テキーラは原料がザボテンのお酒?芋虫・トウモロコシが材料の場合もあるって本当?
テキーラの原料を知っていますか?サボテンが使われるというのは本当でしょうか?今回は、〈アガヴェ・リュウゼツラン・トウモロコシ〉などテキーラの原料やアガヴェとサボテンの違いを、テキーラを作る上での法律・定義や芋虫入りテキーラは存在するのかとともに紹介します。テキーラのおすすめ銘柄やサボテン入りテキーラも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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目次
テキーラの原料は何?サボテン?トウモロコシ?
テキーラはパーティードリンクとして人気のお酒ですが、熟成すると芳醇な味わいがあり、海外セレブも愛飲しています。ここではテキーラの原料や、サボテンが原料と言われている理由について説明します。
テキーラの原料はアガヴェという植物でサボテンは使わない
出典: @cascahuin_jp
テキーラは、アガヴェ、日本名ではリュウゼツランと呼ばれる植物を原料としたお酒です。アガヴェの見た目はサボテンやパイナップルに似ていますが、サボテンなどの仲間ではなく多肉植物の一種です。
サボテン入りもあるように思いますが、サボテンには糖分がなく、アルコールを作り出せないためお酒作りには向いていません。アガヴェを100%使用したものは、プレミアムテキーラとして人気があり、海外のセレブも愛飲しています。
トウモロコシを使用したテキーラも存在する
アガヴェを100%使用したテキーラは、プレミアムテキーラと言われますが、テキーラの多くはミクストテキーラと呼ばれるものです。ミクストテキーラは、アガヴェを51%以上使用し、そのほかにサトウキビなどを使って作られます。有名なテキーラであるサウザシルバーは、アガヴェとトウモロコシを原料に使用しており、高品質なミクストテキーラです。
テキーラの原料=サボテンが広まった理由
テキーラの原料が、サボテンやパイナップル、アロエであるという認識が広まってしまったのは、栽培されている場所や見た目がアガヴェと似ているためです。
アガヴェは、砂漠や岩場などに生息しますが、サボテンやパイナップル、アロエも似たような場所で生息しています。アガヴェの見た目もサボテンなどに似ているため、サボテンなどから作られたお酒であると、間違って認識されてしまったようです。
テキーラには芋虫が入ってる種類もある?
出典: @OkageBar
メキシコで作られているテキーラに似たお酒の中には、芋虫入りのお酒があるようですが飲めるのでしょうか。なぜ、お酒の中に芋虫が入っているのか、その理由や飲み方について説明します。
テキーラと似たお酒「メスカル」には芋虫が入っている
テキーラと似たものに、メスカルというお酒があります。メスカルは、テキーラと同じくアガヴェから作られたお酒ですが、二つのお酒には違いがあります。まず、テキーラはブルーアガヴェのみを原料としていますが、メスカルはさまざまなアガヴェを原料として作られているのです。このメスカルというお酒には、芋虫が入っていることがあります。
メスカルに虫が入ってる理由・飲み方
昔、メスカルはテキーラのように厳しい基準がなかったので、品質の悪いメスカルが出回っていました。品質の良いメスカルか見極めるため、食べれる芋虫を入れてアルコール度数が高いものか確認していました。アルコール度数が高ければ、芋虫が腐らず保存されるだろうと考えられていたのが理由です。
メスカルの飲み方は、口の広い器に入れて香りを楽しみながら飲むのがおすすめです。塩をなめ、ショットグラスで一気に飲み干し、レモンやライムなどをかじるショットガンという飲み方もできます。アガヴェにいる芋虫を乾燥したものと、唐辛子と塩を混ぜたものをグサーノソルトと言いますが、メスカルとの相性が良く、その美味しさを引き立てます。
テキーラを作る上での法律・定義も知っておこう
出典: @axxr1n
テキーラと名乗るためには、アガヴェの栽培地などを定めた厳しい基準があります。テキーラと呼ばれるための定義は、以下の通りです。
・指定された、メキシコ内の5つの場所で栽培されたブルーアガヴェを使用すること
・ブルーアガヴェを原料の半分以上である、51%以上使うこと
・蒸留を最低2回行うこと
・お酒のアルコール度数が35〜55%の間であること
・公認規格NOMから、生産者番号を与えられていること
テキーラを名乗るためにはハリスコ州やグアナファルト州、タマウリパス州、ナヤリ州やミチョアカン州で作られたブルーアガヴェを原料とし、醸造する必要があります。限定された地域で栽培されたブルーアガヴェを原料の半分以上使い、2回以上蒸留させます。そして、お酒のアルコール度数が35~55度の間で調整されたものだけが、テキーラと名乗れるのです。
テキーラと認められるには、公認規格NOMから生産者番号を与えられる必要があります。公認規格NOMとは、メキシコの法的強制力を持つ規格のことです。この規格に認められなければ、テキーラと名乗れず、テキーラ以外を生産するとNOMを剥奪されます。
テキーラのおすすめ銘柄3選!サボテン入りも紹介!
メキシコの代表的なお酒であるテキーラは、長期間熟成されたものや、アガヴェの他にトウモロコシなどが使われているものなど、種類が豊富です。ここでは、セレブも愛飲するテキーラや、よく熟成された初心者でも飲みやすいテキーラを紹介します。
①テキーラ プラタ|ポルフィディオ(7410円)
ポルフィディオのテキーラは、サボテンオブジェ入りの瓶が可愛いテキーラを紹介します。契約農家が丁寧に栽培したアガヴェを使用し、3度の蒸留を経て作られたテキーラはまろやかで飲みやすい味です。大富豪のビルゲイツや、セレブが愛飲していることでも有名です。
②クエルボ ゴールド エスペシャル|ホセクエルボ (2050円)
メキシコのテキーラブランド、ホセクエルボ社が製造している、まろやかな味わいのテキーラです。1年半以上の樽熟成を経て作られているので、コクがあり、ストレートで飲むのに適しているお酒です。
③テキーラ サウザ シルバー|サウザ(1463円)
サウザのテキーラシルバーはメキシコでトップクラスの人気がある、ミクストテキーラです。柑橘系の爽やかな香りと、ほのかなブルーアガヴェの風味でバランスの良いテキーラに仕上がっています。カクテルのベースとしてもおすすめで、素材のおいしさを引き出してくれます。
テキーラの原料を知っておこう
テキーラの原料は、サボテンやパイナップルと思われていましたが、アガヴェという多肉植物です。テキーラと名乗るためには、原料であるアガヴェの栽培地などが決まっており、厳格な基準が定められています。厳しい基準をクリアしたテキーラは、良質なアガヴェから作られています。記事を参考に、テキーラの洗練された美味しさを味わってみましょう。