「みりん」と「料理酒」の違いは?代用できる?使い分け方も紹介!
「みりん」と「料理酒」にどんな違いがあるか知っていますか?今回は、「みりん」と「料理酒」の〈原料・風味〉など特徴を比較して、違いや相互に代用できるのかも紹介します。「みりん」と「料理酒」の使い分け方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
料理酒には、以下のような効果や役割があります。
・食材の臭みを取る
・肉を柔らかくする
・味を染み込みやすくする
・食品の保存性を高める
・旨味やコクをプラスする
肉や魚の下味として料理酒を使用すると、加熱してアルコールが蒸発するときに臭みを一緒に抜くことができます。また、素材の保水力を高めることで加熱したときに食材の水分が飛びすぎるのを防ぎ、パサつきがなくしっとりとして柔らかい仕上がりにすることができます。
(*料理酒の効果・役割について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
「みりん」と「料理酒」の違いは?代用できる?
「みりん」と「料理酒」の違いはどのようなところでしょうか。それぞれを代用品として使って作れる料理についても詳しく説明します。
①味わい
みりんはアルコールに麹などを加えて甘みをプラスしており、料理酒は日本酒に食塩などを加えて作られています。みりんと料理酒では、煮物を作る時のまろやかさや甘みには大きく差があります。一方で料理酒には塩気があるため、加えることで料理自体にも塩気が加わるのが特徴です。
②酒類に分類されるか否か
みりんも料理酒もアルコールが含まれていますが、料理酒は日本酒に食塩や調味料を入れたもので、飲料として飲むことができないため酒類には分類されません。そのため、酢や醤油などと並列した調味料のコーナーで料理酒を見つけられることがほとんどでしょう。
それに比べて本みりんは、混成酒(こんせいしゅ)という飲料可能な酒類として分類されています。そのため、スーパーなどでは焼酎・ウイスキーなどと一緒に酒コーナーに置かれている場合もあります。
「みりん」と「料理酒」の代用は基本向かない
「みりん」と「料理酒」の代用は、味や役割・効果の違いからも基本的にはおすすめできませんが、以下のような料理であれば代用は可能です。
・煮物
・照り焼き
・煮魚
みりんと料理酒は共にアルコールが含まれているため、代用品として使われることもあります。上記の料理であれば、みりんと料理酒をそれぞれ代用して調理に使うことができますが、みりんはアルコールが含まれている本みりんを選ぶようにしましょう。
みりんを使用すると甘めの味付けになるため、砂糖など他の調味料を減らすなどの工夫をして下さい。逆に料理酒を代用として使用する場合は、塩や醤油などの塩気のある調味料の使用量に注意しましょう。
(*料理酒の代用品について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
「みりん」と「料理酒」の使い分け方は?
みりんと料理酒は味や効果などが異なると紹介しましたが、具体的にはどのようにして使い分けると良いのでしょうか。ここではみりんと料理酒の使い分け方を解説します。
「みりん」が適した場面と使い方
みりんは煮物など甘みや照りを出す場面に使用することが多いですが、砂糖と併用するのがおすすめです。砂糖とは甘みの種類が違うため、両方使用することで深みのある味わいになります。煮物の場合は最後に入れて、アルコールを飛ばすためにしっかり加熱しましょう。
魚を煮付ける場合は、先にみりんを含めたすべての調味料を煮立たせておくと、臭みのない仕上がりになります。
(*みりんの使い方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)