追熟とは?追熟する果物・しない果物の仕組みや種類を一覧で解説!
追熟とは何か知っていますか?果物が追熟するとどのような状態になるのでしょうか。今回は、追熟の仕組みや、〈キウイ・メロン〉など追熟する果物・しない果物の例を一覧で紹介します。正しい追熟のさせ方や早める方法についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
④マンゴー
未熟のマンゴーは果肉が硬く酸味が強いため、常温で保存して追熟させてから食べるのが一般的です。マンゴーは風が良く通り日が当たらない常温で保存すると追熟し、収穫後3日から1週間程度で食べごろになります。マンゴーが完熟すると、甘い香りを発して果皮に艶や弾力が現れます。
(*マンゴーの追熟について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
追熟しない果物とは?
追熟しない果物は、以下のようなものがあります。
・りんご
・ぶどう
・デラウェア
・パイナップル
・スイカ
・イチゴ
・和梨
・ブルーベリー
・ドラゴンフルーツ
・ザクロ
・ライチ
・イチジク
・サクランボ
・アメリカンチェリー
・ビワ
上記の果物は収穫後寝かせても追熟しないため、基本的には購入後一定期間寝かせても甘味は変わりません。ただし、収穫後に追熟しない果物であっても、保存すると酸味が落ちて甘く感じることがあります。さらに、果肉が柔らかくなり水分が抜けるといった変化も現れます。
①ぶどう
ぶどうは他の果物よりも傷みにくい性質があり、品種によっては収穫後20日が経過しても劣化せず甘味や酸味を保つことができます。ただし、水分量の多い品種のぶどうは劣化が早いため、できるだけ早めに食べましょう。
ぶどうは常温に置くと傷みが進むため、房をキッチンペーパーで包んでプラスチック製のフィルムに入れて冷蔵室で保存してください。このような方法でぶどうを保存すると、1週間程度日持ちします。
②日本梨
西洋ナシは追熟すると甘くなりますが、日本梨は追熟しないため寝かせても糖度は変わりません。ただし、同じ日本梨でも寝かせると甘味が増す品種や、収穫時期に採っても酸味がきついものもあります。
日本梨もぶどうと同様に常温保存には向かない果物です。日本梨を購入したら、実をキッチンペーパーとラップで包み、ポリ袋に入れて冷蔵室で保存しましょう。冷蔵室での日本梨の保存期間は、2週間程度です。
正しい追熟のさせ方は?早めることはできる?
果物を追熟して成熟させるには、どのような環境で保存したらよいのでしょうか。果物の追熟に最適な環境や追熟を早める方法のほか、成熟した果物の食べ頃の見分け方について解説します。
果物の追熟に適した環境条件
果物を追熟させる場合は、以下のような環境条件のもとで行います。
・15度から20度程度の室温
・果物に直射日光が当たらない環境
・風が良く通る環境
果物は室温に置くだけで追熟しますが、室内の気温が低すぎるか高すぎると傷む原因になります。果物を追熟する際には室温を適温に保ち、果物に太陽光が直接当たらず風が良く通る場所で保存してください。すぐに果物を食べない場合は一旦野菜室に入れて保存し、食べる数日前に室温に出して追熟させてから食べると良いでしょう。
果物の追熟を早める方法
果物を早く完熟状態にしたい場合は、果物をりんごやバナナとともにビニール袋に入れて保存してください。りんごやバナナから排出されるエチレンによって、果物の追熟を早めることが可能です。追熟に使うりんごは、つがるや黄王、王林やジョナゴールドなどのエチレンの排出量が多い品種を選ぶとより効果的です。
追熟した食べ頃の果物の見分け方
追熟した果物には、以下のような状態になります。
・実から甘くフルーティな香りが漂う
・果肉が柔らかくなる
果物によって完熟のサインは異なりますが、ほとんどの果物に共通しているのが実の香りと柔らかさの変化です。香りが弱く硬さの残る未熟の果物が成熟すると、実から甘い香りが広がり、触ると弾力を感じるほどの柔らかさになります。このような状態になったら、食べごろになったサインだと言えます。