ソルビトール(ソルビット)とは?危険性や添加物としての用途・効果も紹介!

添加物「ソルビトール」とは何か知っていますか?今回は、ソルビトールの正体や、食品・化粧品などへ添加物として使用される用途・効果などを紹介します。発がん性など、ソルビトールの危険性・安全性についても紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. ソルビトール(ソルビット)とは?
  2. ソルビトールはブドウ糖から作られる糖アルコール
  3. ソルビトールの用途と効果
  4. ソルビトールの食品添加物としての用途・効果
  5. ソルビトールが化粧品などへも使用される際の用途・効果
  6. ソルビトールの危険性・安全性は?
  7. ソルビトールに発がん性などはないが過剰摂取には要注意
  8. 糖尿病の方はソルビトールの摂取自体をおすすめしない
  9. ソルビトールの摂取は注意

ソルビトール(ソルビット)とは?

食品添加物の1つであるソルビトール、もしくはソルビットという名前を見たことがある人も多いかもしれません。また、添加物は極力摂らないようにしている方も多いでしょう。ソルビトールという物質が何からできているのか、安全性に問題はないのかなどを解説します。

ソルビトールはブドウ糖から作られる糖アルコール

ソルビトールはもともとりんごやプラムなどの果実や海藻などに含まれる甘味成分です。工業的にはブドウ糖、麦芽糖、デンプンなどから生産される物質で、性質は以下の通りです。

・甘味料
・清涼剤
・保湿性
・安定性


添加物等に使用される際は、ブドウ糖などの糖質に水素を加えて化学的に作り出されます。同様に作られたものを総称して糖アルコールと言い、ソルビトールの他にも還元水あめやキシリトールも糖アルコールの一種です。

食品の添加物としての使用が一般的に知られていますが、保湿性があることから化粧品に使用されたり、下剤や栄養剤として医薬品に使用されることもあります。

(*糖アルコールについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)

糖アルコールとは?種類や使うメリットは?危険性についても紹介!

ソルビトールの用途と効果

ソルビトールは実際どのような目的で使用されているのでしょうか。ここではソルビトールの食品添加物としての用途や効果のほか、化粧品などに使用する際の用途・効果について解説します。

ソルビトールの食品添加物としての用途・効果

ソルビトールは食品には主に甘味料の用途で使用されます。甘みが砂糖の60%程度、カロリーは同じ重量の砂糖の70%程と言われており、体に吸収されないためダイエット食品や飲料・サプリメントに使用されています。また、溶ける際に熱を吸収する反応を起こし口に入れると清涼感が得られるため、この反応が飴やガムなどのお菓子類に使用されているのです。

他に、ソルビトールは保湿性・安定性があるため煮豆や生菓子などに使用されています。また、コンビニのおにぎりにもお米がぱさぱさにならないよう加えられていることがあるようです。さらに、中華麺には砂糖の代わりではなく日持ち向上のためにソルビトールが加えられています。

なお、ソルビトールが甘味料として使用されている場合は、食品表示にソルビトール(甘味料)と記載されています。

ソルビトールが化粧品などへも使用される際の用途・効果

ソルビトールの保湿性は化粧品にも活用されています。ソルビトールはグリセリンなど他の保湿剤ほどの吸湿性・保水性はないものの、緩やかながら吸湿持続性があることが明らかになっています。ソルビトールは緩やかに皮膚表面を柔らかくすることから、皮膚の水分量増加による保湿効果を期待して使用されているようです。

また、40年以上の使用実績によりアレルギーや皮膚・眼への刺激の報告はないため安全性に問題はないとされ長年化粧品に使用されています。

ソルビトールの危険性・安全性は?

食品添加物としてだけではなく、化粧品や医薬品として使用され自然界にも存在するソルビトールですが、体内に吸収されても健康に害はないのでしょうか。ソルビトールの安全性、危険性について解説します。

ソルビトールに発がん性などはないが過剰摂取には要注意

ソルビトールに発がん性などの毒性は報告はなく、国際機関でも安全性は評価されてます。しかし、一度に大量に摂取すると以下のような症状が出ることがあります。

・お腹が緩くなる
・下痢
・腹痛


これらの症状は、ソルビトールが小腸では吸収されないために起きる現象で、一過性なので心配はいりませんが注意が必要です。1日に50g以上摂取すると下痢を引き起こすことがあるようです。

糖尿病の方はソルビトールの摂取自体をおすすめしない

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