏負けすることなし」という謳い文句とともに看板を掲げさせました。それ以来、土用の丑の日はうなぎの日と言われるようになったそうです。

うなぎの調理方法は関東と関西で違う?

日本では蒲焼きとしてうなぎを食べることが多いですが、蒲焼きの調理法は関東と関西で異なります。東西の地方でうなぎの焼き方にどんな違いがあるのか、比較しながら解説していきます。

①さばき方の違い

うなぎは大きく分けて背開きと腹開きの2種類さばき方があり、関東では背開き、関西では腹開きです。当時関東地方の江戸では難易度が高い腹開きができる職人が少なく背開きが好まれていました。関西は商人の町として栄えていて、「腹を割って話す」という言葉から、今でも腹開きが好まれています。

②タレのつけ方の違い

関東地方では蒸し焼きにしてからタレをつけて炭焼きにし、関西では蒸し焼きにすることなく、炭焼きにしてからたれ焼きにします。この差は江戸に単身者が多かったことに由来するとされています。単身者が多く外食が盛んで、早く出すために蒸し焼きにして準備しておき、注文が入り次第タレをつけて焼いたそうです。

蒸し焼きにすることで、身が縮まらず見栄えが良いことからも武家社会に好まれていました。対して関西ではうな丼をまんまむしと呼び、ご飯の余熱で蒸す調理がされ、そのことから関西地方ではうな丼のことをまんまむしを省略してまむしと呼ばれています。

(*うなぎの蒲焼の関東と関西での違いについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)

うなぎの蒲焼きは関東・関西で違う?特徴の比較やどっちが人気なのかも調査!

土用の丑の日の鰻以外のおすすめの食べ物は?

土用の丑の日には「う」のつく食べ物が良いとされています。うなぎ以外にはどんな食べものが良いでしょうか?うなぎ以外の土用の丑の日におすすめの食べ物を紹介します。

土用の丑の日は「う」の付く食べ物がおすすめ

土用の丑の日にはうなぎのほかに以下のような食材がおすすめです。江戸当時でもうなぎが不漁の時期には「う」のつく食べ物を食べて過ごしていたとされています。

・うり
・梅
・うどん
・うさぎ
・馬肉
・牛肉

上記の食べ物は体力をつけたり食欲増進や消化促進などの効果があり、夏バテに良いとされています。近年でもうなぎは値段が高騰する高級食材ですので、土用の丑の日には「う」のつく食べ物を食べて過ごしてみてはいかがでしょうか。

土用の丑の日にうなぎを食べてみよう

土用の丑の日は1年の間に何度も訪れる季節の変わり目です。江戸から体力が必要とされる立夏の時期には「う」のつく食べ物が食べられてきました。次の土用の丑の日には、うなぎ、のほかにも「う」のつく食べ物を食べて過ごしてみるのも良いかもしれませんね。

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