自家製「米粉」の作り方は?ミキサーなしで簡単に!活用レシピ7選も紹介!
【管理栄養士監修】米粉の作り方を知っていますか?簡単に作れるのでしょうか?今回は、米粉の作り方やミキサーなしでも自作できる方法にくわえ、<無洗米・玄米>など他のお米でも作れるのかを紹介します。自家製米粉を使ったおすすめレシピや米粉を自作する際の注意点も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- 米粉は自作・手作りできる?
- そもそも米粉とは?
- 米粉の簡単な作り方は?ミキサーなしでもOK?
- 材料
- 用意する道具
- 作り方・手順
- 家にミキサーなしの場合の代用品は?
- 自家製米粉はどのくらいの粗さが良い?用途別に紹介!
- ①パン・ケーキ系の生地の場合は微小粒に仕上げる
- ②餅・団子はほどほどの細かさで十分
- ③揚げ衣やクッキーは粗くてもOK
- 米粉の材料は無洗米・玄米でもいい?作り方の違いは?
- 無洗米だと下処理を省ける
- 玄米を使うと玄米粉になる
- 米粉を自作する時にあると便利な道具は?
- ①ふるい
- ②保存容器
- ③クッキングシート
- ④すり鉢
- ⑤木べらやスパチュラ
- 米粉を自作する時の注意点は?
- ①なるべく早く消費する
- ②少量ずつ作る
- 米粉を自作した時におすすめのレシピ7選!
- ①簡単米粉蒸しパン
- ②米粉のみたらし団子
- ③米粉のういろう
- ④米粉うどん
- ⑤米粉クッキー
- ⑥米粉パンケーキ
- ⑦米粉豆乳スープ
- 米粉を家で作ってみよう!
①パン・ケーキ系の生地の場合は微小粒に仕上げる
パン・ケーキ系の生地用に微小粒に仕上げるためには以下の道具がおすすめです。
・ミキサー
・ミルサー
・強力タイプのミル製品
柔らかい食感が特徴のパンやケーキ系の料理に使う場合は、ミルサーやミキサーを使って微小粒の米粉に仕上げることがポイントです。
微細な自家製の米粉を作るには家庭用ミキサーやミルサーではうまくいかないこともあるので、ふるいにかけて残ったものを再度粉砕するという工程を丁寧に繰り返しましょう。手間をかけずに細かい米粉を作りたい場合、強力タイプのミル製品を取り入れるのも良いでしょう。
②餅・団子はほどほどの細かさで十分
ほどほどの細かさで十分な餅・団子用の米粉を作る場合は以下の道具がおすすめです。
・ミキサー
・ミルサー
・フードプロセッサー
和菓子作りによく使われている上新粉は、市販されている微小粒な米粉の3倍ほどの大きさです。粒度が適度にある米粉のほうがお餅や団子はまとまりやすいので形成しやすくなります。家庭用のミキサーやミルサー、フードプロセッサーを使う場合は長時間かけずにきめ細かくするよりもややざらっとする程度に細かく挽いてみましょう。
③揚げ衣やクッキーは粗くてもOK
揚げ衣やクッキーを作る米粉を粉砕するのにおすすめの粉砕機は以下の通りです。
・ミキサー
・ミルサー
・フードプロセッサー
・すり鉢とすりこぎ
天ぷらや唐揚げの衣も通常は小麦粉で作りますが、粒子が多少粗い自家製の米粉でも十分に美味しく作ることができます。また米粉は小麦粉に比べると油の吸収率が少ないので、特に揚げ物などはヘルシーで軽い仕上がりになり時間が経ってもサクサクの食感です。
他にも水分が少ないお菓子であれば、粒子が粗い自家製の米粉でも美味しくなります。特にクッキーをザクザクの食感にしたいときはあえて粒子を粗くするのもひとつの方法です。
中村りえ
管理栄養士
粒子の大きさによって、水を吸う量が変わるので、作りながら調整してくださいね。粒子が大きいとでんぷんの損傷率が少ないのでお米の味がしっかり楽しめるお団子などに向いてます。また、手作りの米粉は早めに使い切るようにしてください。
米粉の材料は無洗米・玄米でもいい?作り方の違いは?
自家製の米粉の材料は無洗米や玄米でもいいのでしょうか。次は無洗米や玄米を使って自家製の米粉を作る場合の作り方の違いについて紹介します。
無洗米だと下処理を省ける
無洗米でも米粉を作ることは可能で、無洗米は通常の精米よりもより簡単に米粉を作ることができるのでおすすめです。無洗米の場合は前述した米粉の作り方のうち、お米を砥いだり乾燥させたりする工程を省くことができるので時短になります。
無洗米の表面に付いている汚れやゴミが気になる人は、無洗米を軽く水でゆすいでザルに上げ水分をキッチンペーパーなどでふき取ってからミキサーやミルサーにかけると良いでしょう。ただしこの場合は時間をかけて乾燥させた場合よりも水分が残っているので、その日中に使い切るか残った場合は冷蔵保存で1~2日以内に使い切りましょう。
玄米を使うと玄米粉になる
玄米は精米よりもビタミンやミネラル、食物繊維が豊富で栄養満点の食材ですが、白米の代わりに玄米を使うと玄米粉になります。玄米を炊飯器で炊いて食べるよりも、粒子の細かい米粉にすることで消化・吸収もよくなることが期待できます。
玄米にはアブシジン酸という植物ホルモンが含まれています。活性酸素を作り出す働きがあるため、体に悪いと思われるかもしれませんが、内閣府の食品安全総システムの見解では、安全性が認められています。ただし、食物繊維が豊富な玄米は消化に時間がかかるので、消化しやすい状態にするため、浸水してから粉砕するようにしてください。
米粉を自作する時にあると便利な道具は?
米粉を自作する時にあると便利な調理道具はあるのでしょうか。次は自家製の米粉を作る際に用意しておいた方が良い調理道具を紹介します。
①ふるい
パンやケーキを作る際に使う米粉は細かくした方が上手に仕上がるので、ふるいにかける作業が欠かせません。網目はなるべく細かいものを使って、大きな塊を取り除きましょう。網に残ったお米は木べらかスパチュラでつぶして細かくしましょう。