ブーケガルニとは?どんなハーブ?代用品や作り方のほか使い方のおすすめも紹介!
【野菜ソムリエ監修】ブーケガルニはどんなハーブか知っていますか?どのように使うものでしょうか。今回は、ブーケガルニの効果・効能や、原料・作り方についても紹介します。ブーケガルニの代用法や使い方・活用レシピのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ブーケガルニとは?どんなハーブ?
ブーケガルニはスーパーの香辛料売り場などに置いてあることがありますが、どのような食材かを知らない人も多いかもしれません。まずはブーケガルニの基本的な情報について見てみましょう。
ブーケガルニは煮込み料理で使われる複数のハーブのこと
ブーケガルニは単一のハーブのことではなく、ローリエやタイム、パセリなどのハーブを束にして紐で結わえたものを指します。ブーケガルニは主に煮込み料理や焼き物に使われ、食材によってハーブの組み合わせを変えることでより料理がおいしく仕上がります。
ブーケガルニの名前の由来
ブーケガルニはフランス語の名前で、表記はbouquet garniとなっており、複数の言語が語源となっているようです。ブーケはノルマン語で木を表すboscから、ガルニはフランク語のwarnjanから来ており、備え付けるという意味になります。
ブーケガルニは調理が終わると取り出されたり、料理の皿に備え付けて香りの立つ飾りとして使われたりすることから、このような名前になりました。また、ブーケはフランス語で花束という意味も持っており、ハーブが束になっている姿からこの名前になったという説もあります。ちなみに単一でハーブを束で使う場合はbouquet simpleと呼びます。
ブーケガルニの効果・効能
ブーケガルニは食材に香りや風味を持たせて料理をおいしくするために使われ、さらに臭みを消す効果もあります。かつて冷蔵庫がなくスパイスもなかったり高価だったりした時代には、肉は臭みが強くブーケガルニは欠かせないものでした。
そこで当時のヨーロッパの人々が、庭や草原に広がる香りの強いハーブをつんで束にし、肉や魚の香りを消すのに用いたのがブーケガルニの始まりです。
ブーケガルニの原料とは?
ブーケガルニはさまざまなハーブを組み合わせて使うものですが、原料はどのようにして決めていくものなのでしょうか。ハーブを自分で栽培しているなら、ブーケガルニの使い方や原料を覚えておけば、オリジナルのブーケガルニを作ることもできるでしょう。
ブーケガルニの基本の原料
ブーケガルニはハーブを束にしたものを指す言葉ですが、ハーブの種類などに大きな決まりはありません。基本的には以下のようなハーブがブーケガルニに使用されます。
・ローリエ
・タイム
・パセリ
・ローズマリー
・セロリ
これらのハーブは、日本でもフレッシュで比較的手に入りやすいハーブです。なかには自分で栽培しやすく綺麗な花を咲かせるものもあるので、好きなハーブを栽培してブーケガルニを自分で作ってみるのも良いでしょう。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
「ローリエ」はフランス語で英語では「ローレル」と呼ばれているため何か違いがあるのかと混乱することもあるかと思いますが、どちらも月桂樹の葉のことでお肉の臭み消しに加え爽やかな香りもプラスしてくれるブーケガルニには欠かせないハーブです。
ブーケガルニの原料の料理別での使い分け方
ブーケガルニを使いたいなら、使う食材や目的に合わせてハーブを使い分けてみましょう。さまざまな使い方ができるので、風味付けや香りづけにぜひ参考にしてみてください。
【青魚の生臭さを消す】
・タイム
・フェンネル
・オールスパイス
・セージ
・ディル
【赤身魚の脂っこさを抑える】
・タイム
・フェンネル
・ディル
・ガーリック
【白身魚に香りをつける】
・タイム
・フェンネル
・タラゴン
・バジル
【牛肉の煮込みに使う】
・ローレル
・タイム
・パセリ
・クローブ
・オレガノ
【鶏肉の臭みを消す】
・ローレル
・ジンジャー
・シナモン
・バジル
・マスタード
・タラゴン
・パプリカ
・タイム
【羊肉の臭みを消す】
・オールスパイス
・クローブ
・ローズマリー
・セージ
・マスタード
・スペアミント
白身魚や鶏肉などの淡白な味わいの食材は、強い香りのハーブやスパイスを使うと本来の味と風味が失われることになるため、柔らかい香りのハーブを選ぶようにします。また、優しい香りのハーブはある程度多めに入れると香りのバランスを取りやすくなります。
(*フェンネルやディルについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)