ワサビノキ(モリンガ)とは?種子・葉などの効能や副作用・危険性についても解説!
【管理栄養士監修】ワサビノキ(モリンガ)とは何か知っていますか?どんな植物なのでしょうか?今回は、<葉・種子・花・根>ワサビノキの効能・栄養成分やワサビノキの副作用・危険性に加え、わさびとの違いを紹介します。ワサビノキの使い方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ワサビノキ(モリンガ)とは?どんな植物?
近年、ワサビノキと呼ばれる植物がスーパーフードとして注目を集めています。モリンガとも呼ばれることのあるワサビノキですが、どのような植物なのでしょうか。ここでは、ワサビノキ(モリンガ)の正体や名前の由来、主産地について解説します。
ワサビノキはワサビノキ科ワサビノキ属の植物
ワサビノキはワサビノキ科ワサビノキ属に分類される植物で、高さは10~12m、直径は45cmほどの幹に成長する常緑広葉樹です。英語ではモリンガのほかドラムスティックツリーやホースラディッシュツリーと、フィリピンではカムンガイやカモンガイなどと呼ばれています。
ワサビノキは根に香味があるためにこの和名がついた
モリンガがワサビノキと呼ばれるようになったのは、根の香味が西洋わさびと似ていることが理由とされています。しかし、西洋わさびはアブラナ科の多年草なので、ワサビノキとは違う植物です。また、両者は含まれている栄養成分も異なります。
ワサビノキの主産地はインド
干ばつに強いワサビノキの主産地は、インドの北西部にあるヒマラヤ山脈の南麓です。現在、ワサビノキはインド以外の熱帯並びに亜熱帯地域でも広く栽培されています。ワサビノキの栽培地域では、若い果実や葉を食用として食べるほか、手洗いや浄水の際の薬用成分にも活用されています。
伊達友美
管理栄養士
日本国内でも、沖縄や九州の一部で栽培されています。食物なので、産地の土壌、気候によって内容成分が少しずつ異なります。
ワサビノキの効能と栄養成分は?
ワサビノキは葉だけではなく種子や種子から搾油した油をはじめ、花、根などすべてが食用となり、部位によって様々な効能があります。ここでは、ワサビノキの部位別の効能とそれに関連する栄養成分について紹介します。
ワサビノキの葉の効能
ワサビノキの葉の効能には、以下のものがあげられます。
・血圧を下げる
・生活習慣病の予防
・便秘解消
・デトックス
・疲労回復
・リラックス
・アンチエイジング
ワサビノキの葉にはビタミンやミネラル、食物繊維のほか、アスパラギン酸やGABA、ポリフェノールなどの栄養素が豊富に含まれています。ワサビノキの葉に含まれているビタミンやミネラルは、血圧を下げたり生活習慣病を予防したりするほか、癌の予防にも効果的であると言われています。
また、葉の部分に豊富に含まれる食物繊維は、便秘解消やデトックス作用が期待できる栄養素です。アスパラギン酸には疲労回復効果があり、GABAにはリラックスの効能があります。さらに、ポリフェノールの作用によってアンチエイジング効果が期待できます。(※1、2、3、4、5、6)
ワサビノキの鞘・種子の効能
ワサビノキの鞘と種子や種子から搾油したオイルを摂取することで期待できる効能は、以下の通りです。
・コレステロール値を下げる
・生活習慣病の予防
・便秘解消
・脂肪燃焼
・体脂肪の蓄積防止
・美肌効果
ワサビノキの種子から搾油されたオイルには、オレイン酸が含有されています。オレイン酸は不飽和脂肪酸のひとつで、悪玉コレステロールを減らすほか、血管を健やかに保って動脈硬化などの生活習慣病を予防する働きがあります。また、オレイン酸は腸の働きを活性化する作用があるため、便秘の解消にも効果的な栄養素です。
またワサビノキの種子にはイノシトールと呼ばれる成分が含まれており、脂肪を燃焼するうえに体脂肪の蓄積を抑えるダイエット効果があります。
さらに、ワサビノキの鞘に豊富に含まれるビタミンCには肌のシミの発生を抑えるほか肌を白く保つ作用があるため、美肌効果も期待できます。(※7、8、9)
伊達友美
管理栄養士
モリンガオイルに含まれているべヘン酸には、乳化作用があるので、水溶性のものと脂溶性のものをなじませて、肌や組織に必要な栄養の吸収をサポートしてくれます。
ワサビノキの花の効能
ワサビノキの花の効能として、以下のものが挙げられます。
・強壮作用
・利尿作用
・喉の痛みの改善
ワサビノキの花は精力を向上させる強壮作用や利尿作用があるため、昔から男性向けの強壮剤や利尿剤として活用されている部位です。この利尿作用によって、体のむくみを緩和する効果も期待できます。また、ワサビノキの花を絞って作るドリンクを飲むと、喉の傷みやカタルなどの改善効果が見込めると言われています。