エルダーフラワーとは?効果・効能は?シロップの作り方や活用レシピも紹介!
エルダーフラワーとはどんなハーブか知っていますか?今回は、エルダーフラワーを紹介します。エルダーフラワーには体に良いとされる様々な効果・効能があります。それを効率よく摂取する方法やレシピなど、エルダーフラワーも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- エルダーフラワーとは?どんなハーブ?
- エルダーフラワーの特徴
- エルダーフラワーの花言葉
- エルダーフラワーの味わい・香り
- エルダーフラワーの効果・効能は?
- ①デトックス効果
- ②免疫力アップ
- ③粘膜の浄化
- ④抗酸化作用
- ⑤リラックス効果
- ⑥収れん作用
- エルダーフラワーの取り入れ方は?
- ①エルダーフラワーシロップ
- ②エルダーフラワーのハーブティー
- エルダーフラワーシロップの活用レシピ
- ①エルダーフラワーのケーキ
- ②エルダーフラワー入りヘルシービスケット
- ③エルダーフラワーのアップルパイ
- ④エルダーフラワーとイチゴのゼリー
- エルダーフラワーの副作用など注意点は?
- ①取り過ぎると嘔吐・下痢をする可能性がある
- ②妊婦禁忌とはされていない
- エルダーフラワーを取り入れてみよう
エルダーフラワーとは?どんなハーブ?

エルダーフラワーは初夏にきれいな白い花を咲かせ、花は乾燥させてハーブとして、実はジャムとして食用することができます。エルダーフラワーには様々な効果・効能があると言われ、ヨーロッパ中心に愛用されてきました。そんなエルダーフラワーについて紹介します。
エルダーフラワーの特徴
エルダーフラワーはヨーロッパ原産の植物で、現在では西アジア、北アフリカなど広域に自生しており、日本でもよく見かけます。特にイギリスや北欧では鑑賞するだけでなく、薬や料理に多用されています。エルダーフラワーは別名セイヨウニワトコといい、それほど背の高くない針葉樹のエルダーに咲く花です。
エルダーフラワーの歴史は古く、ヨーロッパでは石器時代から食用として用いられ、ギリシャ・ローマ時代には薬として使われていた記録があります。
エルダーフラワーの花言葉
エルダーフラワーの花言葉は「愛らしさ」「思いやり」「苦しみを癒す」「哀れみ」で、「愛らしさ」は可憐な花の形やその香りから想像することができます。「思いやり」と「苦しみを癒す」はエルダーフラワーの薬効成分があるためでしょう。
「哀れみ」はキリストの十字架がエルダーの木から作られていたことと、裏切り者のユダが首をくくったのもエルダーの木だったからだと言われています。
エルダーフラワーの味わい・香り
マスカットのような香りが特徴的なエルダーフラワーですが、味もマスカットのようで、ほのかな甘みがあります。癖がなくさっぱりしているので、ハーブティーなどにした際にも非常に飲みやすいハーブです。
身体が冷えたので、お風邪予防のブレンドを淹れました。
— ▷𝕄𝕒𝕪-メイ- (@may_ennui) December 9, 2020
エキナセナ、ローズヒップ、ブルーマロウ、エルダーフラワーです🌿
良く眠れるようにラベンダーもプラスして浮かべました。いい香り。* pic.twitter.com/uZmMjeHtFn
エルダーフラワー大好き🥰
— Ciaoちゃん (@Satto82327479) December 5, 2020
美味しすぎる! pic.twitter.com/FEnhOKHRRD
エルダーフラワーの効果・効能は?

エルダーフラワーには様々な効果・効能があるため、古くから万能薬として使われてきました。現在もヨーロッパでは医薬品として用いられることもあり、人々の生活に必要不可欠なものになっています。そんなエルダーフラワーの効果・効能について見てみましょう。
①デトックス効果
エルダーフラワーの効能の一つに利尿作用と発汗作用があります。これはエルダーフラワーに含まれるフラボノイドやクロロゲン酸といったポリフェノールによる作用で、尿や汗とともに体内にある毒素を体の外に排出してくれるので、むくみの防止やデトックスに効果が見込めます。
②免疫力アップ
フラボノイドには免疫力をアップさせる効能もあり、体内にウィルスや細菌が侵入するのを阻止します。また風邪やインフルエンザなどの感染症にかかっても、初期症状のうちにエルダーフラワーを摂取すれば効果を発揮し、軽症のうちに回復しやすくなるでしょう。
③粘膜の浄化
エルダーフラワーには粘膜を浄化する作用もあります。のどや口腔内をエルダーフラワーのエキスで洗い流すことで、感染症予防や花粉症などのアレルギー症状の緩和に効果があります。のどの痛みや気管支につまりを感じるような風邪の初期症状にも効果的です。
④抗酸化作用
エルダーフラワーに含まれるフラボノイドには強力な抗酸化作用があり、あらゆる老化防止に効果が見込めます。肌のシミやシワを防いでくれるので、肌の若さを保てます。また、細胞を若く保つ働きもあるので、動脈硬化などの生活習慣病の予防に効果的です。
⑤リラックス効果
エルダーフラワーのマスカットのような優しい甘い香りは、神経の高ぶりを抑える効能があり、不安や憂鬱な気分を取り除いてリラックスさせてくれます。安眠効果も期待できるので、寝つきが良くない人や深く眠れない人はエルダーフラワーのハーブティーを寝る前に飲むのがおすすめです。
⑥収れん作用
エルダーフラワーのエキスには止血や鎮痛、防腐などの収れん作用があるため、肌に直接つけることで切り傷や日焼けなどを治す効果もあります。エルダーフラワーのエキスを抽出した液体やエキスの入った軟膏を作っておけば、傷などの外用薬になるほか、肌を美しく保つため化粧品にすることもできます。
エルダーフラワーの取り入れ方は?

エルダーフラワーの効果・効能を効率よく取り入れる方法を紹介します。色々な取り入れ方があるので、ぜひお気に入りの方法で試してみてください。
①エルダーフラワーシロップ
シロップはエルダーフラワーの抽出エキスに砂糖を混ぜたもので、コーディアルともいいます。エルダーフラワーの味が苦手な人も飲みやすく、シロップを5~6倍の炭酸水で割れば、爽やかでジュースのような感覚で飲めるでしょう。
②エルダーフラワーのハーブティー
エルダーフラワーのハーブティーは、お湯を注ぐだけでその効果・効能を簡単に得ることができます。香りが良く、ほんのり甘いエルダーフラワーのハーブティーは、リラックスしたい時や、体調が思わしくないと感じた時におすすめです。熱いまま飲めば、発汗作用をすぐに感じることができ、体も温まります。
エルダーフラワーシロップの活用レシピ
ここではエルダーフラワーのシロップの入った爽やかな味のレシピを紹介します。エルダーフラワーシロップを購入した際や手作りした際には、ぜひアレンジしてみてください。
①エルダーフラワーのケーキ
こちらは市販のエルダーフラワーのシロップを使ったレシピで、エルダーフラワーの香りと味をほんのり感じられるケーキです。焼きたての時と、翌日とで違った美味しさが楽しめます。
②エルダーフラワー入りヘルシービスケット
エルダーフラワーのシロップが入ったビスケットで、エルダーフラワーの爽やかな風味とほんのりした甘さが味わえます。材料はエルダーフラワーのシロップの他、薄力粉とグレープシードオイル、水だけのシンプルでヘルシーなビスケットです。
③エルダーフラワーのアップルパイ
エルダーフラワーのシロップでりんごを煮て、あんずジャムと合わせてパイにした、さっぱりとした甘さと華やかなエルダーフラワーの香りのするアップルパイです。冷凍パイシートを使っているので、簡単に作れます。
④エルダーフラワーとイチゴのゼリー
エルダーフラワーのシロップを水と合わせて加熱し、ゼラチンで固めたものにイチゴを入れたゼリーです。エルダーフラワーのほんのりとした甘さとイチゴの酸味が爽やかなデザートです。イチゴの他にもブルーベリーやラズベリーなどを使っても美味しく仕上がります。
エルダーフラワーの副作用など注意点は?

エルダーフラワーの健康に良い効果・効能について説明してきましたが、取り入れる際は副作用や注意点も理解しておくことが大切です。ここではエルダーフラワーの副作用など注意点を紹介するので、しっかり理解した上で取り入れてみてください。
①取り過ぎると嘔吐・下痢をする可能性がある
エルダーフラワーの場合、ハーブとしては花を使いますが、実を食べることもあります。しかし、種や樹脂には毒性があり、熟す前の実も食べられません。これらを摂取した場合は、吐き気や腹痛を起こすことがあります。エルダーフラワーを過剰摂取した場合も同様に、吐き気や腹痛、下痢などの症状が起こるので注意しましょう。
②妊婦禁忌とはされていない
エルダーフラワーには胎児や妊娠継続に悪影響を与える成分はなく、リラックス効果など、妊婦にも良い効果が期待できるハーブです。ただし、全ての人に合うわけではないので、心配な方はかかりつけ医に相談してから摂取しましょう。
エルダーフラワーは利尿効果が高いハーブのため、利尿薬を服用中の方は薬の効果が高まりすぎてしまいます。また、エルダーフラワーはスイカズラ科の植物のため、ハスカップなど同じくスイカズラ科の植物にアレルギーを持つ方は避けた方がいいでしょう。
エルダーフラワーを取り入れてみよう
白いきれいな花を咲かすエルダーフラワーは、食用や薬用に用いられる植物で、様々な効果や効能があるため古くは万能薬として使われました。エルダーフラワーは、お菓子やジュースにしても美味しく、爽やかな初夏の味が楽しめます。しかし、数少ないものの副作用もあるので、副作用や摂取量に注意しながら上手に生活の中に取り入れてみましょう。