里芋は腐るとどうなる?臭いは酸っぱい?原因や食べたらどうなるか解説!

里芋は腐るどうなるか知っていますか?今回は、里芋が腐ると臭いなどはどうなるかや、〈傷み・酸っぱい・ぶよぶよ・柔らかい・赤い〉状態は食べられるかを紹介します。里芋が腐る原因や、腐らせない保存方法・期間も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 里芋は腐るとどうなる?
  2. ①見た目
  3. ②触感
  4. ③臭い
  5. ④味
  6. 里芋が腐った場合に食べたらどうなる?対処法は?
  7. 腐った里芋を食べると食中毒になる恐れがある
  8. 不安・体調に異変があれば医療機関を受診しよう
  9. 里芋の腐っているわけではない変化は?
  10. ①ぬめりがある
  11. ②赤い部分や筋・斑点がある
  12. ③緑色に変色する
  13. ④茶色に変色する
  14. ⑤芽(葉柄)が出る
  15. 里芋が腐る原因は?
  16. ①乾燥や寒さで傷んだから
  17. ②湿った状態で保存したから
  18. ③病気にかかったから
  19. 里芋を腐らせない保存方法・期間は?
  20. 里芋の常温・冷蔵での保存方法・期間
  21. 里芋の冷凍での保存方法・期間
  22. 里芋は腐るどうなるか知ろう

里芋は腐るとどうなる?

里芋が腐ると、見た目、触感、臭い、味に至るまで、多くの変化が起こります。ここでは、腐った里芋のそれぞれの特徴と、腐ることによって引き起こされる変化について詳しく紹介するので参考にしてください。

①見た目

出典: @19790825CandA

里芋が腐ると見た目の変化は、以下のようになります。

・表面に白か黒のカビが生える
・全体が黒ずんでくる、または茶色の斑点が現れる
・表面のぬめりと粘性の増加
・ひび割れや皮の剥がれ
・部分的な湿潤または水に浸したようになる

里芋が腐ると、カビや傷みの兆候が明確に見られます。カビが生えたり、色が黒ずんだりするのは腐敗が進んでいる証拠です。特にカビは腐敗の進行を示す明確なサインであり、里芋の表面だけでなく、内部にも影響を及ぼすことがあります。また、傷みは、表面のぬめりやひび割れといった形で現れます。

(*里芋のカビについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

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②触感

里芋が腐ると食感がどうなるかは、以下の通りです。

・触った時にへこむほどの柔らかさ
・ぶよぶよやふわふわとした不快な感触
・表面の粘り気やぬるぬる感
・内部の空洞化や水分の過剰な蓄積

腐敗した里芋は触感が大きく変わり、ぶよぶよとして非常に柔らかくなります。このぶよぶよとした感触は、内部の組織が分解し始めている証拠です。また、粘り気やぬるぬる感も腐敗の進行を示す兆候であり、里芋が正常な状態から大きく逸脱していることを意味します。

③臭い

里芋が腐ると、以下のような臭いが出ます。

・酸っぱい、または発酵したような臭い
・腐敗または生ゴミのような不快な臭い
・カビ特有の臭いや土臭さの増加
・里芋固有の甘い香りの喪失


里芋が腐る過程で、不快に感じる酢のような腐敗臭がします。この酸っぱい臭いは、増殖した微生物の分解酵素が原因です。さらにカビが生えると、カビ特有の臭いが加わり、里芋の新鮮さが損なわれた証拠になります。

④味

里芋が腐ると味の変化はどうなるか、以下のポイントを確認してみましょう。

・明らかな酸っぱさや苦味の出現
・通常の風味や甘みの消失
・異常な風味や後味の出現
・水っぽさや繊維質のない食感


腐敗が進んだ里芋を食べると、煮物などの調理後でも不快な酸味を感じるようになります。この味の変化は、腐敗によって生じる化学反応と、有害な微生物の増殖によるものです。さらに腐敗が進行すると、水っぽさや繊維質のない食感になります。

里芋が腐った場合に食べたらどうなる?対処法は?

腐った里芋をたべると健康へのリスクをもたらす可能性があり、特に食中毒のリスクが高まります。ここでは、腐った里芋を摂取すると、身体への影響がどうなるかについて詳しく紹介します。

腐った里芋を食べると食中毒になる恐れがある

腐った里芋を食べて、食中毒を起こした際の症状は以下の通りです。

・腹痛
・下痢
・吐き気、嘔吐
・発熱
・脱水症状

腐った里芋を食べた場合、ウェルシュ菌などの細菌が原因で食中毒を引き起こす可能性があります。これらの細菌は里芋が腐る過程で増殖し、食品を通じて消化器系に侵入すると、体内で毒素を産生します。この毒素が食中毒の症状を引き起こし、特に免疫力が低下している人や高齢者、小さな子供では重篤な状態に陥ることもあるため大変危険です。

不安・体調に異変があれば医療機関を受診しよう

腐った里芋を食べた後、上記のような症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。自己判断での対処は、症状を悪化させる恐れがあります。食中毒の症状は他の病気との区別が難しいこともあるため、必ず専門家に診断をしてもらうようにしましょう。

里芋の腐っているわけではない変化は?

里芋は時に予期せぬ変化を遂げることがありますが、それが必ずしも腐敗を意味するわけではありません。ここでは、腐る以外の里芋に起こる一般的な変化とその原因について紹介します。

①ぬめりがある

里芋に自然に存在するぬめりは、腐っているサインではなく、ガラクタンという成分によるものです。このぬめりには免疫力を向上させる効果が期待でき、食感や調理の際のふきこぼれ防止にも役立ちます。塩でもみ洗いすることでぬめりを取り除き、調理を容易にすることができます。

②赤い部分や筋・斑点がある

里芋を切った際に見られる赤い斑点や筋は、腐敗ではなくアントシアニンの酸化によるものです。アントシアニンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用があります。これらの変色は食感や味に影響を及ぼす可能性があるため、気になる場合は除去してから調理すると良いでしょう。

(*里芋の里芋に赤い部分や筋、斑点について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

里芋に赤い部分や筋・斑点がある原因は?食べれる?対処法や選び方のポイントを解説!

③緑色に変色する

里芋が緑色に変色する現象は、主に光合成色素であるクロロフィルの形成に関連しています。日光に晒されることで、通常は地下で成長する里芋の塊茎にもクロロフィルが形成され、緑化が起こります。この緑色の変色は、植物が光合成を行おうとする自然な生理反応であり、腐ることとは無関係です。ただし、光に晒された野菜には苦みやえぐみが増すことがあります。

(*里芋の緑色の変化について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

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④茶色に変色する

里芋が茶色に変色する現象は、腐敗とは直接関係がなく、主に酸化反応や酵素反応によるものです。里芋を切った後、空気に触れることでポリフェノールオキシダーゼという酵素が作用し、ポリフェノール類が酸化されて茶色に変色します。変色を防ぐためには、切断面を酸性の環境にさらすことが有効で、レモン汁などの酸を使用することが一般的な対策です。

⑤芽(葉柄)が出る

里芋に芽が出るのは、塊茎が休眠から目覚めた証拠です。芽が出た里芋は、栄養が芽に移行しているため、早めに食べることが望ましいですが、腐敗したわけではありません。芽自体には有害な成分は含まれておらず、適切に調理すれば食べることができます。

(*里芋の芽について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでください。)

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里芋が腐る原因は?

里芋が腐る原因には、乾燥や寒さ、湿度の高い保存環境、病気などが関係しています。これらの要因がどのようにして里芋が腐ることに繋がるのか、そのメカニズムと予防策について詳しく紹介します。

①乾燥や寒さで傷んだから

里芋の乾燥や寒さによる傷みは、里芋の保存環境が最適でない場合に発生します。里芋は湿度が高く、温度が適度な環境での保存が理想的です。乾燥した環境や寒すぎる場所で保管されると、里芋の表面が硬くなり、内部の水分が失われて食感や風味が損なわれます。特に寒い環境下では、里芋の細胞が破壊され、腐敗しやすくなります。

②湿った状態で保存したから

里芋を湿った状態で保存すると、カビや細菌の繁殖が促進され、腐る原因となります。特に袋詰めされた里芋は、通気性が悪く湿度が高まりやすいため注意が必要です。湿度が高い環境では、里芋の表面にカビが生えやすくなり、内部まで腐敗が進むことがあります。里芋を保存する際は、乾燥した風通しの良い場所を選び、適度な湿度を保つことが重要です。

③病気にかかったから

里芋が病気にかかることも、腐ることに繋がる一因です。軟腐病や黒斑病など、細菌や真菌による病気が原因で里芋が軟化し、最終的に腐敗に至ります。これらの病気は特に湿度が高い環境で発生しやすく、感染した里芋は早めに取り除くことが重要です。

里芋を腐らせない保存方法・期間は?

里芋は適切な保存方法を用いることで、その風味や食感を長期間保持することが可能です。保存方法には常温保存、冷蔵保存、冷凍保存があり、それぞれに最適な条件が存在します。ここでは、里芋を腐らせない保存方法や期間について詳しく紹介します。

里芋の常温・冷蔵での保存方法・期間

里芋は常温で保存するのが一般的ですが、乾燥を避け、適切な温度と湿度を保つことが重要です。理想的な保存環境は、温度が約10〜25度で直射日光を避け、良好な通気性を確保した場所です。乾燥を防ぐために、新聞紙で里芋を包むと良いでしょう。この方法であれば、里芋は約1ヶ月程度の期間保存することができます。

冷蔵保存の場合は、温度変化が少なく湿度の高い野菜室が適しており、賞味期限はおよそ2週間です。ただし、里芋は乾燥や寒さに敏感なため、キッチンペーパーで包んでからビニール袋に入れるという工夫が必要です。

(*里芋の常温と冷蔵保存について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでください。)

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里芋の冷凍での保存方法・期間

里芋は冷凍保存することも可能で、特に大量に保管したい場合に適しています。冷凍保存する前に、里芋をよく洗って皮をむき、一口大にカットして水分を拭き取ります。それぞれをサランラップで包み、ジップロックなどの密閉できる袋に入れてから冷凍庫にしまってください。

この方法であれば、約1ヶ月間は風味や食感を損なうことなく保存できます。解凍する場合は、電子レンジを使用するか、料理に直接加えて調理することができます。ただし、解凍後は早めに消費するようにしましょう。

(*里芋の冷凍保存に関して詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

里芋を冷凍保存する方法・期間は?生・茹での長持ちのコツや解凍の仕方まで解説!

里芋は腐るどうなるか知ろう

今回は、里芋が腐るとどのような状態になるか、その原因や腐らせない保存方法について紹介しました。この記事を参考にして、里芋が腐る原因を理解し、適切な環境で保存することで長く里芋を楽しみましょう。

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