紫色の果物・野菜11種類を一覧で!味わい・旬など特徴や活用レシピも紹介!
紫色の果物・野菜といえば何があるか知っていますか?実はいろんな種類があります。今回は、紫色の果物・野菜の種類11選を一覧で〈旬・名産国・値段〉など比較して紹介します。紫色の果物・野菜を使ったレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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紫色の果物・野菜といえば?何がある?
紫色は、日本だけでなく欧米でも高貴で崇高なイメージが定着していますが、紫色をした果物や野菜にはどんなものがあるでしょうか。ここでは赤紫から青紫まで幅広い色域の中で、珍しく目新しいものを中心に紹介します。
紫色にある効果
紫色の野菜や果物には、赤や青や紫などを表現する水溶性の色素群のアントシアニンという植物由来の抗酸化物質ポリフェノールが豊富に含まれています。紫色の野菜や果物が、目や体の老化現象を防ぎ、胃潰瘍や大腸癌などの体内の炎症を防ぐ効果があると期待されている所以です。
活性酸素は殺菌力が強く、体内では細菌やウイルスを撃退する一方、増えすぎると正常な細胞や遺伝子をも攻撃します。抗酸化物質は、この活性酸素の発生やその働きを抑制し、活性酸素そのものを取り除きます。日本ではアントシアニンは健康食品としては大いに注目されていますが、アントシアニンを薬効成分とした医薬品は認可されていません。
1990年代に動物性脂肪を大量に摂取しているフランス人が、同様に摂取しているアメリカ人と比較し心臓疾患罹患率が半分の背景には赤ワインがあるとした論文が発表されました。これは赤ワインの天然色素、アントシアニンがその効果の一端ではないかと考えられています。
紫色の果物・野菜の種類11選を一覧で!
アントシアニンをたっぷりと含んだ紫色の果物や野菜を目新しいものを中心に11厳選しました。ここでは果物や野菜の原産国、旬、値段、主な栄養素について紹介します。
①柑橘類
【ブラッドオレンジ】
・原産国:イタリア
・旬:3~5月
・値段(100gあたり):150円
・主な栄養素:ビタミンC、カリウム、植物繊維、アントシアニンなど
ブラッドオレンジは果肉が紅いオレンジの総称で、その名の通り血のような赤い色をしています。中でもシチリア島で生産されるモロ種は赤味が最も強く濃厚な赤紫色で、色は皮にも及んでいます。温州みかん程の小ぶりサイズで、果汁に富み甘く爽やかな味です。同様に、グレープフルーツにもアントシアニンの含有量が多く、果実が濃い赤紫色の品種があります。
(*ブラッドオレンジについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
②ベリー類
【ビルベリー】
・原産国:北欧
・旬:7~8月
・値段(100gあたり):ー
・主な栄養素:食物繊維、アントシアニン、亜鉛、マンガンなど
ビルベリーは食物繊維に富む果物ブルーベリーの野性種で、果肉が白色のブルーベリーに対し皮も果肉も青紫色で酸味が強く、小粒です。アントシアニン含有量がブルーベリーに比べ5倍から10倍あり、ヨーロッパでは医薬品として商品化されています。
ベリー類にはアントシアニンを含むものが多く、濃淡の差こそあれ紫色をしています。カシス、グーズベリー、マルベリー、ブラックベリー、タイベリー、サスカトゥーンベリー、クランベリー、ハックルベリーなどが主な紫色のベリーです。国産のブルーベリーの果実は冷凍でも100gあたり400~500円が相場となる高級果物です。
③桃類
【ペッシュ・ド・ヴィーニュ/葡萄桃】
・原産国:フランス
・旬:7~8月
・値段(100gあたり):ー
・主な栄養素:ビタミンC、カリウム、リン、アントシアニン、植物繊維など
250年前、葡萄畑でうどんこ病が流行り、困った農家が対策としてうどんこ病に非常に敏感な桃の木を畑に植えたことが葡萄桃の名前の由来です。皮の色は濃厚な赤黒さで、果実も表面から1/3程度は赤紫となっていて、その色合いから血の桃との異名もついています。フランスでは、通常の桃やネクタリンの値段よりも若干高めの価格設定となっています。
④サボテンの果実
【レッドピタヤ】
・原産国:中南米
・旬:7~9月
・値段(100gあたり):200~400円
・主な栄養素:食物繊維、リン、マグネシウム、ナトリウム、カリウム、鉄、亜鉛、ビタミンCなど
ピタヤはアボカド程度の大きさと形をしたサンカクサボテンの果実で、果皮は光沢のある鮮やかな赤色に緑色の葉のような突起物があります。果肉は豊富な果汁を含んだゼリー状で胡麻粒のような種子が特徴的です。レッドピタヤの果実の色は鮮明な赤や濃厚な赤紫色のものもあり、ドラゴンフルーツという商業用の名称でも知られています。