サゴシとは?サワラとの違いは?旬の時期や捌き方なども紹介!
サゴシとはどのような魚か知っていますか?漢字では「青箭魚」と書きます。今回は、サゴシの<旬の時期・カロリー・栄養>などの特徴を、サワラと違いを比較しつつ紹介します。サゴシの捌き方や美味しい食べ方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
100gあたり | カロリー |
イワシ | 156kcal |
サゴシ | 161kcal |
サバ | 211kcal |
サンマ | 287kcal |
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています。(※1)
サゴシはサバ科の魚ですが、青魚の中でも比較的カロリーの低いことが上の表でもわかります。また栄養価の面でもビタミン、ミネラルが豊富な上に、イノシン酸などの旨味成分が多い事もこの魚の魅力でしょう。ではその栄養成分について、もう少し詳しく解説します。
①タンパク質
サゴシには良質なタンパク質が多く含まれていて次のような働きをします。
・血液をはじめ、筋肉や臓器などを作る
・酵素、ホルモン、免疫抗体等の主原料となる
・各種栄養素の運搬を行う
三大栄養素のひとつであるタンパク質は人が生きる上で、最も必要な栄養素のひとつです。特にサゴシに含まれるタンパク質は、体内で合成出来ない必須アミノ酸を多く含んでいて良質で、健康な身体や美肌を作り、またその維持にも効果を発揮します。
②ビタミンB2
サゴシに多く含まれるビタミンB2には、以下のような効果が期待できます。
・動脈硬化、老化の予防効果
・生活習慣病の予防、改善効果
・皮膚粘膜を健康に保持する効果
・脂質を分解することによるダイエット効果
サゴシにはビタミンB6、B12、ナイアシンなど、ビタミンB群が含まれていますが、中でもビタミンB2を多く含みます。スポーツをするなどエネルギーを多く消費する人には特に必要な栄養素で、サゴシはそれに適した食品といえます。また、このビタミンB2は水溶性で過剰摂取の心配がないので安心して摂取出来るでしょう。
③亜鉛
亜鉛の持つ働き、効果や効能には以下のようなものがあります。
・正常な味覚を保つ働き
・抗酸化作用による生活習慣病の予防
・病気や傷の早期回復効果
・成長、発育の促進
加工食品を多くとったり、ダイエットや加齢などで食欲が落ちて偏食が過ぎると亜鉛不足となり、免疫が低下して感染症にかかりやすくなります。また亜鉛は体内での合成が出来ないので、努めて外から摂取する必要があります。サゴシを使った美味しい料理を、亜鉛の補給に活用してください。
④カリウム
必須ミネラルのひとつであるカリウムの働きには次のようなものが挙げられます。
・ナトリウムを体外へ排出することで高血圧の予防改善が期待できる
・ナトリウムバランスにより、体内の水分保持、また利尿によるむくみ解消
・骨密度の増加が期待できる
16種類ある必須ミネラルのひとつであるカリウムは、人の身体に欠くことの出来ない栄養素のひとつです。サゴシは魚の中でも特にカリウムを多く含んでいて、以上のような効果が期待できる栄養豊富な食材のひとつです。
⑤DHA・EPAなどの脂肪酸
次は必須脂肪酸の一種DHA(ドコサヘキサエン酸)EPA(エイコサペンタエン酸)の働きです。
・血管を柔らかくして血行を促進
・血中の悪玉コレステロールを減らし、生活習慣病の予防が期待できる
・EPAはアレルギー反応を抑制
・DHAは脳の活性化を促すなどの働きがある
サゴシは白身の魚ながら、青魚に多いと言われる不飽和脂肪酸である脂質が多く含まれており、100g中DHA1100mg、EPA340mgと豊富です。これらは亜鉛と同じく体内での合成が出来ない栄養素なので、進んで食べたい魚です。
サゴシの捌き方・下処理は?
釣った魚を締める、捌くなど、下処理をその場で済ませて刺身で食べるのは釣りの醍醐味といえます。特にサゴシは釣りあげてから死ぬまでの時間が短く、身が酸化しやすいので素早く下処理することが重要です。ここでは、サゴシの締め方、捌き方について紹介します。
サゴシの締め方
傷みの早いサゴシは、素早い下処理が必要なので、締め方からご紹介します。
①エラから背骨を切って冷水に入れて血抜きをする
②尻尾の部分も途中まで包丁を入れて血を抜く
③皮の表面のぬめりをしっかり落とす
④えらや内臓も抜いておく
酸化が原因で臭いが発生するので、釣り上げたらすぐ処理をしてなるべく空気に触れさせないことが大切です。血抜きをした後は、キッチンペーパーやラップなどで包んでおくのも良い方法です。
(*サゴシの締め方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)