糖アルコールとは?種類や使うメリットは?危険性についても紹介!
糖アルコールとは何かを知っていますか?糖アルコールは様々な食品に含まれていますが、今回は、糖アルコールの特徴や種類のほか、効能・使うメリットを使用する危険性とともに紹介します。糖アルコールとアルコールの違いについても紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
③キシリトール
キシリトールはいちごやプラム、カリフラワーなど果物や野菜に含まれています。砂糖と同じ糖度を持っており、清涼感もあるためミント系のガムやタブレットとよく合う糖アルコールです。また、キシリトールは糖アルコールの中で唯一虫歯菌の活動そのものを抑制する働きを持っているので、歯みがき粉などのオーラルケア商品にも使われています。
④エリスリトール
エリスリトールはブドウやキノコ類、味噌、醤油などに多く含まれている糖アルコールです。砂糖の70~80%の甘さを持ち、爽やかな後味があります。糖アルコールの中でも特にメイラード反応を起こしにくいため、清涼飲料水に使われることが多いです。カロリーも100gあたり0.24kcalとかなり低いので、カロリー表示ではノンカロリーと表示されます。
(*エリスリトールについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
⑤ラクチトール
ラクチトールはグルコース基が還元された構造を持つ糖アルコールです。甘味は砂糖の30%程度ですが、吸湿性がないので、焼き菓子のサクサクとした食感を出すためによく使用されています。腐敗防止効果もあるため、ハムやソーセージなどの食肉加工品に使用されることも多いです。
⑥マルチトール
マルチトールは麦芽糖を原料にした糖アルコールで、砂糖の70~80%の甘味を持ち、甘味料によく見られる独特の後引く苦味がありません。虫歯の原因となる酸を発生させない性質や、独特の噛み応えがあるため、粒ガムのコーティングに使用されることが多いです。また、摂取してもインスリンの分泌に影響を与えないため、糖尿病患者向けの食品として使用されます。
⑦イソマルト
清酒や醤油にわずかに含まれる糖アルコールです。まろやかでコクがあり、砂糖の40~50%の甘味を持っています。腸内のビフィズス菌を増やし、腸内環境を整える効果があるため、ヨーグルトやアイスクリームなどの乳製品によく使われています。糖アルコールはメイラード反応を起こしにくいですが、イソマルトは他の糖アルコールよりも変色しやすいです。
糖アルコールの効能や使うメリットは?
糖アルコールは砂糖と同じように甘みをつけるために使用される甘味料でもありますが、なぜあえて砂糖ではなく糖アルコールを使用している商品があるのでしょうか。ここでは、糖アルコールの効能や使うメリットについて解説します。
①カロリーが吸収されるが代謝されないため実質ゼロカロリー
糖質は小腸で吸収されると、代謝によりブドウ糖に変換され、使われなかったブドウ糖は細胞に蓄積されて脂肪になります。しかし、糖アルコールは吸収はされても代謝されないため、ブドウ糖に変換されません。つまり、カロリーとして吸収されるものの、そのまま蓄積されることなく排出されるので実質ゼロカロリーになります。
砂糖とほぼ同等の甘味を持ちながらも、太りにくい性質を持つ甘味料として、ダイエット中の人などにも重宝されています。
②血糖値が上昇しないため糖質制限に有効
血糖値とは血中のブドウ糖の濃度のことを示す値ですが、通常は糖質を摂取するとブドウ糖に変換されるため、血糖値は上昇します。しかし、糖アルコールはブドウ糖に変換されないので、摂取しても血糖値には影響がありません。そのため血糖値のコントロールが必要な糖尿病患者向けの食品など、糖質制限用の甘味料として使用されます。