柿の食べ頃の見分け方は?柔らかいとNG?選び方のコツや追熟・熟成する方法も紹介!
【サカヤ農園監修】柿の食べ頃がいつなのか気になったことはありませんか?今回は、柿の食べ頃の見分け方に加えて、美味しい柿の選び方のコツ・ポイントを紹介します。その他にも追熟する方法や熟成を遅らせる方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
柿の表面に白い粉のような見受けられますが、これはブルームと呼ばれる天然の油脂成分です。ブルームは水分の蒸発を防ぎ、病原菌から守る効果があり、果実の栄養が高まり熟している証拠でもあります。柿の表面にブルームがあるものは美味しい柿を簡単に見分けるポイントで、べたつくからといって洗う必要はありません。
また、柿の全体の色がムラなく深いオレンジ色になっているものは、美味しい柿の証です。色にムラがあるものは日光が均等に当たっていないので、甘みも少なくなってしまいます。
③手に取ってみてずっしりと重いもの
柿を手に取った際にずっしりと重いものは、実が詰まっていて水分をたっぷり含んでいます。収穫された柿は時間が経つごとに熟していくので、店頭で柿を選ぶ時には柔らかすぎたり固すぎたりしていない、形の良いものを選ぶようにしましょう。
柿を追熟・熟成させる保存方法とは?
人それぞれに好みの柿の固さがありますが、柔らかい柿を食べたい時のコツがあります。固すぎる柿を好みの柔らかさにしたい時などに活用できる、柿を早く熟成させる保存方法を紹介するので、試してみてください。
柿を逆さまにして常温保存する
柿を追熟・熟成させる保存方法はスピードによって、下記の2種類の方法があります。
・ヘタを下にして、常温保存する
・りんごと一緒にビニール袋に入れて、常温保存する
柿は丸みのあるお尻の方が甘みがあるので、ヘタを下にした逆さまの状態にすると、甘みが下りてきて全体に広がり追熟が進みます。この際、日光に直接当たる場所での保存は避けるようにしてください。
上の方法より追熟のスピードが早いのは、りんごを利用した方法です。りんごから放たれるエチレンガスという物質を利用して、同じビニール袋に入れることで柿の追熟を促します。早いと1日で変化が見られ、固い柿でも2~3日ほどで柔らかくなり食べ頃になるのでおすすめです。
(*柿の追熟について詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでみてください。)
固い柿が食べたい!柔らかくなるのを防ぐには?
トロトロに熟した柿よりも、柿ならではの歯ごたえのある固い柿の方が好みだという人もいるでしょう。気づいたら柔らかくなってしまっていたと手遅れになる前に、柿か柔らかくなるのを簡単に防ぐ方法があるため、紹介します。
柿のヘタに濡れティッシュを当てて逆さまで冷蔵保存する
柿が柔らかくなるのを防ぐ手順は、以下の通りです。
①キッチンペーパーなどを水で濡らす
②ペーパーを柿のヘタの大きさに折り畳み、ヘタにのせる
③ペーパーがずれないように、柿と一緒にラップで包む
④ラップに包んだ柿を、ビニール袋などに入れる
⑤柿を逆さまの状態にして、冷蔵庫に入れる
柿はヘタで呼吸し、ヘタから水分が蒸発していくので、これを防ぐことによって追熟のスピードを遅らせることが出来ます。ペーパーが乾いてしまうと効果がなくなるので、長期間の保存になる場合は、ペーパーが濡れているか定期的に確認してください。
(*柿の保存方法について詳しく知りたい人はこちらの記事を読んでみてください。)
狩野尚希
サカヤ農園
このとき、必ずヘタの部分だけを湿らせるようにしてください。柿の実の部分に湿らせたキッチンペーパーが触れると、かえって柿が柔らかくなってしまう可能性があります。 柿農家も行っている、おすすめの保存方法です。
柿の食べ頃は人の好みによる!
柿の食べ頃は人それぞれですが、柿を放置しておくと気づかぬ間に追熟が進んでいってしまいます。柿を簡単に追熟させる方法や追熟のスピードを遅める方法を活用して、好みの固さになったら食べるようにしましょう。