桃の旬の時期・季節はいつ?種類・産地で違う?食べ頃の選び方や栄養価なども紹介!
【野菜ソムリエ監修】桃の旬の時期を知っていますか?桃は、生や缶詰などのさまざまな楽しみ方ができるフルーツです。今回は、桃の旬や収穫時期・季節にくわえ、主産地・生産量などを紹介します。桃の栄養価や選び方のほか、レシピ・食べ方のおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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桃の旬の時期・季節はいつ?
口に入れた時のみずみずしさと、さわやかな甘さが美味しい桃は、見かけると好んで購入する方も多いかもしれません。桃は一定の時期を過ぎるとほとんど見かけなくなりますが、旬の時期や季節はいつなのでしょうか。ここでは桃の旬の時期や季節・産地などを紹介します。
桃の旬の時期・季節は産地や品種で3種類に分かれる
桃はその旬の時期と季節によって以下の3種類に分けられます。
・早生(わせ)
・中生(なかて)
・晩生(おくて)
桃の品種は日本国内に300種類近くあり、産地や品種によってその旬の時期や季節は異なります。「早生」に分類される品種は、7月上旬ころから収穫が始まりますが、中には5月に収穫される「極早生」の品種もあります。「中生」の品種は8月ごろに収穫され、「晩生」の品種は9月の終わりから10月まで収穫が行われるのが特徴です。
なお、同じ早生あるいは中生や晩生に分類される品種であっても、旬の時期にはそれぞれ10日程度の違いがあります。
桃の主産地・生産量
以下は桃の主な産地と出荷量のランキングです。
・1位:山梨県/30,700t
・2位:福島県/27,000t
・3位:長野県/12,000t
・4位:山形県/9,350t
・5位:和歌山県/7,080t
上記は2019年産の桃の生産量を産地別に示したものですが、桃は全国で約110,000t生産されています。そのうちの3割近くを占めるのが山梨県ですが、山梨県は「フルーツ王国」と呼ばれているほど、果物の栽培が盛んな産地です。一方、福島県も桃の生産量では常に上位に入る生産地で、特に「あかつき」と呼ばれる品種の栽培が盛んです。
上記のランキングには入っていませんが、岡山県も和歌山県に次いで桃の栽培が盛んで、年によっては上位五県に入ることもあります。ほか、桃は青森県や新潟県・香川県などの産地でも、少量ではありますが生産されています。
桃の旬の時期・季節は種類でどう違う?
国内で販売されている桃は、白桃・黄桃・白鳳の3種類が多く、これらはさらに細かい品種に分けることができます。ここでは白桃・黄桃・白鳳の旬や味の特徴のほか、これらに属する品種の種類について解説しましょう。
①白桃
白桃の品種と旬の時期は以下の通りです
・川中島白桃/8月中旬~9月上旬
・清水白桃/7月下旬~8月上旬
・岡山白桃/7月から8月下旬
・浅間白桃/8月上旬
白桃は、紅色あるいはやや白みがかった色の果皮をしている桃で、明治時代に岡山県内で大久保重五郎氏によって発見された種類です。白桃には上記のような品種があり、中でも川中島白桃は生産量が多く、1kgあたり1000円程度で流通している手軽な価格のフルーツとして親しまれています。
一方の清水白桃や岡山白桃・浅間白桃などは、1kg当たりの価格が2000円を超える場合もある、高級な品種です。そのため、自家用ではなく贈答用としての需要が多くあります。
②黄桃
黄桃は、その名前からも分かる通り黄色い色が特徴的な種類の桃です。黄桃には以下の品種があります。
・黄金桃/8月下旬~9月
・黄貴妃/9月中旬
・スウィート光黄/8月中旬
黄桃は、白桃に比べると味わいが濃厚で、舌触りもねっとりとしています。黄桃は、白桃にくらべて果肉が硬く味が劣ることから、かつてはそのほとんどが缶詰用として使用されてきました。しかし、最近ではマンゴーのような味わいの黄貴妃やたっぷりの果汁と甘さが特徴のスウィート光黄などの品種も生まれ、生のまま食べる機会が増えています。
なお、黄桃の中でも流通量が多い黄金桃は、1kgあたりの2000円~3000円程度の価格が目安です。ただし、若干見栄えが悪いものなどであれば、1kg1000円前後で手に入る場合もあります。
(*黄桃について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)