糖アルコールとは?種類や使うメリットは?危険性についても紹介!
糖アルコールとは何かを知っていますか?糖アルコールは様々な食品に含まれていますが、今回は、糖アルコールの特徴や種類のほか、効能・使うメリットを使用する危険性とともに紹介します。糖アルコールとアルコールの違いについても紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
糖質は虫歯の原因となるミュータンス菌のエサになります。ミュータンス菌は糖質を元にして歯を溶かす酸を作り出しますが、糖アルコールは酸を作らないため、摂取しても虫歯になることはありません。特にキシリトールは酸を作らないだけでなく、ミュータンス菌の活動を抑制する働きもあるので、虫歯予防にも非常に効果的です。
糖アルコールの危険性は?太る?
糖アルコールにはメリットがたくさんありますが、その反面思わぬ副作用を起こすこともあり、摂取しすぎると危険です。ここからは糖アルコールを摂取しすぎると起こる副作用や、1日の摂取量について解説します。
一度に多く取り過ぎると下痢・お腹が緩くなることがある
糖アルコールは吸収されにくい性質を持つため、摂りすぎると浸透圧性下痢の原因になったりお腹が緩くなったりする場合があります。糖アルコールは小腸で消化・吸収されないため、体は腸内の浸透圧を調整するために、腸内に水分を流入させたり腸内での水分の吸収量を下げたりします。
結果として通常よりも腸内の水分量が増え、便が柔らかくなり過ぎることで、浸透圧性下痢と呼ばれる状態やお腹が緩い状態が引き起こされるのです。
糖アルコールの1日の摂取量目安
糖アルコールは摂取しすぎると下痢を引き起こしますが、適量であれば問題ありません。
東京都福祉保健局によると、下痢を引き起こさない1日あたりの摂取量は以下の通りです。
エリスリトール…男:0.66g/kg 女:0.8g/kg
マルチトール…男:0.3g/kg 女:0.3g/kg
ラクチトール…男:0.075g/kg 女:0.15g/kg
キシリトール…男:0.3g/kg 女:0.3g/kg
ソルビトール…男:0.15g/kg 女:0.3g/kg
糖アルコールの種類によって、下痢を引き起こさない摂取量がかなり違うことがわかります。エリスリトールは許容摂取量が少ないですが、清涼飲料水に多く使用されているので、ジュースの飲みすぎに注意しましょう。
糖アルコール自体で太ることはない
糖アルコールは細胞に蓄積されないため、糖アルコール自体が原因で太ることはありません。しかし、糖アルコールを含む甘味料の中には砂糖の数倍から数百倍もの甘さを持つものもあり、味覚障害を引き起こすことがあります。
また近年、腸管で甘味が感知されると、血糖値が上がっていないにも関わらずインスリンが分泌されることがわかりました。インスリンが分泌されて血糖値が下がると体が糖分を欲するため、結果として甘いものを食べすぎて太ってしまう可能性もあるようです。
(*人口甘味料の危険性や太るかについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
糖アルコールについて知っておこう
糖アルコールは食品を甘くするだけではなく、虫歯や肥満になりにくいなど健康に嬉しいメリットがたくさんある甘味料です。しかし摂取しすぎると、腹痛や下痢を起こしたり、味覚障害になったりするなどかえって健康によくありません。摂りすぎには注意して、健康的な食生活を送りましょう。