圧力鍋で時短調理できる仕組み・原理とは?使い方やメリット・デメリットも紹介!
圧力鍋で時短調理ができる仕組み・原理を知っていますか?今回は、時短調理ができる仕組み・原理を、圧力鍋の構造から紹介します。圧力鍋を使うメリット・デメリットや使い方にくわえて、活用方法・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- 圧力鍋とは?どんな仕組み・構造?
- ①圧力鍋の歴史
- ②圧力鍋で時短調理ができる原理・仕組みの鍵は「沸点」にある
- ③圧力鍋の構造は?高圧で爆発しない?
- 圧力鍋を使うメリットは?時短調理だけではない?
- ①栄養価の流出を減らす
- ②食材の甘味が際立つ
- ③固い食材でも柔らかくできる
- 圧力鍋を使うデメリットはあるの?
- ①調理中に味の確認ができない
- ②手入れに手間がかかる
- ③水加減にコツが必要
- 圧力鍋の使い方は?
- ①調理時間は鍋内部が高圧になってから計測
- ②調理時間が終わったあとは蒸らしが重要
- 圧力鍋が活用する場面とは?
- ①煮込み料理の調理
- ②固くて食べにくい食材の調理
- ③下ごしらえに時間がかかる調理
- 圧力鍋の活用レシピ
- ①豚の角煮
- ②ぶり大根
- ③ビーフシチュー
- 圧力鍋を使ってみよう
時短になるだけではなく、食材の栄養価と旨味を逃さず柔らかく仕上げることができる便利な圧力鍋ですが、デメリットはあるのでしょうか。ここでは圧力鍋のデメリットを3つ紹介します。
①調理中に味の確認ができない
圧力鍋での調理は、調味料なども全て鍋の中に入れて蓋を閉めた状態に保つ必要があるため、途中で味の確認をすることができません。特に、初めて作るレシピで失敗を避けたい場合は、事前に普通の鍋で試してから作る方がおすすめです。
②手入れに手間がかかる
圧力鍋は、普通の鍋に比較してパーツが複雑なため、手入れに時間がかかるのもデメリットです。長時間の高温加熱や水分量の不足、使用食材の粘度などが原因で焦げついてしまうこともあり、その場合はより手入れに手間がかかります。焦げ付いてしまった場合は、重曹水を沸騰させた後スポンジでこすると綺麗に落とすことができます。
③水加減にコツが必要
圧力鍋は密閉状態で調理を行うため、内部の水分が蒸発しづらいことから通常の鍋での調理より水分量の調整にコツが必要になります。普通の鍋で作る場合のレシピ通りに作ると水っぽい仕上がりになってしまうため、水の分量は普段よりも少なめでの調理を心がけましょう。
圧力鍋の使い方は?
ここまでは圧力鍋の仕組みやメリットとデメリットを紹介しましたが、実際に圧力鍋はどのように使うのでしょうか。メーカーによって細かい部分は異なりますが、ここでは基本的な使い方を紹介します。
①調理時間は鍋内部が高圧になってから計測
圧力鍋の調理時間は鍋の内部が高圧になった時点から計測します。鍋に材料と調味料を入れたら蓋と重りをセットして強火にかけます。内部の温度が上昇して圧力がかかり、セットした重りが蒸気で勢いよく揺れ始めたら高圧になったサインです。
重りが揺れて高圧になったことが確認できたら火を弱め、この時点から時間を計測して加熱しましょう。
②調理時間が終わったあとは蒸らしが重要
圧力鍋での加熱の調理時間が終わった後は、すぐに蓋をあけてはいけません。圧力鍋は火を止めた後も内部を高圧の状態に保って食材の加熱を続けており、この蒸らしの工程が料理の仕上がりに大きく関わっています。蒸気の音がしている間は圧力が下がるまで蒸らしておきましょう。
圧力鍋が活用する場面とは?
ここまでは圧力鍋のメリットやデメリット、使い方について紹介しましたが、実際にどのような場面で活躍するのでしょうか。ここでは圧力鍋のメリットを最大限に活かせる場面について紹介します。
①煮込み料理の調理
圧力鍋は高温で長時間の加熱が必要な、以下のような煮込み料理に向いています。
・牛すじ煮込み
・チャーシュー
・魚の煮込み
加熱が甘いと硬さが残る牛すじ煮込みやチャーシューは、圧力鍋なら短い時間で柔らかく仕上げることができます。同様に、通常の調理では食べられない魚の骨も簡単に崩れるようになるので、魚の栄養を余すことなく食べることができます。