素焚糖とは?ボツリヌス菌で危険?きび砂糖・黒糖との違いや成分も紹介!
素焚糖(すだきとう)とは何か知っていますか?健康に良いと言われる砂糖です。今回は、素焚糖の特徴や<黒糖・きび砂糖>などとの違いに加え、ボツリヌス菌など危険性について紹介します。<アトピー・ダイエット>など素焚糖を使うメリットやレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)素焚糖(すだきとう)とは?他の砂糖との違いは?
上白糖やグラニュー糖、黒砂糖などさまざまな種類がある砂糖ですが、中でも健康に良いとして注目されているのが素焚糖です。今回は素焚糖の健康効果や他の砂糖との違い、懸念される危険性の真偽、美味しく食べるためのレシピなどについて詳しく解説します。
素焚糖は奄美諸島で取れるサトウキビのみで作る砂糖
素焚糖とは、奄美諸島で収穫されるサトウキビのみを使った、大東製糖(株)が製造する国産の砂糖です。国産の高品質な砂糖でありながら、長期保存が可能なため賞味期限が設けられていないことが特徴です。また、素焚糖は含蜜糖に分類され、原料から絞った液体を未加工のまま製造するため栄養価にも優れます。
素焚糖と黒糖・きび砂糖などとの違い
砂糖は製造法によって「含蜜糖」と「分蜜糖」の2種類に分類することができます。含蜜糖は原料となるサトウキビやてん菜から得られる液体を精製せずに濃縮加工したものを指し、素焚糖の他、黒糖やきび砂糖、洗双糖が含蜜糖に分類されます。含蜜糖のうちきび砂糖は他のものと比較してやや精製度が高いことが特徴です。
また、素焚糖は奄美諸島のサトウキビのみ使用して作られていますが、黒糖やきび砂糖には種子島産や外国産のサトウキビが使用されている場合があります。一方分蜜糖は砂糖の原料から搾り取った液体をさらに精製し、糖蜜の純度を高くして製造したものです。上白糖やグラニュー糖、三温糖やザラメ糖は全て分蜜糖に含まれます。
砂糖は製造法のほか原材料によって「さとうきび糖」と「てんさい糖」の2種類に分類が可能です。さとうきび糖はサトウキビを原材料とした砂糖で、主に素焚糖、黒糖、きび糖、グラニュー糖に加工されます。てんさい糖は北海道で主に生産される甜菜が原材料で、主にグラニュー糖や上白糖に加工されます。
(*きび砂糖について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
素焚糖は危険?ボツリヌス菌が入っているって本当?
ミネラルを残したまま加工される素焚糖は健康に気遣う人に注目される甘味料ですが、一方でボツリヌス菌の混入を懸念する声があります。ここでは、ボツリヌス菌と素焚糖の因果関係や健康への影響について詳しく解説します。
素焚糖はボツリヌス菌などが加熱処理されているため安全
素焚糖にはボツリヌス菌が混入している可能性があるという理由から、小さい子供がいる家庭では使用を避けている人が少なくありません。しかし、素焚糖の製造工程ではボツリヌス菌の殺菌や毒素の分解に十分な加熱処理が施されています。そのため、ボツリヌス症の発症リスクは極めて低く、乳幼児や赤ちゃんでも安心して食べることができます。
素焚糖を使うメリットとは?健康に良い?
加工法や原料によって様々な分類ができる砂糖ですが、その中でも十分な加熱処理がされている素焚糖を選ぶメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。ここでは素焚糖を使用することによる健康効果について、他の砂糖との比較を交えて解説します。
①ミネラル成分が豊富でダイエット中でもおすすめ
100gあたり | カリウム | カルシウム | マグネシウム |
素焚糖 | 0.247g | 0.044g | 0.014g |
上白糖 | 0.002g | 0.001g | 0g |
三温糖 | 0.013g | 0.006g | 0.002g |
グラニュー糖 | 0g | 0g | 0g |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※1)
上記の表の通り、家庭で一般的に使用されている上白糖やグラニュー糖は精製する工程で栄養が流出するため、ミネラルがほとんど含まれていません。それに対して素焚糖は、不純物を取り除いた後そのまま加工されるためカリウムやカルシウム、マグネシウムなどの成分が豊富に含まれています。
ミネラルはタンパク質と並んで脂肪燃焼に重要な役割を持ち、これらが不足すると脂肪が燃えづらい体になることがわかっています。普段使っている上白糖を素焚糖に置き換えることで良質な糖質の摂取につながり、より効率的なダイエット効果を得ることができます。