20日も賞味期限切れの生卵は食べられる？危険？ゆで卵なら安全？

卵を購入しても使い忘れていて賞味期限が切れてしまった、という経験があるでしょうか。捨てるのがもったいなくて食べようと思ってもサルモネラ菌などが心配で躊躇してしまうかもしれません。以下で、卵は賞味期限を過ぎていても食べられるのかどうかを詳しく説明していきますのでぜひ参考にしてみてください。

卵の中にはサルモネラ菌という食中毒の原因となる菌が存在していることがあり、サルモネラ菌の増殖は卵の保存温度と産卵時期が関係します。また、消費者が安心して卵を食べられるように生食での賞味期限の表示がされているので、賞味期限を過ぎてしまった場合は十分に加熱をしてから食べるようにしましょう。

卵の賞味期限は生卵で食べることを想定して産卵後7日以内にパックされます。そして、パック済みの状態から2週間程度の日付がつけられるので、約30日間は生の卵を食べることができます。つまり、賞味期限が１週間前に切れている卵でも食べられるのです。

賞味期限を過ぎた卵はサルモネラ菌による食中毒を防ぐためにも、70℃、1分以上の十分な加熱をして食べることができます。冷蔵庫(10℃以下)で保管していた場合はサルモネラ菌は増殖しないため、3〜5週間の日持ち、購入してから約1ヶ月は、十分な加熱をして食べるようにしてください。

（＊賞味期限切れの卵が食べられるかについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。）

賞味期限切れの卵をゆで卵にする場合は固茹でにしましょう。半熟では加熱不十分で、サルモネラ菌による食中毒になる可能性があります。一般的に、ゆで卵の加熱は6～9分では半熟の卵、10～15分では固めのゆで卵になります。半熟は目玉焼きの黄身が流れてしまうものと同様です。賞味期限切れ20日の卵は、10分以上加熱して固めのゆで卵にしましょう。

賞味期限が切れてしまう前にゆで卵にして保存している方は多いのではないでしょうか。保存方法を間違えてしまうと食中毒などを起こす危険性が高い為、安全な期間や保存方法を紹介していきます。ゆで卵を保存する際は、保存温度や殻の割れの有無により、条件が異なってくるので参考にして下さい。

卵は主に卵殻、卵殻幕、卵白、卵黄から構成されており、その中の卵白には「リゾチーム」という殺菌作用がある酵素が含まれています。生卵の状態ではこの酵素が細菌から卵を守ってくれますが、リゾチームは熱に弱いため、加熱することにより殺菌作用が失われてしまうのです。ゆで卵にすると加熱されてしまうために生卵よりも保存期間が短くなってしまいます。

また、ゆで卵を殻を剥くか剝かないかによっても保存期間の違いがあります。冷蔵庫保存で、殻つきの場合は3日～4日の保存期間になります。冷蔵庫保存で、殻なしの場合は当日中に食べなければなりません。味付きのゆで卵の場合は冷蔵庫保存で7日になります。

大量にゆで卵を作る場合は、味付きの茹で卵にしておくのがよいでしょう。加熱してゆで卵にする方法では日持ちがしないため、生卵で冷蔵庫に保管して食べる際に加熱してゆで卵にするようにします。

(＊ゆで卵の賞味期限の目安について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

(＊腐った卵の見分け方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)