バンレイシ(釈迦頭)とはどんな果物?食べ方や味は?毒の心配なども紹介!
【野菜ソムリエ監修】バンレイシ(釈迦頭)を知っていますか?どんな味わい・香りの果物なのでしょうか?今回は、バンレイシの別名や旬の時期・産地に加えて、栄養価・効能なども紹介します。バンレイシの食べ方や毒の懸念点についても紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
③ビタミンB群
バンレイシに含まれるビタミンB1には、食事で摂った糖質からエネルギーを産み出す働きがあり、疲労回復効果も期待できます。ビタミンB2は皮膚や粘膜、髪の再生効果もあるため、疲れや肌荒れが気になる人は不足することなく摂りたいビタミンです。また、ナイアシンといったビタミンBの一種である栄養素は、神経細胞で働きストレスの軽減に効果があります。
④ビタミンC
バンレイシはビタミンCが豊富な果物で、その量はリンゴの20倍とも言われています。ビタミンCの持つ抗酸化作用には、老化の原因となる活性酸素を減らす働きがあります。このことから、がんや動脈硬化の予防や、しみやしわを予防して、美肌効果も期待されているビタミンです。
⑤カリウム
バンレイシには、カリウムといったミネラルも豊富に含まれています。カリウムは、むくみの原因となる摂り過ぎた食塩に含まれるナトリウムを、体外に排出させる働きがあります。このことから、同じく食塩の摂りすぎが一因とされる、高血圧の予防にも効果があると言えるでしょう。
安部加代子
野菜ソムリエ
甘味も強くカロリーは比較的高めですが、ビタミンC以外にもマグネシウムや美容にも関わるビタミンB2などもリンゴの数倍と女性にはうれしい効果が期待できるフルーツです。
バンレイシの食べ頃や保存方法は?
バンレイシの味わいがもっとも楽しめる、食べ頃はいつなのでしょうか。バンレイシの食べ頃や保存方法について解説します。
バンレイシの食べ頃の見分け方
バンレイシが熟した特徴は、以下の通りです。
・果実全体が柔らかくなっている
・甘い香りが強くなっている
・皮の表面が黒っぽくなっている
・皮のでこぼこした部分の一つ一つが、簡単に剥がれる
収穫されたばかりのバンレイシは、皮は緑色で果実を触ったときに固さを感じますが、食べ頃になると見た目や香り・感触で見分けることが可能です。完熟の状態が甘味がもっとも強くなりますが、固めの食感や酸味も楽しみたい場合は、好みに合わせて完熟前に食べても良いでしょう。
バンレイシの保存方法
バンレイシは熟すと、皮が崩れやすくなるため、完熟する前に収穫されたものがほとんどです。そのため、バンレイシを手に入れた時は、好みに合わせて追熟させる必要があります。
バンレイシの追熟方法は、乾燥から守るため新聞紙などに包んでから、常温保存しましょう。暑い場所で育つバンレイシは、冷蔵庫に入れると味や香りが悪くなるため、20~25度での保存がおすすめです。
バンレイシの選び方は?
珍しい果物であるバンレイシを見かけたときには、どんな状態のものを選べばよいのでしょうか。美味しいバンレイシを選ぶ際の、ポイントを説明します。
美味しいバンレイシの選び方
美味しいバンレイシを選ぶ際のポイントは、以下の通りです。
・皮の色が黄緑色をしている
・果実に張りがありふっくらとしている
・傷や割れが無い
新鮮なバンレイシは、皮の部分が鮮やかな黄緑色をしており、こちらを選ぶと好みに合わせて追熟させることができます。また、ふっくらとしてハリのあるバンレイシは、果肉が詰まっていて美味しいと言えるでしょう。表面に傷や割れがあると傷みやすいため、皮の綺麗なものがおすすめです。