パラミツとはどんな果物?味や食べ方は?ドリアンとの違いや栄養価なども紹介!
【野菜ソムリエ監修】パラミツとはどんな果物か知っていますか?ドリアンと違いはあるのでしょうか?今回は、パラミツの別名や、旬の時期・産地に加えて、味わい・食感も紹介します。パラミツの<実・種>の食べ方や、通販商品のおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
②味わい・香りの違い
ドリアンといえば強烈な香りがすることが知られていますが、腐った玉ねぎのような臭いと例えられることもあります。パラミツはドリアンほどの刺激臭はありませんが、独特の甘い香りがします。
ドリアンの味は濃厚な甘みがあり、一度食べると病みつきになってしまう人がいるほどです。それに対しパラミツは酸味のないさっぱりとした甘みがあり、優しい味わいです。
(※ドリアンの味や臭いについて詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
福光佳奈子
野菜ソムリエ
パラミツの果肉には酸味がなく弾力があります。食感はまるで肉のようなので、近年アメリカを中心に菜食主義の人々の間では、肉の代替食として人気になっています。
③実の色の違い
パラミツの実は上の写真のようにオレンジ色をしていて、例えると柿のような色です。実のひとつひとつに種があり、それを取り出してから果肉を食べます。
一方、ドリアンの果肉は上の写真のようなクリーム色をしています。果肉の中には大きな種が入っており、種の周りの柔らかい果肉が食べられる部分です。
パラミツの食べ方は?
パラミツは栄養が豊富で優しい甘みがある果物ですが、どんな食べ方をするのでしょうか。ここでは、完熟と未熟の果肉の美味しい食べ方、また種の食べ方について紹介します。
①完熟のパラミツは生でそのまま食べる
完熟のパラミツは生のまま食べることをおすすめします。パラミツの切り方の手順は以下の通りです。
1.ビニール手袋を付けて、包丁で縦半分にカットする
2.中心の白い部分を切って取り出す
3.オレンジ色の果肉をひとつひとつ取り出す
4.果肉の周りの繊維質は取り除く
5.果肉の中に種が入っているので、出して取っておく
6.種の薄い膜は取り除く
7.果肉を生のまま食べる
パラミツを切ると白いベタベタした液体が出てきて、扱いにくくなります。ビニール手袋をして、手袋と包丁に油を塗ってから切るとよいでしょう。大きいサイズのパラミツの場合、1つのパラミツから100〜500個の果肉が取れます。
②未熟のパラミツは炒め物にして食べる
未熟のパラミツは、生のまま食べずに炒め物にして食べると美味しく、その手順を以下で紹介します。
1.熟す前のパラミツの果肉を取り出し、適当な大きさに切る
2.パラミツを下茹でして、アク抜きや臭い消しをする
3.パラミツを食べやすい大きさに切る
4.肉や野菜と一緒にパラミツを炒めて完成
パラミツは加熱するとじゃがいものような食感になるため、タイ料理やベトナム料理では炒め物や煮物の食材として頻繁に登場します。また、缶詰のパラミツを使うと手軽に調理でき便利です。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
パラミツには味がほとんどないので料理に幅広く活用できます。カレーやマリネがおすすめで、スパイスとも相性がよいです。また豚肉感覚でソテーやフライにしても美味しくいただけます。
③種は加熱調理して食べられる
種も加熱調理すると、栗やいものようにホクホクとした食感になって美味しく食べることができます。種を美味しく食べる手順は、以下の通りです。
1.薄皮を取った種を下茹でして、アク抜きや臭い消しをする
2.1~2回茹でこぼしたら、10~15分煮詰めたのちザルにあげる
3.水気を切ってからフライパンに移し、乾煎りする
4.種を包む白い皮が割れて開いてきたら火を止める
5.種の白い皮をむいたら、炒め物や煮物に入れる
種の白い皮は少しかたいため、下茹で後に乾煎りすると皮がむきやすくなります。皮をむいた種は、塩をかけておやつとして食べたり、炒め物や煮物の材料にしたりと幅広く色々なメニューに取り入れることができます。