ラフランス(洋梨)の保存方法・期間は?完熟後は冷凍?状態別の最適を紹介!
【なかむラ・フランスファーム監修】ラフランス(洋梨)の正しい保存方法・期間を知っていますか?今回は、ラフランスの〈未熟・完熟後〉別に〈常温・冷蔵・冷凍〉など最適な保存方法をそれぞれ紹介します。ラフランスが腐るとどうなるのかや、保存食レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ラフランス(洋梨)の正しい保存方法って?
ラフランスは西洋ナシの品種の中のひとつで、甘みの中に上品な酸味も感じられる人気の果物です。ラフランスを美味しく保存する方法はどのようなものなのでしょうか。ここでは、購入したラフランスを美味しく保存する方法や腐るとどうなるかなどを紹介します。
ラフランスの保存方法は「完熟状態」による
ラフランスの保存方法は、完熟状態によって変わります。ラフランスの完熟具合を見極めてから、その状態にあった保存方法を選択することが大切です。もともとラフランスは日持ちがよい果物で、完熟していなければ数週間保存できますし、正しい方法で保存すれば、より美味しく食べることもできます。
未熟なラフランスの保存方法は?
まだ完熟していない、未熟なラフランスはどのように保存すればよいのでしょうか。ここでは、未熟なラフランスの保存方法を追熟加減に分けて紹介します。
まずはラフランスの食べ頃の見分け方を知っておこう
ラフランスの保存方法を決める前に、ラフランスの状態を確認します。完熟前のラフランスと完熟した後に見られる特徴は以下の通りです。
ラフランスが未熟なとき
・皮がぴんとして張りがある
・軸の色が緑色でピンと立っている
ラフランスが完熟しているとき
・軸が茶色くなり、皮にしわが出ている
・甘くてフルーティーな香りがする
・お尻が茶褐色に変わっている
ラフランスが未熟な間は、軸が緑色で、皮も緑がかった色をしています。皮にはみずみずしい張りがあり、香りは控えめです。一方、ラフランスが完熟に近づき、食べ頃になるとお尻のほうから茶褐色のような色に変わってきます。軸も茶色くなり、皮全体に張りがなくなります。
皮にしわが目立つようになり、甘くてフルーティーな香りがするところも食べ頃になっているサインです。
(*ラフランスの食べ頃の見分け方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
保存法①追熟させたい場合
また食べ頃になっていない、未熟なラフランスを追熟させたいときの保存方法を紹介します。
1.新聞紙やペーパータオルでラフランスを包む
2.直射日光の当たらない常温で保存する
未熟なラフランスを追熟させたいときは、冷蔵庫ではなく常温で保存します。直射日光が当たらず、湿気の少ない場所で保存しておくと2、3日から1週間程度で食べ頃に追熟します。一般的にラフランスが美味しく追熟する温度は15℃~20℃前後の常温がよいようです。
また、保存している場所の状態によって追熟のスピードも変わるので、こまめに状態をチェックして食べ頃になっていないか確認するとよいでしょう。
保存法②より早く追熟させたい場合
また食べ頃になっていない、未熟なラフランスをより早く追熟させたいときの保存方法を紹介します。
1.新聞紙やペーパータオルでラフランスを包む
2.直射日光の当たらないやや高い常温の場所に保存する
3.ポリ袋に入れ、りんごと一緒に保存する
ラフランスの追熟に適しているのは15℃~20℃前後の常温ですが、それよりも少し高い温度のところで保存すると追熟スピードが早まります。しかし、30度を超えるような暑さでは追熟障害が起こり、美味しくなりません。そこで、エチレンガスを出すりんごと一緒にポリ袋に入れて保存すると、追熟を早めることができておすすめです。
りんごはエチレンガスをたくさん出す代表的な果物で、エチレンガスの刺激により、一緒に保存しているラフランスも追熟が早くなります。この方法で保存すると、早ければ常温でも2日程度で食べ頃になります。
保存法③追熟を遅らせたい場合
また食べ頃になっていない、未熟なラフランスを追熟を遅らせて保存したいときの方法を紹介します。
1.新聞紙やペーパータオルでラフランスを包みポリ袋に入れる
2.冷蔵庫の野菜室で保存する
未熟なラフランスの追熟を遅らせるには、常温よりも気温の低い場所で保存する方法がよいので、冷蔵庫の野菜室に入れましょう。このとき、冷蔵庫の中で乾燥しないように新聞紙などで包んでポリ袋に入れておきます。追熟を早めたいときとは逆で、りんごなどと一緒に保存しないようにします。冷蔵庫の野菜室で保存したラフランスは3~4週間程度もちます。