料理酒の効果とは?どんな意味・役割があるの?使い方のおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】料理酒の効果を知っていますか?今回は、料理酒の料理に使われることで得られる効果を〈料理面・健康面〉で紹介します。料理の使い道に合った、料理酒の使うタイミングや妊娠中に使っていいのかも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
料理に加える調味料の順番といえば“さしすせそ”(砂糖・塩・酢・醤油・味噌)が基本ですが、料理酒は含まれていません。加えるタイミングはどこがよいのでしょうか?
正解は砂糖の前です。お肉や魚の下処理に使用する際は悩みませんが、料理の最中に加える際は、『さ(酒)み(みりん)→さしすせそ』と覚えましょう。アルコールの粒子はとても小さいため食材への浸透が早く、次に入れる調味料の染み込みを良くします。また、料理酒やみりんに含まれているアルコール分を先にを飛ばすことも最初に加える意味の1つです。
竹本友里恵
管理栄養士
料理酒は料理用に製造したお酒のことですが、料理酒を日本酒で代用する方も多いかと思います。日本酒を日常的にご自宅で飲む方は、調味料としても使用できるので便利です。日本酒は料理酒より素材の旨味を引き出し、魚や肉の臭み消しだけでなく、料理にコクを加える効果があります。料理酒は塩や甘味料が添加されているため、日本酒の方が身体に影響を与える確率が低いです。日本酒を料理の後半で使用しする場合は、しっかりアルコール分を飛ばすことを忘れないようにしましょう。
妊娠中に料理酒を料理に使っても大丈夫?
妊娠中の飲酒は禁忌事項の1つですが、料理酒の場合はどうなのでしょう。安全に使用するためのポイントをお伝えします。
妊娠中に料理酒を使用しても問題ない
料理酒は飲料用のお酒と違いアルコール濃度が低く、加熱が不十分で多少残っていたとしても問題ないと言われています。また料理に使用する量も、飲料に比べえると少量のため神経質になる必要はありません。
しかし、酒蒸しなどの場合は水蒸気に交じって、アルコールが強い時があるので、換気を十分に行いながら調理するようにしてください。みりんにもアルコールが含まれているため、同様の注意が必要になります。
料理酒の使いすぎは塩分の過剰摂取になることがある
料理酒の中には飲用を防ぐために、海水と同等濃度の食塩を加えて販売されているものがあります。知らずに使用して塩分過多になると、妊娠高血圧症候群を引き起こすこともあるので気を付けましょう。心配であれば、妊娠中は料理酒の代わりに日本酒を使用したり、購入する際に全成分表示を確認すると安心です。
料理酒を使ったレシピ
調味料の中では脇役の料理酒ですが、とても良い仕事をしてくれます。料理酒を使って素材の良さを引き出すレシピをご紹介します。
①あさりの酒蒸し
定番のアサリの酒蒸しですが、新鮮なアサリと料理酒で丁寧に作る一品は格別です。三つ葉やカイワレ大根などの香味野菜を入れると、より香り高い一皿になります。
②高野豆腐のひき肉煮
普段の高野豆腐の煮物もひき肉を加えることによって、ボリュームが増します。ちょっとひき肉が余った時などにもおすすめのレシピです。