梅は野菜か果物かどっち?農林水産省の定義を元に徹底解説!
梅は野菜か果物かどっちなのかを知っていますか?梅干しや梅酒などでよく使われますがどちらなのでしょうか。今回は、梅が果物に分類される理由について、野菜・果物の定義から紹介します。梅の果物的・野菜的レシピもそれぞれ紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
一見果物のように見え、果物のような甘さも感じられるにも関わらず、野菜に分類される食材もあります。
・メロン
・スイカ
・イチゴ
・トマト
・パイナップル
農林水産省では栽培方法が苗を植え付けてから1年で収穫できるもので、木にならないものを野菜としています。そのため、スイカやイチゴなどの果物として一般的に扱われる食材も、分類上は野菜です。生産者であっても野菜として栽培や収穫をしていますが、スーパーでは果物として扱われることから、これらの食材は果物的野菜と呼ばれます。
日本標準商品分類(平成2年6月改訂、総務省)の野菜の区分は
根菜類:だいこん、にんじん、ごぼう、馬鈴、等
葉茎菜類:はくさい、キャベツ、ねぎ、たまねぎ、等
果菜類:きゅうり、かぼちゃ、トマト、なす、等
に区分されています。
農林水産省の野菜生産出荷統計の調査対象品目(※)は以下のように分類されています。
根菜類:だいこん、にんじん、ばれいしょ、さといも、かぶ、ごぼう、れんこん、やまのいも
葉茎菜類:はくさい、キャベツ、ほうれんそう、レタス、ねぎ、たまねぎ、こまつな、ちんげんさい、ふき、みつば、しゅんぎく、みずな、セルリー、アスパラガス、カリフラワー、ブロッコリー、にら、にんにく
果菜類:きゅうり、なす、トマト、ピーマン、かぼちゃ、スイートコーン、さやいんげん、さやえんどう、グリーンピース、そらまめ、えだまめ
香辛野菜:しょうが
果実的野菜:いちご、メロン、すいか
(*メロンとスイカの分類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
梅の野菜的なレシピは?
梅の実を野菜のように使って作る料理を、いくつか紹介します。梅の実は毒性があるため基本的にはそのまま食べることはできず、加工したものを料理に使うことになります。食事のおかずを一品簡単に増やせるので、ぜひ作ってみてください。
①梅とひじきのだし漬け
梅干しとひじきの相性は良く、さまざまな使い方ができるので、ひじきのレシピを増やしたい場合にはおすすめの組み合わせです。こちらは暑い時期にはぴったりの出汁で作る茶漬けで、食欲がない時でも冷たく爽やかな食事を楽しめます。
②鶏もも肉と梅の実の煮物
自家製の梅酒作りには大量の梅の実を使いますが、作り終わった後にそのまま捨ててしまうのは少しもったいないと感じるかもしれません。鶏もも肉と一緒に煮る簡単なレシピで、夕飯やお酒のおつまみとして消費できるので、無駄なく梅を使い切れます。
梅の果物的なレシピは?
梅の実は果物のように使うことで、美味しいデザートも作ることができます。特に梅酒に使っている梅は柔らかく酸味も梅干しほど強くないため、デザート作りに活躍してくれます。
①梅ゼリー
夏になると和菓子店に並ぶ梅ゼリーは、梅酒や梅シロップに入った梅の実と寒天を使うことで簡単に作ることができます。寒天を使うことでゼラチンよりも高級感が演出できるため、おもてなしの席でもおすすめで、和食の後のデザートにぴったりです。