端午の節句の食べ物は?柏餅・ちまきなど代表例を意味・由来とともに紹介!
端午の節句の食べ物のは何があるか知っていますか?意味や由来、地域による違いなど気になりますよね。今回は、端午の節句の代表的な食べ物〈柏餅・ちまき〉の意味や由来にくわえ、〈関東・関西・九州〉など地域ごとの端午の節句の食べ物を画像付きで紹介します。端午の節句の食べ物のおもてなし料理の献立レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- 端午の節句とは?食べ物は何を食べるべき?
- 端午の節句は男の子の成長・健康をお祝いする日
- 端午の節句の食べ物に決まりがあるわけではない
- 端午の節句の代表的な食べ物【柏餅】の意味・由来や地域は?
- 柏餅は江戸時代から関東で食べられた
- 柏餅には子孫繁栄の願いが込められている
- 端午の節句の代表的な食べ物【ちまき】の意味・由来や地域は?
- ちまきは中国から広まり関西で食べられた
- ちまきは厄払いの力があるとされている
- 端午の節句の代用的な地域限定の食べ物【柏餅・ちまき以外】
- ①北海道のべこ餅
- ②山形の笹巻き
- ③新潟の笹団子
- ④徳島県の麦団子
- ⑤長崎県・佐賀県の鯉生菓子
- ⑥宮崎の鯨ようかん
- ⑦鹿児島のあくまき・かからん団子・さねん団子
- ⑧沖縄のちんびん・ぽーぽー
- 端午の節句の食べ物のおもてなし料理の献立レシピ
- 端午の節句のおもてなし料理例①
- 端午の節句のおもてなし料理例②
- 端午の節句の食べ物の意味・由来を把握しよう
上新粉などで作る団子を笹の葉や茅の葉で包み蒸しあげたちまきも、端午の節句の代表的な食べ物の一つです。このちまきは端午の節句とともに奈良時代に中国から日本に伝わり、当時の都があった奈良を中心に関西で広まり定着しました。ちまきというと中華おこわを想像するかもしれませんが、端午の節句に食べられるちまきは優しい甘さのお団子のような食べ物です。
ちまきは厄払いの力があるとされている
関西地方を中心に端午の節句に食べられるちまきには、厄払いや邪気除けの意味が込められています。ちまきは中国の故事が由来で、始まりは故人に対する供物でした。ちまきに使用されている茅や笹の葉には厄除けの効果があるとされていて、無病息災や男の子の健やかな成長を願う食べ物として端午の節句に食べる風習が根付きました。
端午の節句の代用的な地域限定の食べ物【柏餅・ちまき以外】
端午の節句に食べられている食べ物は関東の柏餅、中国から伝わった関西のちまき以外にも地域ごとに様々あります。ここでは8つの地域で食べられている食べ物を、由来などを交えて紹介します。
①北海道のべこ餅
北海道では端午の節句に米粉と砂糖で作るべこ餅という餅菓子を食べる習慣があります。黒糖を使用した茶色の餅と白い餅の2種類の餅を使い、葉っぱを形どったものが定番です。黒糖風味の茶色の部分がべっ甲色だからべこ餅と呼ばれるようになったという説や、色合いが牛に似ていることから牛を意味するべこという名前が付いたなど由来は諸説あります。
②山形の笹巻き
山形では端午の節句にちまきとよく似た笹巻を食べる風習があります。もち米を笹の葉で包みお湯で煮たもので、きなこや黒蜜をかけて食べるのが一般的です。鶴岡周辺には灰汁を使って作る黄色い笹巻きがあり、プルプルとした独特な食感の笹巻きが現在も受け継がれています。山形の笹巻きは地域によって三角形や円錐形、げんこつ型など形が違うのが特徴です。
③新潟の笹団子
新潟県では端午の節句であるこどもの日に、笹団子を食べる家庭が多くあります。餡の入ったよもぎ餅を笹の葉で包んだ笹団子は新潟の特産品で、端午の節句に食べる以外にお土産としても人気です。笹団子に使われるよもぎの香りは邪気を払うとされているため、端午の節句に食べられるようになりました。
④徳島県の麦団子
徳島県では大麦の粉を混ぜた団子を山帰来という植物の葉で包んだ麦団子を、端午の節句に食べる風習があります。薄茶色の麦団子は徳島に古くから伝わる郷土菓で、麦の香ばしいかおりと素朴な甘さが特徴です。旧暦の5月はちょうど麦の収穫時期にあたるため、団子に大麦の粉を混ぜるようになったと言われています。