はちみつの白い点々はカビ?結晶との見分け方は?防止対策も紹介!
はちみつにカビっぽい白い点々や黒い変色があったことはありませんか?実はカビではなく、はちみつの糖の「結晶」なのです。今回は、はちみつの結晶とカビの画像・見分け方や、カビてても食べられるのかを解説します。はちみつがカビる原因や、カビさせない対策も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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はちみつがカビることはあるの?
はちみつは、常備している家庭も多い甘味料の一つですが、長く保存していてもあまり腐ったりカビが生えたりするイメージを持たない人が多いかもしれません。食品は長く放置しているとカビが生えることがありますが、はちみつにもカビは生えるのでしょうか。
はちみつは基本的にカビにくい
はちみつは基本的にカビにくい食品で、特に未開封のはちみつは、何年経っても腐ることがなく食べられます。カビない理由としては、はちみつの糖度の高さと水分量の少なさ、はちみつ自体に殺菌作用があることがあげられます。この環境はカビにとって生存することが難しいため、はちみつはカビが生えない食べ物となっているようです。
しかしはちみつにも純度があり、純度が100%のものはカビが生えませんが、水飴や水分などを含む純度の低いものはカビやすいです。
はちみつの白い浮遊物の正体は?カビ?
純度100%のはちみつの場合、はちみつ自体がカビることがほとんどないことがわかりましたが、それでも白い浮遊物を見かけることがあります。この白い浮遊物の正体は一体何なのでしょうか?
はちみつの白い浮遊物は「結晶」
はちみつによく見られる白い浮遊物の正体は、はちみつの中に含まれるブドウ糖が結晶化したものです。はちみつに結晶が起こりやすくなる条件は下記の通りです。
・気温が低い
・製造から長い時間が経過した
・はちみつの中のブドウ糖が果糖よりも多い
・振動
はちみつは寒い時期になるとはちみつに含まれるブドウ糖が結晶化し、夏場には結晶が消えることがよくあります。気温が20度以下になるとブドウ糖は結晶化しやすく、特に13度以下になると、ほとんどのブドウ糖は結晶化すると言われています。よって、はちみつは冷蔵庫に入れると結晶化してしまうため、常温での保管がおすすめです。
また、はちみつには結晶化しやすいものとしにくいものがあって、サラサラのはちみつは比較的結晶化しにくいと言われています。はちみつの成分はブドウ糖と果糖ですが、レンゲやナタネなどから作られたとろみのあるはちみつは、ブドウ糖の成分が多いため結晶化しやすいです。
(*はちみつが固まる理由について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
はちみつの「結晶」は問題なく食べられる
はちみつの結晶は、食べるとシャリシャリとした食感がありますが、食べても全く問題ありません。ただし食感が変わってしまうため、はちみつの結晶が気になる場合は、45度から60度のお湯で湯煎加熱することによって結晶がなくなり元のはちみつに戻ります。夏場になると結晶化したはちみつが元に戻るのもこの原理と同じで、気温ではちみつが温められたからです。
ただし、はちみつの結晶をなくすために絶対にしてはならないのが、直火で加熱することです。直接加熱するとはちみつの温度が100度近くなってしまい、酵素やビタミンなどの体にいい栄養素が破壊される上に、味や香りも飛んでしまうので注意しましょう。
はちみつが黒く変色している場合は?カビ?
はちみつは製造から時間が経つと、黒っぽく変色することもあるようです。このように黒っぽく変色してしまう原因は、一体何なのでしょうか?ここでは黒い変色の原因や食べても良いかどうかを解説します。
はちみつの黒い変色は糖分のカラメル化なので食べてもOK
はちみつが黒や茶色に変色するのは、糖分がカラメル化したことで起こったものです。直射日光に当たることで変色することもありますが、カビではないので食べても全く問題はありません。ちなみに花の種類によっては、元から黒いはちみつも存在しています。