圧力鍋で時短調理できる仕組み・原理とは?使い方やメリット・デメリットも紹介!
圧力鍋で時短調理ができる仕組み・原理を知っていますか?今回は、時短調理ができる仕組み・原理を、圧力鍋の構造から紹介します。圧力鍋を使うメリット・デメリットや使い方にくわえて、活用方法・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
- 圧力鍋とは?どんな仕組み・構造?
- ①圧力鍋の歴史
- ②圧力鍋で時短調理ができる原理・仕組みの鍵は「沸点」にある
- ③圧力鍋の構造は?高圧で爆発しない?
- 圧力鍋を使うメリットは?時短調理だけではない?
- ①栄養価の流出を減らす
- ②食材の甘味が際立つ
- ③固い食材でも柔らかくできる
- 圧力鍋を使うデメリットはあるの?
- ①調理中に味の確認ができない
- ②手入れに手間がかかる
- ③水加減にコツが必要
- 圧力鍋の使い方は?
- ①調理時間は鍋内部が高圧になってから計測
- ②調理時間が終わったあとは蒸らしが重要
- 圧力鍋が活用する場面とは?
- ①煮込み料理の調理
- ②固くて食べにくい食材の調理
- ③下ごしらえに時間がかかる調理
- 圧力鍋の活用レシピ
- ①豚の角煮
- ②ぶり大根
- ③ビーフシチュー
- 圧力鍋を使ってみよう
圧力鍋とは?どんな仕組み・構造?
煮込み時間の短縮や火加減が容易なことで知られる圧力鍋ですが、その仕組みや構造はどのようになっているのでしょうか。ここでは圧力鍋の歴史や、時短調理ができる仕組み、安全性などについて詳しく説明します。
①圧力鍋の歴史
圧力鍋の歴史はとても古く、1679年頃にフランスの物理学者ドニ・ババンによって発明されたことが始まりです。当時は気圧が低い場所でも食材を高温で調理できるものとして開発され、元々は登山用の調理器具として使用されていました。1953年に現在のティファール社が家庭用圧力鍋を開発したことにより、一般的な家庭でも身近に使えるようになりました。
日本で圧力鍋が普及したきっかけは、主食である米をより食べやすく、短い時間で炊くことができるということが背景にあります。
②圧力鍋で時短調理ができる原理・仕組みの鍵は「沸点」にある
圧力鍋で時短調理ができる原理は沸点にあります。圧力鍋は鍋と蓋を密閉した状態で加熱することにより、内部に圧力をかけた状態で調理を行う仕組みです。
通常水の沸点は100℃ですがこれは大気圧によって変動し、大気圧が高い場所では沸点が上がり、低い場所では低くなる性質があります。圧力鍋では器具内部の圧力を高い状態にし、水の沸点を120℃付近まで上昇させることで、より短い時間での加熱調理を可能にしています。
③圧力鍋の構造は?高圧で爆発しない?
鍋の内部が高圧になると聞くと爆発などの事故が心配になりますが、圧力鍋には必ず圧力調整装置と安全装置という2つの弁が付いています。圧力調整装置は圧力がかかった際に蒸気が出る部分を指し、鍋の圧力が上昇すると、内部で発生した蒸気が重りを押し上げて蒸気を逃がす仕組みになっています。
安全装置は圧力調整装置の穴が詰まった際の非常口のような役割を持ち、内圧が安全な領域を超えたときに蒸気を逃す装置です。この2つの弁により、安全に圧力を調整できる構造になっているため、正しい使用方法を守れば爆発する心配はありません。
圧力鍋を使うメリットは?時短調理だけではない?
圧力鍋の歴史や時短調理ができる仕組み、構造について紹介しましたが、圧力鍋を使うメリットとしてはどのようなものがあるでしょうか。ここでは圧力鍋で調理することによって得られるメリットを3つ紹介します。
①栄養価の流出を減らす
圧力鍋で調理する1つめのメリットとしては、栄養価の流出を減らすことが挙げられます。野菜の皮や魚の骨には栄養が豊富に含まれていますが、通常の調理では硬さが残り、美味しく食べられる状態に調理することが難しい素材でもあります。圧力鍋なら皮や骨まで柔らかく仕上げることができるため、食材や栄養が無駄になりません。
②食材の甘味が際立つ
圧力鍋は高温加熱ができるため、食材のもつ甘味を効率的に引き出すことができます。また、中を密閉することで食材の旨味を外に逃さず調理することができるため、通常の調理よりも素材の甘さと旨味が際立ちます。
③固い食材でも柔らかくできる
圧力鍋は固い食材を柔らかくできることもメリットの一つです。かぼちゃやにんじんなどの根菜類や豆類の調理は、その素材の硬さから調理に時間がかかることが難点ですが、圧力鍋なら短い時間でも柔らかく仕上げることができます。圧力鍋だとなぜ柔らかくなるかというと、100℃以上での高温加熱ができるためで、短時間でも内部までしっかり火が通ります。