牛脂とは?使い方やラードとの違いは?活用レシピのおすすめも紹介!
牛脂とは何か知っていますか?ラードとの違いはあるのでしょうか?今回は、牛脂の使い方に加え、ない時に代わりに使える物や作り方も紹介します。牛脂が危険・体に悪いという噂の真偽や、牛脂を使ったレシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
牛脂とは?ラードと違う?

牛脂は、スーパーの精肉コーナーや精肉店などで無料でもらえることもありますが、どのような特徴を持った食材なのでしょうか。ここでは、牛脂の特徴や成分、ラードとの違いなどについて紹介します。
牛脂の成分・匂いなど特徴
牛脂には、主に以下のような成分が含まれています。
・オレイン酸
・ラウリン酸
・ミリスチン酸
・パルミチン酸
・ステアリン酸
・リノール酸
・α-リノレン酸
牛脂は、牛の脂肪が原料となっているため、含まれる成分はほとんどが脂肪酸です。中でも、一価不飽和脂肪酸であるオレイン酸が多く含まれている点が特徴です。また、牛脂には牛肉の匂いを凝縮したような特有の匂いがあります。
牛脂とラードの違い
牛脂は牛の脂肪を精製して作られますが、一方でラードは、豚の脂肪を精製して作られたものです。ラードの脂肪酸組成は牛脂とほぼ同じですが、ラードは牛脂より融点が低く、体温で溶けるため冷めても美味しく食べられる点が特徴でしょう。
また、ラードは牛脂より匂いが強い点も特徴で、料理によっては主張が激しくなり過ぎることもあります。その他、牛脂は無料で手に入ることもありますが、ラードの場合は購入する必要があり価格も牛脂より高くなります。
牛脂の賞味期限・保存方法
牛脂は、冷蔵保存した場合は生の牛肉と同様の賞味期限になります。牛脂をすぐに使わない場合は、冷凍室で保存しましょう。冷凍する際は、牛脂を小分けしてラップに包み、密閉できる保存袋に入れてから保存すると風味が保たれます。なお、冷凍保存する際は3ヶ月が賞味期限の目安になります。
(*牛脂の賞味期限について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
牛脂の使い方は?ない時の代わりはある?

ここでは、牛脂の使い方について紹介します。また、牛脂がない場合の代用品についても紹介するので、併せて参考にして下さい。
牛脂の使い方
牛脂は固体の脂ですが、熱を通すとすぐに溶けるため、他の食用油と同じように炒め調理や焼き調理などに使うことができます。特に牛肉を使った料理との相性が良いため、すき焼きやステーキなどに活用するのがおすすめです。また、ハンバーグやコロッケの具材に牛脂を加えると、旨味や風味が増して美味しく仕上がるでしょう。
牛脂の代用品
牛脂がない場合の代用品には、以下のものがおすすめです。
・ラード
・オリーブオイル
・サラダ油
・バター
・マーガリン
・牛肉の脂身
牛脂の代用品として最もおすすめなのが、ラードです。ラードは牛脂と脂肪酸の構成が近く、旨味や香りもよく似ています。また、牛脂と同じく動物性脂肪のバターも代用品として活用できるでしょう。一方、マーガリンは植物性の脂肪ですが、料理に風味やコクを与えたい時に活躍します。
炒め物に使う際は、オリーブオイルやサラダ油のような液体油脂で代用しましょう。なお、牛肉の脂身部分を切り落として、牛脂として使うこともできます。
(*牛脂の代用品について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
牛脂は自分で作れる?

牛脂が手に入らない場合は、自分で作ることもできるのでしょうか。ここでは、牛脂の作り方を紹介するので、牛脂を自作したい場合にはぜひ試してみてください。
牛脂の作り方
牛脂は、以下の手順で作りましょう。
1.牛の背脂を包丁で細かく刻む
2.背脂を鍋に入れ、水を入れて沸騰させる
3.かすかに煮立つ程度の温度で1時間煮る
4.ザルにキッチンペーパーを敷き、鍋の中身をこす
5.容器に入れて冷蔵庫で冷やす
6.脂と水が分離したら脂だけを取り、保存容器へ移す
牛脂は、牛の脂と水があれば簡単に作ることができます。牛脂はステーキなどを購入した際には無料でもらえますが、牛肉を買わない時やたっぷり使いたい時にはもらいづらい場合もあるでしょう。
そのような場合でも牛脂を自作してストックしておけば役に立つのでぜひ試してみてください。なお、作った牛脂は、小分けにして冷凍すると長く保存できるのでおすすめです。
牛脂は体に悪い・危険って本当?

牛脂は体に良くないとの声もありますが、それは事実なのでしょうか。ここでは、牛脂が体に悪い・危険とする噂の真偽について解説します。
牛脂に期待できる効果・効能
実は牛脂は普通に摂取する分には健康を害することはなく、むしろ健康への効果も期待できます。牛脂に期待できる効果として、以下のものが挙げられます。
・悪玉コレステロールを減らす
・血行改善
・アンチエイジング
牛脂に多く含まれるオレイン酸には、悪玉コレステロールを減らす働きや、血行を改善する働きなどがあります。また、抗酸化作用も強いため、細胞の老化を抑えるアンチエイジング効果が期待できます。ただし、牛脂には動脈硬化の原因となり得る飽和脂肪酸も含まれるため、摂り過ぎには気を付けましょう。
(*牛脂のダイエット効果について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
牛脂を使ったレシピを紹介!
牛脂を料理に使うことで、普段とは違った味わいを楽しむことができます。牛脂を使ったおすすめのレシピを紹介するので、使い方の参考にして下さい。
①ステーキ
ステーキを炒める際に牛脂を使うと、安い肉を使っても風味高く仕上げることができます。バターを一緒に使うと、よりコクのある味わいが楽しめるでしょう。
②焼肉
牛脂の使い方が分からない方は、まずは焼肉を作ってみましょう。フライパンに牛脂を溶かして肉を焼くだけですが、サラダ油などと違った香り高い仕上がりになります。
③すき焼き
牛脂の使い方の定番といえるのが、すき焼きです。すき焼きに牛脂を加えると旨味が増し、安い牛肉を使っても格段に美味しく仕上がります。
④ビーフシチュー
牛脂をたっぷり使って肉を炒め、旨味を閉じ込めてから煮込むビーフシチューのレシピです。肉を炒める際にフライパンが乾燥したら、牛脂を足して調節しましょう。
⑤チャーハン
牛脂を使ってチャーハンを炒めると、お店で食べるような本格的な味に仕上がります。なお、牛脂が無い場合はラードで代用しても美味しく仕上がるでしょう。
⑥牛脂入りハンバーグ
ハンバーグのタネに牛脂を入れることで、肉汁が溢れるジューシーなハンバーグを簡単に作ることができます。なお、牛脂は細かく刻んでおくと他の具材と混ざりやすいでしょう。
牛脂を上手に使って料理しよう!
牛脂を料理に使うと、いつもの料理が格段に美味しく仕上がります。また、オレイン酸を豊富に含む牛脂は、血中コレステロールの調整や血行の改善などにも役立つでしょう。牛脂を上手に取り入れ、さまざまな料理に活用して下さい。