料理酒の効果とは?どんな意味・役割があるの?使い方のおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】料理酒の効果を知っていますか?今回は、料理酒の料理に使われることで得られる効果を〈料理面・健康面〉で紹介します。料理の使い道に合った、料理酒の使うタイミングや妊娠中に使っていいのかも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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料理酒とは?
料理の下処理やコクを出すために使用する料理酒ですが、その種類は様々です。料理酒は製造方法やその工程で味にも違いが出てきます。どのような特徴があるのかを説明していきます。
料理酒に分類される調味料の例
料理酒は大きく分けて4種類あります。
・料理用清酒
・飲用清酒
・合成清酒
・発酵調味料
酒類に分類されている料理用と飲料用はどちらも清酒ですが、料理用はコクや旨味を与え、生臭さを消す工夫がされています。飲料用は味のバランスやキレが重視されており、雑味や酸味の少ないことが特徴です。合成清酒は清酒を原料とし、調味料や酸味料を加えて製造されています。その為、風味や旨味が少ないのが特徴です。
発酵調味料は清酒を作る段階で塩を加えてあり、海水と同等程度の塩分濃度となっているため、使用する際は塩分に注意する必要があります。発酵調味料は、料理酒としての風味・旨味は劣ること、飲用出来ないようにしてあることが特徴です。
竹本友里恵
管理栄養士
料理酒は広く捉えると”アルコールを含んでいる調味料すべての総称”です。お酒に甘みを加えたり塩を加えた発酵調味料は酒類として飲めない処理をしているので、酒税が掛かっていない分価格が控えめで、お料理にコクや風味や甘さを加えるのに便利です。料理用清酒は料理に旨味を与え生臭みを消す成分を豊富に含むように工夫して製造されており、飲用清酒は味のバランスが良く、余分な酸味や雑味が少ないです。料理用ワインは料理酒と違い、甘味や塩を加えず、渋みを引き出しているので飲用には向いていません。どの料理酒も良さがあるので、好みの味付けにあった料理酒を選びましょう。
料理酒の賞味期限
料理酒の賞味期限は開封前と開封後で異なり、未開封であれば下記の記載通りです。
・開封前:9か月~1年くらいの保存が可能
・開封後:2ヶ月前後
料理酒は有機酸などの旨味成分が豊富なため、高温や紫外線にあたると風味が悪くなるので、開封前は冷暗所で保存しましょう。料理酒はもともと少し黄色味のある色をしているので、多少の色の変化は気にしなくても大丈夫です。気になるようであれば、使用前に味を確認し異臭や酸味があるようであれば、使うのはやめましょう。
開封後は2ヶ月を目処に使い切りましょう。開封後は酸化が早く風味も変わりやすいため、保管は冷蔵庫で、また、アルコールが多く含まれているので、しっかりとキャップをすることも大切です。賞味期限内に使い切れるように、自分の使用ペースに合ったサイズを選ぶことも重要です。(※1)
料理酒の効果・役割は?使う意味あるの?
料理酒は砂糖や醤油のように味付けが大きく味が変わる調味料ではありませんが、確実に旨みやコクを加えます。使用する際のポイントはアルコールをしっかりと飛ばすことです。料理酒を使ったときの効能や役割などを詳しくみていきましょう。
料理酒の料理面での効果
和食には欠かせない料理酒ですが、使う意味は多岐にわたり、効果・効能も多くあります。
・魚や肉など素材の臭みを消す
・煮崩れや味の流出を抑えてくれる
・酸味を和らげる
・味が染み込みやすくなる
・味付けがまろやかになる
・素材を柔らかくする
・料理にコクを与える
・風味豊かに仕上げる
料理酒は旨み成分が凝縮しており、料理に使用することで格段に美味しくなります。アルコールと糖質が合わさることで煮崩れを防げたり、素材の表面に膜を張るのでつやを出し、見た目もテリ良く美味しそうに仕上がります。そのほか、魚など食材の臭み消しや、煮込み料理に加えることで、酢や塩の味がなるでしょう。
料理酒の健康面での効能
料理面での利点はたくさんありますが、健康面・衛生面でも料理酒を使う意味があります。
・保全性の向上によって安心して食べられる
・風味と旨みが上がることにる減塩対策
料理酒に含まれているアルコールの働きにより、細菌やバクテリアの増殖防止による保存性が向上します。お弁当の総菜などにも安心して使えることができ、煮物や照り焼きなど、幅広い料理に使用できます。また、豊富な有機酸が料理にコクと旨みを加えるので、塩分量を減らす意味でも上手に料理酒を使うと良いでしょう。
料理酒を使うタイミングは?
料理のときに使用するポイントをまとめました。それぞれの目的により加えるタイミングの意味が変わります。