梅シロップの梅を取り出す時期は？しわしわが印？入れっぱなしはNG？

梅シロップの梅は、瓶に入れっぱなしにして保存すると発酵やカビの可能性があることから、基本的には入れたままにせず取り出すのが適切です。梅シロップは砂糖を多く使用しているため、瓶の中は発酵したりカビが発生したりしやすい環境です。特に瓶を適切に消毒していな場合などは、保存中の発酵・カビの可能性が高まるので注意しましょう。

しわしわになった時が取り出す目安ですが、青梅がしわしわにならない場合でも1ヶ月を目安に取り出すようにしてください。発酵だけであれば飲んでも問題ありませんが、カビが生えた場合や雑菌が繁殖した場合は飲めない状態になってしまいます。なお、梅酒の場合はアルコールの作用で雑菌やカビの繁殖が抑えられるので、入れっぱなしで保存しても問題ありません。

梅シロップの梅は雑菌やカビが生えていなければ3年〜10年入れっぱなしにして保存しても大丈夫という意見もありますが、以下のような状態の場合は飲んではいけません。

梅シロップの梅は、3年〜10年入れっぱなしにしても発酵が進んでいるだけであれば体には無害なので、飲んでも問題ありません。適切に瓶を消毒したり、使う器具を確実に消毒しておけば梅を入れっぱなしでの保存も可能です。ただし、確実な消毒には技術が必要なので、消毒に慣れていない場合は1ヶ月で取り出すことをおすすめします。

発酵が進んだ梅シロップは甘酸っぱいみずみずしい香りがして、発酵によってガスが発生するので小さな泡が立つようになります。また、発酵によってアルコールも発生するので、お酒のような匂いがする場合もあるでしょう。

一方で雑菌やカビによる腐敗が進んだ梅シロップは、苦い味や変な味がしたり、嫌な匂いがしたりします。また、見た目にも黒カビや緑のカビが生えるなどするので、このような状態になった場合は飲まないようにしましょう。また、見た目には変化が無くても飲んだときに味に違和感を感じた場合も飲まない方が無難です。

(＊梅シロップの白い泡や腐った状態について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

青梅は食べてはいけないと言われますが、しわしわになって取り出した梅シロップの青梅にも毒性・食中毒の可能性はあるのでしょうか。ここでは梅シロップの梅が食べられるかどうかを解説します。

梅の種や青梅にはアミグダリンという成分が含まれ、胃酸と反応して猛毒の青酸が発生するためそのまま食べると危険ですが、梅シロップの梅にはそのような心配はありません。ただし、青梅自体に含まれるアミグダリンはそこまで多くないので、大量に食べ過ぎない限りはそのまま食べても害にはならないと言われています。

一方で、子供が青梅を食べると少量でも中毒を起こすことがあるので、心配であれば子供には食べさせない方が無難です。なお、梅シロップの梅は砂糖に漬け込んでいるうちにアミグダリンが加水分解され、無毒化されているのでそのまま食べることができます。

また、梅シロップを使った梅ジュースも同様に砂糖によってアミグダリンの分解が進んでいるので子供に飲ませても問題ありません。

(＊梅シロップの毒性について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

梅シロップの残りの梅はジャムにして楽しむ人も多いですが、ジャム以外も色々な料理にアレンジできます。ここでは梅シロップのしわしわになった梅のリメイクレシピを5つ紹介します。

梅シロップづくりで残った梅は、梅酢と赤しそに漬け込むと普通の梅干しにリメイクできます。梅シロップづくりのために砂糖に漬け込んでいても、甘味は残らないのでしょっぱい梅干しが好きな人にもおすすめです。