キャベツの外側の葉はどこまで捨てる?農薬は平気?実は栄養豊富で食べるべき?

【水野農園監修】キャベツの外側の葉はどこまで捨てるべきなのでしょうか?実は栄養豊富で、食べることができます。今回は、〈栄養・味わい〉などキャベツの外側の葉の特徴を、〈農薬・汚れ〉など使う際の懸念点・ポイントとともに紹介します。キャベツの外側の葉を使ったレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |その他の専門家 水野裕昭
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農業歴16年。3人の子育てをしながらメロンとキャベツを栽培。「農業で人を幸せにする」を理念に、高品質な野菜づくりを心がけています。土壌医2級に合格経験あり。
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農業歴16年。3人の子育てをしながらメロンとキャベツを栽培。「農業で人を幸せにする」を理念に、高品質な野菜づくりを心がけています。土壌医2級に合格経験あり。

目次

  1. キャベツの外側の葉はどこまで捨てる?食べられるの?
  2. キャベツの外側の葉は捨てずに食べられる
  3. キャベツの外側の葉の農薬が気になる人は表面1〜2枚捨てるだけでOK
  4. キャベツの外側の葉の特徴は?味・食感は内側と違いある?
  5. ①内側よりもビタミンが豊富
  6. ②内側よりも歯応えがある
  7. ③内側よりも若干苦い味がする
  8. キャベツの外側の葉を使う時のポイントは?
  9. ①農薬や虫・汚れを落とすために水洗いしよう
  10. ②切り方はそぎ切りがおすすめ
  11. ③料理への向き・不向きを知っておく
  12. キャベツの外側の葉を使った人気レシピを紹介!
  13. ①スープ
  14. ②サラダ
  15. ③炒め物
  16. ④塩麹漬け
  17. ⑤ナムル
  18. キャベツの外側の葉を活用しよう

キャベツの外側の葉はどこまで捨てる?食べられるの?

キャベツを調理する前に、外側の葉はどこまで捨てるべきで、そもそも食べられるのでしょうか。ここでは、キャベツの外側の葉が食べられるか否かに加えて、何枚程度捨てたほうがよいのかを解説します。

キャベツの外側の葉は捨てずに食べられる

キャベツはどこまで捨てるべきか分からず、外側の葉を取り除いてから調理する人もいますが、捨てずに食べることができます。キャベツのように結球する野菜は外側の葉に9割以上の農薬が残りますが、店頭へ出荷される前に、最も農薬が付いている部分の葉は除去されています。そのため、表面1枚目のキャベツを食べても体に害を及ぼす可能性は低いでしょう。

キャベツの外側の葉の農薬が気になる人は表面1〜2枚捨てるだけでOK

キャベツの外側の葉に残っている農薬が気になる場合は、表面から1~2枚程度取り除いてから調理してください。店頭に並んでいるキャベツは既にほぼ農薬が除去されていますが、外側の葉には微量の農薬が残っている場合があります。そのため、キャベツの外側の葉を1~2枚ほど切り落とせば、農薬の心配をせずに安心して食べられます。

また、キャベツに使われる農薬は水で洗い流せるので、外側の葉を食べる際には洗えば問題ないでしょう。ただし、外側の葉の虫食いが多いものは衛生上の問題が懸念され、黄色く変色して枯れている場合は美味しく食べることはできません。このような状態のキャベツの外側の葉は、取り除いてから調理してください。

水野裕昭

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キャベツに農薬を使用する場合は、上から霧状にして散布します。そのために外側の葉しか濡れず、玉の内側に農薬の影響はほとんどありません。

キャベツの外側の葉の特徴は?味・食感は内側と違いある?

キャベツの外側の葉にはどのような特徴があり、味や食感は内側の葉と違うのでしょうか。ここでは、キャベツの外側の葉の栄養素や、味および食感の特徴について解説します。

①内側よりもビタミンが豊富

キャベツの外側の葉には、内側の葉よりもビタミンCなどの栄養素が豊富に含まれています。ビタミンCを摂取した時のメリットは、以下の通りです。

・骨や歯、毛細血管を正常に維持する
・皮膚のメラニン色素の発生を抑制する
・免疫力を向上させる
・病気の予防やアンチエイジングに効果的


キャベツの外側の葉には太陽の光がよく当たるため、ビタミンCが多く生成されます。ビタミンCのほかにも、タンパク質を構成するアミノ酸、骨や歯の材料となるカルシウムなどの栄養素が豊富に含まれているのが特徴です。

ビタミンCには歯や骨、毛細血管を正常に保つ働きがあり、不足すると骨折や血管がもろくなる壊血病の原因に繋がります。また、皮膚は紫外線を浴びるとメラニンが増えてシミになりますが、ビタミンCはこのメラニン色素の発生を防いでシミを予防する働きがあります。

ビタミンCの抗酸化作用によって免疫力が強化されると、風邪などの病気にかかりにくくなるほか、動脈硬化などの病気や老化の予防にも一役買うでしょう。

(*キャベツの栄養素や効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

キャベツの栄養素・効能は?加熱NG?成分を逃さない調理法・食べ方のおすすめも紹介!

②内側よりも歯応えがある

キャベツの葉は外側の部分のほうが歯ごたえがあり、内側に近い部分ほど柔らかいのが特徴です。キャベツの外側の葉の葉脈は内側より太いため、噛みにくさを感じる人もいるようです。また、1枚目より2枚目の葉のほうが柔らかいため、表面から1枚目の葉を剥がして2枚目から使うと食べやすくなります。

水野裕昭

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新しい葉は玉の内側である「芯」で作られ、次第に外側へと押し出されていきます。なので内側の部分は若くて柔らかいのです。

③内側よりも若干苦い味がする

キャベツの外側の葉は、内側よりもやや苦い味がします。これは、キャベツのイソチオシアネートと呼ばれる苦味成分が、外側の葉に多く含まれるためです。イソチオシアネートは抗酸化作用のある体によい成分で、免疫力の強化や老化予防などの効能が期待されています。また、キャベツの外側の葉は味が濃い一方で、人によっては青臭いと感じることもあるようです。

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