青いバナナは食べられる?毒性はない?甘くする保存方法やレシピのおすすめも紹介!
【野菜ソムリエ監修】青いバナナは食べられるか知っていますか?毒性はないのでしょうか?今回は、青いバナナを食べ頃・甘くする保存方法と期間や、熟しても青いままの品種について紹介します。青いバナナの美味しいレシピや通販商品のおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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青いバナナって食べられる?毒性はない?
日本のスーパーで見かけるバナナは、表示を確認してみると海外から輸入された食品がほとんどです。購入時の皮の色は黄緑色〜黄色をしていて熟す頃のものですが、最近、熟す前のバナナが青いバナナとして注目を集めています。ここでは青いバナナの特徴について解説します。
青いバナナに毒性はなく食べられるが味は渋め
バナナは、未熟の状態で海外から日本に輸入されます。未熟のバナナは皮の色が青みがかった緑色で非常に硬く、ここから時間をかけて追熟することで次第に皮の色が黄色になり、果実も柔らかく甘くなっていきます。未熟の青いバナナに毒性はないため料理をすれば美味しく食べられますが、生の状態では渋みが強く、そのまま食べるのには適していません。
青いバナナは栄養面でのメリットもある
青いバナナには栄養が豊富に含まれていて、特に炭水化物の一種であるレジスタントスターチが多く含まれることが大きな特徴です。レジスタントスターチは難消化性でんぷんとも呼ばれ、人間の小腸などで消化・吸収されずに大腸まで届く性質があります。
大腸に入ったレジスタントスターチは食物繊維のような働きをするため、腸内環境を整えて便秘を防いだり、血糖値の急激な上昇を抑制したりする効果が期待できます。さらに満腹感が持続するため食べ過ぎを防ぐことにも効果を発揮する、ダイエットにも適した食品です。
(*バナナの栄養価について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
青いバナナを食べ頃・甘くする方法は?
未熟の状態で日本に輸入された青いバナナは、どれくらいの時間をかけて、またどのような過程を経て甘い食べ頃を迎えるのでしょうか。ここでは、未熟で輸入された青いバナナが食べ頃になるのに必要な時間や甘くする方法について解説します。
青いバナナを追熟させる保存方法と期間
青いバナナを追熟させるための保存方法と期間は以下の通りです。
【保存方法】
・青いバナナは包装の袋から取り出して保存する
・食べ頃の色になるまで常温で保存する
・バナナスタンドなどに吊り下げる
【追熟までの期間】
・夏場:3日
・冬場:6日
日本の一般的なスーパーでは青いバナナを見かける機会は少なく、通常は購入後数日以内に食べ切る必要があります。ただし、アメリカ生まれの大型スーパーであるコストコでは青いバナナを購入することができるので、自分で追熟させたい場合は探してみてください。
なお、追熟させる場合は直に置くとバナナの房の重みで下の部分が傷むことがあるため、バナナスタンドなどを活用するのがおすすめです。追熟までの期間は季節によって異なりますが、夏場など気温が高くて熟成のスピードが早すぎると感じた場合は、冷蔵庫の野菜室に入れると熟成をゆっくりと進めることができます。
逆に気温が低くてなかなか追熟が進まない場合は、りんごなどエチレンガスを発生するものと一緒に袋に入れて、気温が20度以上になるところに置いておくとよいでしょう。なお、購入時の熟成度合いによっても追熟までの期間は変わるので、色を見て食べ頃を判断してください。
安部加代子
野菜ソムリエ
バナナは寒さに弱いです。冷蔵庫で保存する場合は、ビニール袋または新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
熟しても青いままのバナナもある
バナナには多様な種類があり、中には時間をかけて熟してもあまり黄色くならず青みが強く残るバナナもあります。これは「アイスクリームブルーバナナ」という種類のバナナで、マイナス5度まで耐寒性があるため日本でも比較的温暖な地域では露地栽培することができます。
バニラアイスのような濃厚な甘みともっちりとした食感が特徴なので、見かけた時にはぜひ試してみてください。
青いバナナの美味しいレシピ
青いバナナは生のままでは渋みが強く食べることができませんが、加熱調理することで独特の食感と甘みを持つ食材になります。栄養価も高いため、こちらのレシピを参考にして青いバナナを使った料理にチャレンジしてみて下さい。