油が酸化する原因は?色・匂いでの見分け方は?体への影響や防止策も解説!
油の酸化について知っていますか?酸化と聞くと悪いイメージがありますが、具体的にどうしたら酸化するのでしょうか。今回は、油が酸化する原因・期間や体への影響に加えて、見分け方も紹介します。油の酸化を防止する方法や捨て方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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油が酸化するとは?
油は使い続けると変色したり匂いが変わることがあり、これを酸化するといいますが、油が酸化するとはどういう意味なのでしょうか。どの程度使いまわすと油は酸化するのか、詳しく見ていきます。
油の酸化は劣化を意味する
油が酸化するとは油が劣化することを指します。酸化の主な原因は調理時の加熱によって酸化反応が進むことによって起こり、酸化すると臭いや粘りがでて味も悪くなってしまいます。さらに酸化が進むと栄養価が下がるだけでなく、動脈硬化などの健康被害を引き起こすこともあるため、酸化した油は食べないようにしましょう。
油が酸化する期間の目安や原因は?
油が酸化する原因は様々あります。
・加熱
・酸素
・光
・水
・金属
・微生物
油が酸化する原因は上記のように多岐にわたるので、いくら酸化しないように注意していても少しずつ酸化が進んでしまいます。特に高い温度での加熱による酸化は大きく、空気にも触れ続けるため1度揚げ物をするだけでも酸化してしまいます。
未使用の油であれば1~2か月程度を目安に使い切りましょう。1度使用した油は約2週間以内に2~4回程度繰り返し使うと酸化し始めるので長期間保存せずに早めに使い切りましょう。
(*油の賞味期限について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ごま油は酸化しにくい
ごま油には酸化しやすい不飽和脂肪酸が多く含まれているので本来は酸化しやすい種類の油ですが、同時に抗酸化物質であるビタミンEやゴマリグナンと呼ばれる成分が含まれているので酸化しにくくなっています。この抗酸化物質は血中コレステロールを低下させるなど健康増進作用も期待できる成分です。
(*ごま油の酸化について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
酸化した油を使うのは危険?体や健康への影響は?
油は酸化によって劣化していきますが、酸化した油を使うことは身体の健康にとって悪影響があるのでしょうか。酸化した油の摂取と健康の関連を見ていきます。
①肝臓の負担が大きくなる
油の酸化が進むと過酸化脂質という物質が生成されていきます。この過酸化脂質は身体にとって有毒なもので、人体では肝臓で分解が進み無毒化していきます。過酸化脂質の摂取量が増えていくと肝臓への負担が大きくなっていき、肝機能が弱くなっていく原因となるので注意が必要です。
②酸化コレステロールによる動脈硬化
酸化した油には酸化コレステロールという物質が含まれており、これを摂取すると血中コレステロールも酸化されてしまい動脈硬化などの病気の原因となってしまいます。家庭で酸化コレステロールを摂取する機会が多いのは複数回使用して酸化した揚げ油で作った揚げ物なので、酸化した油を使い続けることは避けましょう。