食品添加物「酸味料」とは?危険性のある種類を一覧で紹介!
酸味料とはどんな食品添加物か知っていますか?今回は、酸味料の使用目的・用途例にくわえ、危険性が疑われる理由「一括表示」についても紹介します。酸味料で安全・避けた方がいい種類についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
食品添加物「酸味料」とは?
日本で市販されている食品には様々な食品添加物が用いられており、酸味料もその中の一つです。しかし食品添加物である酸味料について、説明できる人は少数派と考えられます。ここでは酸味料とは何かについて、様々な観点から説明します。
酸味料の使用目的
酸味料とは食品に酸味をつける、あるいは強くすることを目的に使用されている食品添加物です。それ以外にも、食品におけるph調整剤としても使用されています。ph調整剤とは食品のphを調整する目的で使われるもので、phを調整することで細菌やカビの繁殖を抑制したり変色を防いだりする目的で使われています。
なお、食品によって繁殖しやすい細菌やカビが異なるため、繁殖抑制を目的とする場合は複数の酸味料の中から最も適したものが使わているようです。酸味料の種類については後述します。(※1)
酸味料の用途例
酸味料の用途例として以下のものがあげられます。
・清涼飲料水
・ジャム
・キャンディー
・果物の缶詰
・アイスキャンディー
・アイスクリーム
・缶チューハイ
・ゼリー
・ヨーグルト
・チーズ
・漬物
酸味料は様々な食品に含まれている、身近な食品添加物で、上記のような食品それぞれに適した酸味料を加えることで、保存性を高めています。酸味料の中にも安全な種類と、摂取量を考慮した方がよいものがありますが、その詳細については後述します。
酸味料の添加物表示と危険性に関して
日本では食品添加物の表示について基準が設けられているものもありますが、酸味料に関する表示はどうなっているのでしょうか。また食品添加物の一種と聞くと、危険性がないのかも気になる人もいるかもしれません。ここでは、酸味料の表示と危険性について説明します。
酸味料は一括表示が認められている
酸味料を酸味づけやph調整剤として食品に使う際に、どれか1種類だけを用いるのは稀です。これは様々な酸味料を組み合わせることでph調整剤としての力も発揮することが理由で、複数を用いるのが一般的です。こういった理由から、食品表示法においては酸味料については一括表示することが認められています。
酸味料には酒石酸やクエン酸、酢酸、乳酸などいろいろな種類がありますが、何種類を併用しても一括して酸味料と表示されます。
酸味料の表示の仕方から危険性が疑われている
食品表示法において、酸味料として一括表示できる物質は23種類あります。前述した通り、酸味料と一口にいっても、安全性が高いものと危険性が疑われるものが混在しています。そのため近年は、酸味料が一括表示されていることで、その危険性が疑われる傾向が強まってるようです。特に化学合成された酸味料について、不安視する人が少なくありません。
酸味料の安全性の高い種類とは?

酸味づけやph調整剤として使用される酸味料の中には、安全といわれる種類も当然あります。安全性の高い種類と用途を知っておくと、安心して購入できることでしょう。ここでは、酸味料の中でも安全性が高い種類を紹介します。
①クエン酸
酸味料の中でも代表的なものとして知られているのが、クエン酸です。柑橘類であるレモンやみかん、キウイフルーツ、ライムなどに含まれていることで知られますが、食品添加物として使用されているものは人工的に製造されたものです。
クエン酸に分類されるものにクエン酸カリウムやクエン酸ナトリウムがあり、いずれも食品の味を調えるほか、ph調整剤として使われています。クエン酸が使われている食品として、清涼飲料水やジャム、果物の缶詰、キャンディーなどがあげられます。