砂糖大根(てんさい)とは?砂糖の原料になる野菜?味わいなど特徴を紹介!

【野菜ソムリエ監修】砂糖大根はどんな野菜か知っていますか?てんさい・ビートなど様々な別名があります。今回は、砂糖大根の〈旬・産地〉など特徴や、生食べられるのかとその際の味わいも紹介します。砂糖大根から作る「てんさい糖」の特徴や活用レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |野菜ソムリエ 安部加代子
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日本野菜ソムリエ協会認定料理教室「Kayo’s Vegetable Laboratory」主宰。野菜ソムリエpro・受験フードマイスター・...
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日本野菜ソムリエ協会認定料理教室「Kayo’s Vegetable Laboratory」主宰。野菜ソムリエpro・受験フードマイスター・腸活プランナーなど食の資格を多数保有。様々な食の知識を活かして、料理教室をはじめ、レシピ開発、コラム執筆、食育講座、雑誌のフードスタイリングなど活動は多岐にわたる。大手メーカーの食サービス事業立ち上げ、老舗調味料メーカー、カフェなどコンサル事業にも取り組んでいる。

目次

  1. 砂糖大根とは?どんな野菜?
  2. 砂糖大根は名前の通り「砂糖の原料になる大根」
  3. 砂糖大根の旬・産地
  4. 「砂糖大根(てんさい)」と「さとうきび」の違い
  5. 砂糖大根はそのまま食べられる?味わいは?
  6. 砂糖大根を生で食べても問題ないが土臭さがある
  7. 砂糖大根から作る「てんさい糖」はどんな砂糖?
  8. ①味わい・見た目
  9. ②栄養価はオリゴ糖・ミネラルなどが豊富
  10. 砂糖大根の「てんさい糖」の活用レシピ
  11. ①てんさい糖クッキー
  12. ②てんさい糖のりんご煮
  13. ③てんさい糖のかぼちゃ煮
  14. 砂糖大根の「てんさい糖」を使ってみよう

砂糖大根とは?どんな野菜?

砂糖大根にはてんさい・ビートなど様々な別名がありますが、どのような野菜か知らない人も多いかもしれません。今回はそんな砂糖大根の特徴や産地などについて紹介します。また、砂糖大根から作られているてんさい糖の特徴や活用レシピも紹介するので参考にしてください。

砂糖大根は名前の通り「砂糖の原料になる大根」

砂糖大根は様々な名前で呼ばれることがあります。別名は以下の通りです。

・てんさい
・ビート


砂糖大根から作られた砂糖はてんさい糖と呼ばれています。てんさい糖の作り方は、まず砂糖大根の葉と根の部分を切り離し、根の部分を水でよく洗います。そこから裁断機で小さくスティック状にカットし、温水に浸して糖分を抽出して糖分を煮詰めショ糖分の結晶を分離すると、てんさい糖の出来上がりです。

砂糖大根の旬・産地

砂糖大根は1870年頃から日本で栽培が始まりました。しかし、砂糖大根は寒冷な気候の方が育ちやすいということから、今では日本で生産させている砂糖大根はほぼ100%北海道産です。

砂糖大根の産地である北海道では5月上旬のゴールデンウィークの頃に植え付けを行い、その年の10月から11月頃に収穫します。そこから翌年の3月頃までかけて製糖を行いてんさい糖を作ります。なお、砂糖大根1kgから作ることができるてんさい糖の量はおよそ160gです。

「砂糖大根(てんさい)」と「さとうきび」の違い

砂糖大根とさとうきびの違いは主に2つあり、まず1つ目が産地です。砂糖大根は先ほど紹介した通り北海道ですが、さとうきびは沖縄県が産地です。2つ目の違いは砂糖にする際に使われる部分で、砂糖大根は根の部分が使われますが、さとうきびは茎が使われています。

なお、全世界の砂糖としては60%がさとうきびから作られたもので40%が砂糖大根で作られたものですが、ヨーロッパではてんさい糖の方がポピュラーな砂糖とされているそうです。

安部加代子

野菜ソムリエ

砂糖大根は、名前も見た目も大根ですが、ほうれん草と同じヒユ科です。ちなみに野菜の大根はアブラナ科となります。

砂糖大根はそのまま食べられる?味わいは?

出典:https://www.cotta.jp/special/ingredients/tensai_sugar.php

砂糖大根とは、てんさい糖の原料となる大根だということはわかりましたが、そのまま食べることはできるのでしょうか?ここからは砂糖大根はそのまま食べられるかどうかや、その味わいについて詳しく説明します。

砂糖大根を生で食べても問題ないが土臭さがある

結論から言うと、砂糖大根は食用には向きません。砂糖大根は生で食べると甘みがあり、とても口当たりが良いです。しかし、あくがとても強く、そのあくから土臭さを感じてしまうようです。また、煮込んだ場合も煮汁があくで黒くなってしまう上に、根の部分にもあくが残り土臭さは抜けません。

揚げ物にしたり、漬物にしたりすれば食られると言う方もいるそうですが、あまり一般的ではないようです。

なお、砂糖大根に近い品種には根の部分を食べるビーツといった品種があり、赤ビーツ、テーブルビートの名称で親しまれています。ビーツは赤い色をしており、ボルシチの材料として有名です。ビーツは砂糖大根と違ってサラダなどで食べられており、栄養も満点です。

Twitterの口コミ

クルクラーレリの南東部ポイラルという村では今が砂糖大根のペクメズの最盛期。この村ではこれが一つの産業っぽくなってる。砂糖大根って、字のごとくで、食べるとかぶの様なかおりと食感で、自然の甘さじゃないくらい感じる。

安部加代子

野菜ソムリエ

砂糖大根は寒さに強い作物です。昼夜の寒暖差で糖度が高まります。その糖度15度以上にもなり、メロンや柿と同じくらいの糖度となります。

砂糖大根から作る「てんさい糖」はどんな砂糖?

砂糖大根から作られる砂糖は「てんさい糖」と呼ばれています。一般的にスーパーなどで売られているグラニュー糖や黒糖、三温糖などとはどのような違いがあるのでしょうか?ここからはてんさい糖の味わいや見た目、栄養価について紹介していきます。

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