ラフランスの食べ頃の見分け方は?追熟の保存法や食べ方のおすすめも紹介!
【なかむラ・フランスファーム監修】食べ頃のラフランスを食べたいですよね。今回は、ラフランスの食べ頃の見分け方を〈見た目・感触・香り〉などから、追熟する保存方法とともに紹介します。完熟ラフランスの美味しい食べ方や人気レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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食べ頃のラフランスが食べたい…
ラフランスは洋梨の中でも圧倒的人気を誇り、女王のフルーツとも呼ばれています。ところがラフランスは、食べ頃の見分け方が難しいとされています。購入したラフランスの食べ頃を逃がさずに、美味しい状態で食べられる方法を紹介するので参考にしてください。
ラフランスの食べ頃の見分け方は?【画像】
ラフランスは人気とはいえメジャーなわけではないので、手に取る機会もそう多くはありません。なので食べ頃を見極めるにはいくつかポイントを抑える必要があります。今回は、ラフランスの完熟サインを見た目や感触、香りなどの特徴と共に説明していきます。分かりやすい画像も載せるので、購入した際には参考にしてみてください。
①見た目での見分け方
和梨と違いひょうたんのような形をしているのが洋梨の特徴です。その肩の部分の軸やその周りが完熟前だとピンと張っていて色は緑色なのですが食べ頃になると画像のように軸とその周り、お尻の部分にしわが入ります。そして色も黄色~茶褐色へ変化します。
中村紘人
なかむラ・フランスファーム
ラフランスは他の西洋梨と違って色の変化が分かりづらいので、購入後は触って確かめて頂くと確実です!
②感触・柔らかさでの見分け方
完熟前は固くて触った感じもゴツゴツとしています。食べ頃になると軸の周りの部分を指で押した時、耳たぶよりも少し固く感じ、更に追熟が進み完熟するとお尻の方まで柔らかくなります。食べ頃のラフランスはとても柔らかくなっているので強く押すと潰れてしまうので、やさしく押して確認してみましょう。また、軸は触るとしなしなとしているのが特徴です。
そして包丁を入れた時には、力を入れなくてもスッと入るのもポイントです。食感の変化として洋梨は熟すにつれて、サクサクからとろり、ねっとりといった食感に変化するので食べ頃を調節してみてください。
③香り・風味での見分け方
完熟前は匂いがなく、食べた時に酸味を感じます。食べ頃のラフランスは、まず軸の周りに鼻を近づけた時に特有の芳香を強く感じるでしょう。そして食べた時にはとろけるような食感、濃厚な甘さが口いっぱいに広がり、香水のような高貴な香りが鼻から抜けていきます。香りや風味に関しては、完熟前と後とでかなりの差があるのですぐに見分ける事ができます。
(*ラフランスの食べ頃の見分け方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
未熟なラフランスを追熟する保存方法は?
追熟とは収穫する時には完熟していない果物を収穫後に一定期間置くことで完熟させる事です。このように追熟が必要な果物は他にメロン、キウイフルーツ、すもも、バナナなどがあります。では自宅でどのような保存法で追熟させれば良いでしょうか。更に短期間で完熟させる方法も紹介するので参考にしてみてください。
まずラフランスの予冷が必要か確認しよう
予冷とは冷蔵庫に入れ果物の呼吸を抑制する事です。予冷された果物を常温に戻すと一気に呼吸をし始め、デンプンを糖分に変え追熟します。ラフランスに関しては、そこから約2週間後が食べ頃の完熟となるのです。生産者や販売元が計算をして予冷し店頭に並べているので、購入した後は常温保存の後、おおよそ一週間以内に食べ頃のラフランスを食べられるでしょう。
バナナやすももは樹でも完熟しますが、効率よく流通させるために完熟前に収穫し輸送中に追熟させます。一方、ラフランスは樹では完熟しない事が理由で未完熟の状態で収穫されるので、予冷を用いた追熟が必要となるのです。
ラフランスの基本的な追熟・保存方法
ラフランスが乾燥しないように、キッチンペーパーなどで全体をしっかりと包みポリ袋に入れて保存しましょう。直射日光や温度の差の激しくない室内(15℃~20℃)にて完熟まで1~3日、完熟してから3~4日保存可能となります。追熟させる事で甘みが増し、果肉が柔らかくなります。
ラフランスをより早く追熟させるには?
より短期間で追熟させたい場合は、リンゴを一緒にポリ袋に入れて保存するとエチレンが発生し、その刺激によって追熟を進ませる事が出来ます。この方法はかなり効果が強く現れるので食べ頃を逃さないよう、こまめなチェックが必要です。完熟前と違い、完熟したらあまり日持ちしないので食べたいタイミングで試してみましょう。
また、リンゴの品種によってエチレンの量に違いがあるので、より量の多い品種を使うと効果が期待できます。「ふじ」や「シナノゴールド」は比較的に量が少なく「つがる」や「黄王」や「王林」「ジョナゴールド」はふじに比べると量が多いので参考にしてください。
(*ラフランスの保存方法について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ラフランスの追熟方法が分からない・不安な場合は
ラフランスの追熟方法について紹介しましたが、保存方法や日数などはあくまでも目安になるので、保管する場所の環境によって左右されます。自己判断が難しいと感じたり、実際にうまくいかなかったりした場合、食べ頃のラフランスを手に入れるお勧めの方法があります。
ラフランスの旬の後半時期に青果店に行こう
旬の初めではなく後半時期に青果店に行くと、自分で追熟させる必要のない食べ頃のラフランスを手に入れる事が出来ます。その理由としてラフランスが出回り始める10月~11月はかなり回転率が高く、店頭に並ぶのはまだ未熟なものが多いからです。ですが12月に入ると在庫状況も落ち着き熟したものが並ぶ傾向にあります。
なのでそのタイミングを狙って買いに行くと自分で追熟させる手間も失敗もなく、食べ頃のラフランスを手に入れる事が出来るでしょう。青果店には知識が豊富な方がいるのでコツやポイントなど直接聞けるのでおすすめです。
完熟ラフランスの美味しい食べ方は?
完熟ラフランスを食べる際の皮の剥き方や、ラフランスを使ったおすすめデザートなど紹介します。完熟前であれば冷蔵保存して完熟を遅らせる事が出来ますが、完熟してからは日持ちしないので、手を加え日持ちさせたい時にも役立ちます。香り豊かなラフランスは、デザートとの相性が最高です。
ラフランスの皮の剥き方・切り方
皮の剥き方や切り方は和梨と似ていて特に難しいポイントはありませんが、完熟したラフランスの表面はとても柔らかいので潰さないようにやさしく持ちながら剥いてください。皮も薄いので身を切りすぎないように注意が必要です。
中村紘人
なかむラ・フランスファーム
完熟したラフランスは果汁が滴って滑りやすいので注意してください!
ラフランスを使ったデザートのおすすめ
食べ頃のラフランスはそのまま食べても十分に美味しいですが、アレンジすることでいつもと違ったラフランスを味わえます。手を加えると日持ちもするのでおすすめです。
・ジャムやコンポート
・ゼリー
・パイやタルト
香りが強いフルーツなのでジャムのようにパンと組み合わせたり、ゼリーにして冷やして食べたり、パイ生地に入れて焼くことで上品なデザートに仕上がります。元から甘さが十分にあるので、素材を生かし香りを存分に堪能出来るアレンジをおすすめします。
(*ラフランスの美味しい食べ方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
完熟ラフランスの人気レシピ
完熟ラフランスを使った人気のレシピをいくつか紹介します。そのまま食べるのに飽きてしまった時や、大量に消費したい時など参考にしてください。定番のデザートだけではなく、実は料理とも相性が良いので、いつもと違う味わいと香りを楽しめます。ラフランスの芳醇な香りはお酒との相性も抜群です。
ラフランス×タルト
ラフランスを贅沢に丸々一個使ったレシピです。熱を通すことでよりトロッとしたラフランスと、サクッとしたタルト生地がとてもよく合います。焼いているときもラフランスのいい香りを楽しめます。焼き上がりのラフランスの変色を防ぐために、乗せる直前に皮をむくのがポイントです。
ラフランス×生ハム
メロンと生ハムは有名ですが、実はラフランスとも相性がいいんです。食べ頃のトロっとしたラフランスが合うでしょう。見た目も華やかなので、おもてなし料理やあまり手を加えずにアレンジしたい時におすすめのレシピです。お酒にも合うので、ちょっぴり贅沢な気分を味わいたい時のおつまみにおすすめです。
ラフランス×ジャム
コトコト火を入れる事で、香りと甘さが増します。こちらのレシピも、食べ頃のラフランスを使う事でねっとりとした洋梨ならではのトロミが出てくるのです。パンやヨーグルトとの相性も最高なので家族みんなで楽しめます。ラム酒を入れれば大人な味に変化します。ラフランスをたくさん消費したい時にもおすすめのレシピです。
食べ頃のラフランスを食べよう!
フルーツの女王と呼ばれる洋梨ラフランスの食べ頃の見分け方や追熟の方法などは意外と簡単です。この機会に是非ラフランスを気軽に楽しんでみましょう。和梨に比べて洋梨は、不溶性食物繊維が豊富なので美肌効果や大腸がんの予防も期待できます。旬の時期しか味わえないラフランスの高貴な香りで贅沢な気分を味わってみてください。
中村紘人
なかむラ・フランスファーム
私はあまりラフランスを食べたことが無かったのですが、食べ頃のラフランスの美味しさに物凄く感動して、生産量が日本一の山形県に移住しラフランス生産者になりました。ぜひ皆様もラフランスを召し上がって、その美味しさを確かめてください!