賞味期限切れの卵をゆで卵で食べるのは危険？安全な食べ方・調理法を紹介！

卵の賞味期限は、サルモネラ菌が繁殖しない保存温度の研究に基づいて算出されています。

【卵の賞味期限】
・春：25日以内
・夏：16日以内
・秋：25日以内
・冬：57日以内

日本で流通する卵は実際の賞味期限よりも余裕を持ち、夏の時期に合わせてパック後2週間と設定することが多いそうです。つまり夏場では2日間程、春や秋は1週間〜10日、冬場であれば3週間〜1ヶ月程の猶予がある設定です。卵は意外にも日持ちする食材と言えるでしょう。

（＊卵の賞味期限について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。）

賞味期限切れの卵を食べる際はいくつかのポイントに注意する必要があります。

・卵の中心を75℃で1分以上加熱する
・5℃以下で保存する

卵による食中毒の主な原因であるサルモネラ菌は、加熱すことで死滅するため固く茹でたゆで卵であれば安心して食べることができます。半熟卵は中心まで熱が通らないため避けましょう。また、サルモネラ菌は5℃以下では増殖しづらいため適切に冷蔵保存することも重要です。

賞味期限が切れた卵をゆで卵にしても食中毒を起こしてしまう場合もあります。食中毒を起こすと以下のような症状が現れます。

・腹痛
・下痢や嘔吐
・38℃前後の発熱

食中毒は腸内で細菌が繁殖し胃腸機能が低下することによって引き起こされます。上記のような症状が数日〜2週間ほど続き、下痢や嘔吐によって脱水症状を起こしてしまうこともあります。どのような場合、ゆで卵でも食中毒を引き起こしてしまうのかみてみましょう。

腐った卵は加熱していても食べてはいけません。腐っているかどうかは3つのポイントで見分けられます。

・割るとツンとした臭いがする
・黄身がすぐに崩れたり、白身と混ざってしまっている
・水に入れると沈まずに浮く

ツンとした匂いは卵にサルモネラ菌などの雑菌が繁殖し、硫化水素が発生することで引き起こされます。また、黄身が崩れている場合も雑菌が卵の細胞膜を破壊してしまっている可能性が高く、見分けるポイントになります。少しでも不安に思った際は上記のようなポイントを確認してみましょう。

（＊腐った卵の見分け方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。）