ヤシ油とは?パーム油と違いある?成分「脂肪酸」の健康効果・効能も紹介!
【管理栄養士監修】ヤシ油はどんな油か知っていますか?ココナッツオイルとは違うのでしょうか?今回は、ヤシ油の成分やパーム油との違いにくわえ、体に悪いと言われる理由についても紹介します。ヤシ油の使い道や〈石鹸・シャンプー〉など食用以外の用途も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
ココナッツオイルは手作り石けんの材料として人気が高いですが、摂取すると体に悪いとの噂を見聞きすることも珍しくありません。ここでは、ヤシ油が体に悪いのは本当なのかについて、理由と共に説明します。
ヤシ油が飽和脂肪酸を多く含むため
ヤシ油には中鎖脂肪酸だけでなく、飽和脂肪酸も含まれています。飽和脂肪酸は免疫力の向上やコレステロール値の減少などの健康効果が期待できる反面、加熱して液状化したものは体内で固まり、血栓や心臓疾患の原因になることが指摘されています。そのため、ヤシ油も体に悪いと思われるのでしょう。
アレルギー症状が起きることもある
ナッツ類がアレルゲンになることは知られていますが、症状は軽度なもののココナッツに反応が出る人がいます。そのためヤシ油の入った食品や化粧品、洗剤を使うことで、アレルギー症状が起こるリスクがあります。特にリンゴやナシ、サクランボ、桃などにアレルギーがある人は、ヤシ油でも症状が出ることがあるので注意が必要です。(※4)
(*ココナッツオイルは体に悪いかについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
ヤシ油の食べ方・使い道は?
日本では生成されたヤシ油を使用することが多いですが、様々な用途があります。ここではヤシ油の食べ方や、幅広い使い道について説明します。
ヤシ油を直接飲んでもOK
ココヤシの実を割ってストローを差し込み、胚乳にあるヤシ油を直接飲んでも問題ありません。精製されていないココナッツオイルを毎食後30分以内に飲むことで、胃腸の働きをサポートし、新陳代謝が促されます。免疫力を高める効果もあるので、1回15mlほど飲むとよいそうです。
ヤシ油に合う料理のおすすめ
ヤシ油は様々な料理にも活用でき、以下のような例が合う料理としてはあげられます。
・パン
・ケーキ
・サラダ
・和え物
・炒め物
・スープ
ヤシ油は高温で加熱しても変質せず栄養価も変わらないので、サラダ油やバターの代わりに使うと健康効果が高まります。またサラダや和え物などに加えると、甘いココナッツの香りが食欲をそそってくれることでしょう。ほかにも、コーヒーや紅茶に加えると、集中力の向上や体力増強にもよいといわれています。
ヤシ油の食用以外の用途は?
ヤシ油は食用に使われている以外にも、石鹼や洗剤、シャンプー、コンディショナー、化粧品など様々な分野で活用されています。ここでは日本で見かけることの多い、ヤシ油を使った製品を5つ紹介します。
①洗剤
食器はもちろん野菜も洗うことができる洗剤で、強い洗浄力がありながらも手肌を守ってくれることで知られるロングセラー商品です。無香料で無着色であることも、人気の理由のようです。