1ヶ月も賞味期限切れの卵は食べられる?加熱したゆで卵でも危険?

卵は賞味期限切れ1ヶ月でも食べられるのか知っていますか? 今回は、卵は賞味期限切れ1ヶ月でも<ゆで卵・目玉焼き>など加熱することで食べられるのかを紹介します。卵が腐った時の特徴・見分け方や、卵を賞味期限切れでも安全に食べるための保存方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 卵の賞味期限切れは1ヶ月過ぎても食べても大丈夫?
  2. 卵は賞味期限切れは1ヶ月過ぎても加熱すれば食べられる
  3. 賞味期限切れ1ヶ月の卵をゆで卵・目玉焼きなどにする時は中までしっかり火を通すようにしよう
  4. ちなみにゆで卵の賞味期限切れ1ヶ月は食べられない
  5. 卵が腐るとどうなる?賞味期限切れで食べてはいけない状態はこれ!
  6. 卵を賞味期限切れでも安全に食べるための保存方法は?
  7. 卵が賞味期限切れ1ヶ月の場合はしっかり加熱すれば食べられる

卵の賞味期限切れは1ヶ月過ぎても食べても大丈夫?

卵を安売りしているとまとめ買いしたくなりますが、賞味期限のことを考えると、あまり沢山買うこともできないかもしれません。また、買っておいたのにいつの間にか賞味期限切れになっている卵を冷蔵庫で発見してしまうこともあります。生卵といえばサルモネラ菌ですが、賞味期限切れで1ヶ月も過ぎた卵は食べても大丈夫なのでしょうか。

卵は賞味期限切れは1ヶ月過ぎても加熱すれば食べられる

卵がサルモネラ菌に汚染されている確率は極めて低く、たとえ汚染されていたとしても菌数が少なく、常温でも一定の期間は繁殖もしないので、食中毒の心配もありません。この一定の期間が生食できる期間として、賞味期限に設定されているのです。卵を生食できる期間は科学的根拠に基づいて決められています。

まず卵の賞味期限の設定条件として、「東京において特別の保冷などを行わない気温(外気温)での流通後に、家庭などで冷蔵庫(10度以下)で7日間保存する場合」としています。この条件をもとに過去5年間のデータから各月の平均気温を出し、それをもとに季節の区分を設け、さらに平均気温の最も高い月を区分のうちの基準月、その気温を基準気温とします。

例えば夏期の7月から9月で最も気温が高いのは8月の27.5度なので、夏期の基準月は8月、夏期の基準温度は27.5度といった具合です。このように四季に合わせて基準温度を決め、卵の賞味期限の設定条件を当てはめ、卵の保存温度と生食できる日数が算出されているのです。さらに、日本卵業協会のホームページによると以下のような説明があります。

現在、実際に市販されているたまごは、より新鮮・安全なものをお届けするために、「たまごの保存温度と生食できる日数」(安心-1)の表から算出されるよりも短い日数を賞味期限として設定しています。

つまり卵の賞味期限は、生食できる期間が最も短い時期である夏期の8月に合わせて設定されていて、そこで算出された日数よりもさらに短い日数が設定されているのです。実際には、春秋期だと3週間、冬期だと2ヶ月間は生食できる期間となっています。ですから、賞味期限が切れたら安全に食べられないという訳ではなく、加熱すれば食べられるということです。

また、生卵に設定されているのは賞味期限であり、消費期限ではありません。消費期限は安全に食べられる期間ですから、消費期限切れの食品は食中毒などの心配もありますが、賞味期限は美味しく食べられる期間なので、賞味期限切れだからといって捨てる必要はないのです。

(*賞味期限切れの卵について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

卵の賞味期限切れはいつまで大丈夫?1週間後は危険?加熱で安全に食べられるの?

賞味期限切れ1ヶ月の卵をゆで卵・目玉焼きなどにする時は中までしっかり火を通すようにしよう

賞味期限切れ1ヶ月の卵を加熱調理するときは、中までしっかりと火を通すことが大切です。加熱調理とは、中心温度70度で1分相当が目安となりますから、半熟卵では食べられません。黄身も白身も固くなるまで、十分に加熱しましょう。

ちなみにゆで卵の賞味期限切れ1ヶ月は食べられない

卵は、生のまま保存する方が長持ちするという珍しい食材です。これは酵素が生きていて、サルモネラ菌などの侵入を防いでいるからだそうです。けれども、ゆで卵の場合は酵素も働かず、すぐに傷んでしまいます。食中毒にならないためにも、賞味期限切れのゆで卵は食べないようにしましょう。

(*ゆで卵の賞味期限の目安について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

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卵が腐るとどうなる?賞味期限切れで食べてはいけない状態はこれ!

賞味期限切れでも食べられる卵ですが、腐ったときや傷んだときの状態はどのようになっているのでしょうか。安全に食べられるのか、傷んでいるのか、見分ける方法は以下の通りです。

・臭いがある
・白身に色が付いている
・白身に斑点がある
・水に浮く
・振ると音がする


まず卵を割って硫黄のような臭いのする物は腐っているので食べないようにしましょう。臭いがしなくても白身が緑色やピンク色になっている物、また緑色の斑点がある物は菌が繁殖しているので食べられません。その他、白身に黒い斑点がある場合がありますが、その黒い斑点がゼラチン状の白身に囲まれて塊になっている場合はカビが生えた状態なので廃棄しましょう。

また、古くなった卵は内側に空気が入って浮きやすくなっています。水中で完全に浮いてしまう卵は古いので食べない方が良いでしょう。その他、振ると音のする卵も古くなっています。これは内側に入った空気のせいで隙間ができて、振ったときにシャカシャカという音が出てしまうのです。このような卵があったら、安全のためにも食べないようにしましょう。

(*腐った卵について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

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