食品添加物「酸味料」とは?危険性のある種類を一覧で紹介!

酸味料とはどんな食品添加物か知っていますか?今回は、酸味料の使用目的・用途例にくわえ、危険性が疑われる理由「一括表示」についても紹介します。酸味料で安全・避けた方がいい種類についても紹介するので参考にしてみてくださいね。

目次

  1. 食品添加物「酸味料」とは?
  2. 酸味料の使用目的
  3. 酸味料の用途例
  4. 酸味料の添加物表示と危険性に関して
  5. 酸味料は一括表示が認められている
  6. 酸味料の表示の仕方から危険性が疑われている
  7. 酸味料の安全性の高い種類とは?
  8. ①クエン酸
  9. ②乳酸
  10. ③酒石酸
  11. 酸味料の避けた方が良い種類とは?
  12. ①リン酸
  13. ②アジビン酸
  14. ③グルコン酸
  15. ④コハク酸
  16. ⑤酢酸
  17. ⑥リンゴ酸
  18. 酸味料を摂取する上で注意すべきことは?
  19. 虫歯のように歯がとける恐れがある
  20. 酸味料について知っておこう

食品添加物「酸味料」とは?

出典:https://marugo.org/products/list.php?category_id=203

日本で市販されている食品には様々な食品添加物が用いられており、酸味料もその中の一つです。しかし食品添加物である酸味料について、説明できる人は少数派と考えられます。ここでは酸味料とは何かについて、様々な観点から説明します。

酸味料の使用目的

酸味料とは食品に酸味をつける、あるいは強くすることを目的に使用されている食品添加物です。それ以外にも、食品におけるph調整剤としても使用されています。ph調整剤とは食品のphを調整する目的で使われるもので、phを調整することで細菌やカビの繁殖を抑制したり変色を防いだりする目的で使われています。

なお、食品によって繁殖しやすい細菌やカビが異なるため、繁殖抑制を目的とする場合は複数の酸味料の中から最も適したものが使わているようです。酸味料の種類については後述します。

酸味料の用途例

酸味料の用途例として以下のものがあげられます。

・清涼飲料水
・ジャム
・キャンディー
・果物の缶詰
・アイスキャンディー
・アイスクリーム
・缶チューハイ
・ゼリー
・ヨーグルト
・チーズ
・漬物


酸味料は様々な食品に含まれている、身近な食品添加物で、上記のような食品それぞれに適した酸味料を加えることで、保存性を高めています。酸味料の中にも安全な種類と、摂取量を考慮した方がよいものがありますが、その詳細については後述します。

酸味料の添加物表示と危険性に関して

出典:http://www.eiken.pref.kanagawa.jp/008_topics/files/040624_syokuhintenkabutsu_03.htm

日本では食品添加物の表示について基準が設けられているものもありますが、酸味料に関する表示はどうなっているのでしょうか。また食品添加物の一種と聞くと、危険性がないのかも気になる人もいるかもしれません。ここでは、酸味料の表示と危険性について説明します。

酸味料は一括表示が認められている

酸味料を酸味づけやph調整剤として食品に使う際に、どれか1種類だけを用いるのは稀です。これは様々な酸味料を組み合わせることでph調整剤としての力も発揮することが理由で、複数を用いるのが一般的です。こういった理由から、食品表示法においては酸味料については一括表示することが認められています。

酸味料には酒石酸やクエン酸、酢酸、乳酸などいろいろな種類がありますが、何種類を併用しても一括して酸味料と表示されます。

酸味料の表示の仕方から危険性が疑われている

食品表示法において、酸味料として一括表示できる物質は23種類あります。前述した通り、酸味料と一口にいっても、安全性が高いものと危険性が疑われるものが混在しています。そのため近年は、酸味料が一括表示されていることで、その危険性が疑われる傾向が強まってるようです。特に化学合成された酸味料について、不安視する人が少なくありません。

酸味料の安全性の高い種類とは?

酸味づけやph調整剤として使用される酸味料の中には、安全といわれる種類も当然あります。安全性の高い種類と用途を知っておくと、安心して購入できることでしょう。ここでは、酸味料の中でも安全性が高い種類を紹介します。

①クエン酸

酸味料の中でも代表的なものとして知られているのが、クエン酸です。柑橘類であるレモンやみかん、キウイフルーツ、ライムなどに含まれていることで知られますが、食品添加物として使用されているものは人工的に製造されたものです。

クエン酸に分類されるものにクエン酸カリウムやクエン酸ナトリウムがあり、いずれも食品の味を調えるほか、ph調整剤として使われています。クエン酸が使われている食品として、清涼飲料水やジャム、果物の缶詰、キャンディーなどがあげられます。

②乳酸

乳酸は、ヨーグルトやチーズなどの発酵させた乳製品に含まれているほか、体内で糖を代謝する時に生成される物質でもあります。乳酸のうち、酸味料として使われるものはアルデヒド類から人工的につくられたものです。乳酸は酸味の中にもわずかな渋みを感じ、やわらかなコクがある特徴を持ち、清涼飲料水だけでなくアイスクリームや漬物に用いられています。

③酒石酸

酒石酸とは、ワインの製造過程で副産物として得られる有機化合物のことです。酒石酸はカリウムやナトリウムと結合することで、酒石酸水素カリウムや酒石酸ナトリウムに変化します。酒石酸の酸味の中には渋みもあり、すっきりした味わいです。

食品にはクエン酸やリンゴ酸と共に使用されることが多く、清涼飲料水やゼリー、キャンディーに用いられています。

酸味料の避けた方が良い種類とは?

出典:http://www.rasa.co.jp/business_prod/chemicals_div/rin/rin.html

23種類ある酸味料の中には、人体や健康に対する危険性が懸念されることから避けた方がよい種類もあります。ここでは避けた方がよい酸味料の種類について、具体的に説明します。

①リン酸

リン酸は、ミネラル成分であるリンから抽出された酸味料であり、酸っぱさの中に渋みが感じられる味わいです。酸味料としてだけでなく、食品の保存性を高めるph調整剤として、加工食品に多用されています。しかしリンを過剰摂取すると、カルシウムの吸収を阻害することで知られています。

またリン酸は様々な加工食品に使用されていることから、過剰摂取になりやすいため注意が必要です。

②アジビン酸

アジビン酸は砂糖の原料でもあるてんさい糖に含まれている成分ですが、酸味料として用いられているものは化学合成されています。酸味料の中ではさわやかな味わいで、ph調整剤として用いられる機会が多く、水に溶けにくいので食品に使われる量は制限されています。しかし、人工的に製造されているので、健康への安全性が確立していると断言はできません。

③グルコン酸

グルコン酸は果物やワインにも含まれている成分ですが、これも化学合成されたものが酸味料として使用されています。酸味の中にもまろやかさが感じられる味わいで、食品の変質を防ぐ働きも担います。しかし、グルコン酸を与えたハムスターやラットに急性毒性が見られたとの報告があり、健康被害が懸念されているようです。

④コハク酸

コハク酸とはあさりなどに含まれていることで知られる旨味成分ですが、酸味料として用いられているものは、食品添加物であるマレイン酸と合成してつくられたものです。その味の特性から味噌や醤油、合成酒に使用され、その味を引き立てています。

コハク酸は他の酸味料と比べると独特の味がするため、大量に添加されるケースは少ないです。しかし化学合成されていることから、人体に安全とは言いきれません。

⑤酢酸

酢の食品表示でよく見かけるのが酢酸で、強い刺激臭と酸味を併せ持っています。醸造酢にも多くの酢酸が含まれているのですが、酢はその発酵段階で他の成分を取り除くことができないことから、酸味料として用いられる酢酸は化学合成されたものが一般的です。

また、化学合成された酢酸を水酸化ナトリウムで中和し、酢酸ナトリウムとして使用されることも珍しくありません。これは酢酸ナトリウムの方が、酸味がまろやかになるからです。毒性検査はクリアしているものの、化学合成している点に不安が残ると言われています。

⑥リンゴ酸

リンゴ酸はその名の通り、リンゴをはじめとする果物に含まれる成分で、正式名称をL-リンゴ酸といいます。しかし日本では、L-リンゴ酸を食品添加物として使用することを認めていません。酸味料として使われているリンゴ酸は、マレイン酸を化学合成したもので、DL-リンゴ酸と呼ばれるものです。

DL-リンゴ酸は、リンゴの加工食品の他、清涼飲料水やアイスクリームの酸味づけに使用されていますが、その安全性が担保されているわけではありません。

酸味料を摂取する上で注意すべきことは?

酸味料は様々な加工食品に使用されていますが、摂取方法に配慮しなければ、目に見える健康被害が出ることが報告されています。ここでは、酸味料を摂取する際に注意すべきことを紹介します。

虫歯のように歯がとける恐れがある

人間の歯や骨にはカルシウムやマグネシウムが含まれていますが、これらは酸によって溶けることが知られています。歯の表面にあるエナメル質は特に酸に弱く、phが5.5以下になると脱灰し、溶け始めてしまうのです。

酸味料はph調整剤として清涼飲料水に多用されており、コーヒー飲料やミルク入り紅茶飲料、お茶などを除く清涼飲料水のphの平均は、4.9以下といわれています。つまり清涼飲料水を飲み過ぎることで、酸蝕歯と呼ばれる状態になり、虫歯のように歯が溶ける可能性が高まることに注意が必要です。

また酸味料は清涼飲料水だけでなく、加工食品に多用されています。酸味が強い加工食品を食べ過ぎることも、酸蝕歯の原因になるので気を付けましょう。

酸味料について知っておこう

今回は酸味料の使用目的と用途例にくわえ、危険性が疑われる理由である一括表示についても紹介しました。酸味料に関する知識を持つことで、必要以上の食品添加物を避けることができます。酸味料について理解を深め、適量の摂取を心がけることをおすすめします。

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