夏みかん(甘夏)の保存方法・期間は?冷凍が一番?保存食レシピも紹介!
【望月農園監修】夏みかん(甘夏)の正しい保存方法・期間を知っていますか?今回は、夏みかんの保存方法・期間を〈冷凍・常温・冷蔵・カット済み・天日干し〉別に紹介します。夏みかんが腐ったときの見分け方や〈砂糖漬け・ピール・シロップなど〉大量消費できる保存食のレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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夏みかん(甘夏)の正しい保存方法って?
秋に実った果実が翌年の夏に食べごろになることで「夏みかん」と呼ばれている甘夏は、江戸の中期に山口県に種が漂着したことに起源を発する日本原産の柑橘です。日本の夏を代表する夏ミカンの正しい保存の仕方を、詳細に解説します。
※甘夏は夏みかんの変異品種です。
夏みかんのカット後や長期保存したい場合は「冷凍保存」がおすすめ
夏みかんのカット後や長期保存したい場合は、冷凍保存することがおすすめです。夏みかんにとって、湿気、乾燥、高温が新鮮さを維持する上での最大の敵です。夏みかんはカットしてしまうと、密封容器に入れて冷蔵保存しても傷みやすく長持ちはしません。適切に冷凍した場合、品質の劣化なく2、3ヶ月は保存できます。
手軽に夏みかんを保存したい場合は常温・冷蔵どちらでも問題ない
夏みかんは常温でも冷蔵でも手軽に保存しやすい柑橘ですが、常温で育っているので、直射日光の当たらない風通しの良い冷暗所での常温保存がおすすめです。その場合の保存期間は1~2週間程度となります。高温や湿気を嫌うので、暑い日が続く時は冷蔵庫での保存がおすすめです。保存期間は常温保存に比べ2週間ほど長く、3~4週間程度になります。
望月崇久
望月農園
販売している夏みかんも5月以降になると気温が高く、湿度も高くなるため、痛みやすくなり、店頭で腐っていることも多々あります。購入する際は、なるべくちゃんと確認しましょう。
夏みかんを常温保存する方法・期間
夏みかんを常温保存する方法と保存期間について解説します。
・夏みかんが箱、ビニール袋やネットに入っている場合は取り出す
・夏みかんのヘタの部分を下にして、新聞紙を敷いた籠や笊などに並べる
・直射日光は避け、風通しの良い冷暗所に保存する
・保存期間は1~2週間程度
夏みかんは一つでも傷んでいると周りの夏みかんに伝染するので、傷んだものを発見したら直ちに取り除きましょう。出来るだけ積み重ねしないことをおすすめしますが、箱の中で二段に重ねて保存する場合は、湿気を吸収させるためにも一旦新聞紙を敷いた上に並べます。下の段の方から早く傷んでくるので、下にあるものから消費し、時々上下を交換することも大切です。
夏みかんを冷蔵保存する方法・期間
夏みかんを冷蔵保存する方法と保存期間について解説します。
・乾燥しないように夏みかんをキッチンペーパーで1個ずつ包む
・ビニール袋に数個ずつ入れて、軽く口を閉じる
・冷蔵庫の野菜室で、夏みかんのヘタの部分を下にして保存する
・保存期間は3~4週間程度
夏みかんは乾燥すると苦味が出やすくなるので、冷蔵庫で保存する場合は乾燥しないように注意し、あまり冷え過ぎない野菜室で保存しましょう。すぐに消費しない場合は、時々キッチンペーパーを交換すると日持ちが良くなります。カットした夏みかんは傷みやすいので、乾燥から防ぐために必ずラップをしてから冷蔵保存をしますが、日持ちはしません。
夏みかんを冷凍保存する方法・期間
夏みかんを長期間保存したい場合は、冷凍保存が一番おすすめです。冷凍保存の方法を、保存期間含めて詳しく解説します。
夏みかんは皮をむいて果肉だけで冷凍保存しよう
夏みかんの皮をむいて果肉だけ冷凍保存する方法を紹介します。
①夏みかんの皮をむき、房ごとに分け、薄皮から果肉を取り出す
②ステンレス製やアルミのトレイにクッキングシートを敷き、夏みかんの果肉を並べる
③②を冷凍庫に入れ、一時間以上冷やす
④凍った果肉をジップロックのようなフリーザーバッグに入れ、しっかり空気を抜いて閉じる
⑤冷凍庫での保存期間は2ヶ月程度
ステンレス製やアルミのトレイがない場合は、アルミホイルで代用してください。クッキングシートを使うことで、凍った果肉が取り外しやすくなります。果肉は凍ったままでも、半解凍しても美味しく食べられ、全解凍すると生の時と変わらぬ新鮮な味わいが楽しめます。