くるみを生で食べると危険?毒性がある?浸水処理で安全にする方法を紹介!
くるみは生で食べるのはありでしょうか?毒があり危険って本当でしょうか?今回は、くるみを生で食べても毒性など危険はないのかや、くるみを生で食べる場合に必要な処理の浸水(ソーク)のやり方を紹介します。くるみの生・ローストでの違いや美味しい食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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くるみを生で食べるのはあり?毒があり危険?
美容や健康のために手軽に食べることが出来るナッツ類の中でも、くるみには豊富な栄養素が含まれていて人気です。毒があり危険と言われている成分や生でくるみを食べることができるのかなど詳しく紹介します。
くるみは生で食べても問題ない
素焼き、ローストなど下処理されたくるみが販売されていることがほとんどで、生で食べるのは危険と言われますが、実はくるみは生で食べることができます。くるみを生で食べることで、ローストしたものとは違った味わいや栄養価があるため、生で食べることもおすすめです。
ただ生くるみには毒「アブシシン酸」が含まれるため下処理をした方が良い
くるみを生で食べると危険と言われているのには、アブシジン酸という毒が生のくるみに含まれていることが関係しています。このアブシジン酸を取り除くための下処理の方法は大きく2つあります。
・浸水
・ロースト
生のくるみに含まれるアブシジン酸は、酵素抑制物質というタンパク質の食化を妨げる働きのある物質です。アブシジン酸の毒で消化不良を起こすだけでなく、タンパク質の消化を妨げることでエネルギーを作り出すことが出来なくなるため、身体の機能が落ちる危険もあります。
アブシジン酸は45度以上で加熱または浸水することで取り除くことができるため、生くるみの毒を摂取しないように下処理してから食べましょう。
(*生くるみについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
くるみを生で食べる際の処理方法は?毒抜きできる?
生くるみをそのまま食べるとアブシジン酸の毒があり危険なため、毒抜きのため適切な下処理が必要です。ここでは、生でくるみを食べるときの処理方法を説明するので、参考にしてください。
くるみを生で食べる場合は浸水(ソーク)で毒抜きしよう
くるみを生で食べる場合、水に浸けておく浸水(ソーク)という方法で毒抜きすることができるので紹介します。
1.生くるみの殻をむく
2.生くるみをだっぷりの水に浸ける
3.2時間以上浸水させて毒抜きする
生くるみを浸水させておくと、アブシジン酸の毒が抜けて水が茶色に変色してくるので、それがあれば毒抜き完了です。2時間から8時間程度が目安で、長すきると食感が悪くなったりカビが生えたりしてしまう恐れがあるため、注意しましょう。
くるみを生で食べるとローストと何が違うの?
くるみを生で食べるとローストしたものとではどのような違いがあるのでしょうか。きちんと浸水させてアブシジン酸の毒抜きをし、危険のない生くるみとローストしたものの、味・栄養価・保存期間などを比較して紹介します。
①食感・香り
まずは大きく差があり好みが分かれる、生くるみとローストくるみの食感と香りの違いをみてみましょう。
生くるみ…しっとり柔らかく、甘みがある
ローストくるみ…表面がパリッとしてカリカリ、香ばしい
ローストしたものはナッツ特有のカリカリとした食感と表面の薄皮がパリッとしています。また、香ばしさとナッツのオイル感がある味わいです。それに比べると生くるみにはナッツの香ばしさは少ないですが、くるみ本来の甘みを感じることが出来ます。