キャベツはどこまで洗う?必要性は?農薬・汚れを落とす洗い方のコツも紹介!
【管理栄養士監修】キャベツは洗っていますか?洗う必要はあるのでしょうか?今回は、キャベツを洗う必要性とその理由や、洗う際のポイントを紹介します。さらにキャベツを洗う時に出てくる白い粉・油の正体についても説明するのでぜひ参考にしてください。
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キャベツはどこまで洗う?
キャベツは、何枚も葉が重なってできているのが特徴です。基本的にキャベツを買うときは玉や1/2カットで買いますが、丸ごとキャベツの場合、内側の葉は外側の葉に囲まれており、そのままでは洗うことができません。今回は、キャベツをどこまで・どうやって洗うのが正しいのかにくわえ、洗う必要性についても紹介します。
キャベツは外側の3~4枚を剥がせば洗わないでも大丈夫
お店で販売される際は、土や農薬が残っている可能性がある一番外側の葉は、剥いたあとで売られており、泥だらけのようなキャベツはほとんどみられません。
ですから、収穫後や店頭で並ぶ際についているホコリや汚れが心配な方は、自宅で使うときに3,4枚葉をむいてから使えば、水洗いしなくても問題がないそうです。洗浄する必要性がない理由を次で詳しく説明します。
(*キャベツの葉は何枚まで捨てるべきかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
キャベツを必ずしも洗う必要がない理由とは?
ほうれん草などの葉物野菜は根元を中心に洗って泥を落とすイメージがありますが、キャベツは洗わなくてもいいのはどうしてでしょうか。その理由を説明します。
①内側は外の葉に囲まれているため
キャベツを洗わなくてもいい理由は、キャベツの構造にあります。キャベツは成長していくときにまずは葉が広がるように大きくなりますが、ある程度広がると葉が上に伸びていって、葉を包むように丸く球体になります。
外側の葉がある程度増えると内側に丸く葉が内側に歪曲していって、内側の葉が増えていきます。内側の葉は外側の葉に守られていて、外気に触れることなく成長していくため、キャベツの内側の葉は農薬や土に触れず綺麗なまま保たれています。
またキャベツにつく害虫は外から侵入しますが農薬のおかげで中まで入ることは滅多にありません。
②外側の葉は収穫時に剥がされているため
内側の葉は綺麗でも外側の葉をそのまま食べるのは心配ですが、最も農薬を被っている危険性のあるキャベツの1番外側の葉は、収穫時にすでに剥がされています。
外側数枚の葉も農薬を被っている可能性はありますが、スーパーで売られる時には、1番外側の葉からさらに2,3枚葉を剥いてから並べられているため、農薬が残っている可能性は低くなります。
スーパーではキャベツの葉を剥いてから買うことができるようにゴミ箱が置いていることもありますから、そこで剥いてから自宅に持ち帰ることもできます。
伊藤祥子
管理栄養士
外側の葉を剥がしすぎないこともポイント。外側の葉は緑が比較的濃く、栄養価が高い証でもあります。艶がありキレイな状態であれば食べられるので、硬い場合は火を通すなどして食べることで栄養価UPとエコにも繋がります。
キャベツの洗い方は?
キャベツは外側の葉を剥いておけば汚れが取り除けるので内側まで洗う必要はないとわかりました。今回は、万が一農薬が残っていたり、虫がついている場合が心配な人向けに、キャベツの正しい洗い方を説明します。
①外側の数枚を外して洗う方法
外側の数枚を剥がして葉が重なっている状態で洗う場合は、丸ごと洗うのではなく半分や1/4にカットしてから水に浸します。
1.キャベツの外側数枚を剥がします。
2.半分あるいは1/4にカットします。
3.ボールに水を入れてキャベツを浸します。
ただ浸すだけではなく、何回かキャベツを揺らして葉の中まで水が入るのを意識するとより綺麗になります。また洗ったあとで葉を剥がす時も水の中で剥がすと葉に虫がついていないか確認することができますし、綺麗に剥がれます。流水で葉を剥がすのも効果的ですので、試してみてください。