食品添加物の「膨張剤」とは?種類や危険性は?ベーキングパウダーとの違いも解説!
膨張剤とは何かを知っていますか?食品添加物になっているのは3種類のうちの一つ化学膨張剤というものです。今回は、膨張剤や化学膨張剤について、種類や膨らむ仕組みのほか、ベーキングパウダーとの違いも紹介します。膨張剤が危険・体に悪いと言われる理由についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
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結論から言うと、ベーキングパウダーも膨張剤の1種と言えます。ベーキングパウダーの主原料は重曹ですが、重曹単体では加熱をしても完全にガスが発生せず、十分に膨らまない事もあるのが難点です。
そこで、助剤としてアルカリ性の炭酸アンモニウムと酸性の重酒石酸カリウムなどを組み合わせることでガスが十分に発生するようになるのが、ベーキングパウダーで膨らむ仕組みです。なお、ベーキングパウダーは助剤の種類によって発生するガスやガスが発生する温度・量が異なるため各種の特徴を理解した上で使い分けるのが賢明でしょう。
膨張剤は危険・体に悪いと言われることも?理由は?
膨張剤は危険・体に悪いといった情報を目にしたことがある人もいるかもしれません。そこでここでは、膨張剤が危険と言われる理由や、本当に危険なのかについて説明します。原因を理解した上で、摂取する際の注意事項を守って使用しましょう。
膨張剤によってはアルミニウムの過剰摂取になる恐れがある
膨張剤の種類によってはミョウバンというアルミニウムを含む化学物質を使用することがあります。そのため、これらを過剰に摂取することでアルミニウムの過剰摂取を引き起こす危険がある事が指摘されています。アルミニウムの害に関しては科学的に立証されてはいないものの、アルツハイマー病や自閉症などとの関連性を指摘する研究結果もあるようです。
世界貿易機構は、アルミニウムの一日あたりの摂取量は体重1kgあたり1mgと定めています。特に赤ちゃんは体が小さい分この範囲を超えやすいため、菓子などを食べる際は膨張剤からのアルミニウムの過剰摂取に注意したほうが良いでしょう。
(*膨張剤の一種であるベーキングパウダーが体に悪いかについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
膨張剤についてよく知ろう
膨張剤とは、食品を膨らませる性質を持つ物質のことで、食品添加物として現在も多く使用されている事が分かりました。危険な物質ではありませんが、その種類によっては過剰摂取すると害を及ぼす恐れもあるので、成分には十分注意しながら摂取すると良いでしょう。