梅は野菜か果物かどっち?農林水産省の定義を元に徹底解説!
梅は野菜か果物かどっちなのかを知っていますか?梅干しや梅酒などでよく使われますがどちらなのでしょうか。今回は、梅が果物に分類される理由について、野菜・果物の定義から紹介します。梅の果物的・野菜的レシピもそれぞれ紹介するので参考にしてみてくださいね。
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そもそも野菜と果物の基準は?
梅干しや梅酒など、日本人には馴染みの深い梅ですが、ここでは梅が野菜か果物かについて説明します。まずは、野菜と果物の基準について説明するので覚えておきましょう。
野菜の定義
農林水産省による野菜の定義は、以下のような基準で定められています。
・加工をほとんど必要とせずに食べられるもの
・草から収穫できるもの
・苗から植え付けて2年以下で収穫できるもの
野菜は基本的に低い草から収穫できるものとされており、更に大根のような根菜類からキャベツなどの葉茎菜類などの5つに分類されています。植え付けてから収穫まで、比較的期間が短いのも特徴です。
果物の定義
果物の定義は、農林水産省では以下のように定められています。
・木になるもの
・食べられる果実であるもの
・栽培に2年以上かかるもの
果物は木になるものという定義になることから、栽培には2年以上と時間がかかるのが特徴です。りんごや桃などのあきらかに果物とわかるものは、確かに苗を植えてから収穫まで2年以上必要であるのが想像できます。このことから、基本的に木になる実は概ね全て果物として扱って問題ないようです。
(*野菜と果物の違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
梅は野菜か果物か結局どっち?
梅は結局、野菜と果物どちらでしょうか。販売される期間も短く、加工しないと食べられないためどちらか分かりにくいかもしれません。他にも野菜か果物かの判別が付きにくい食材もあるため、そちらも紹介していきます。
梅は基本的に「果物」に分類される
梅は基本的に果物に分類され、理由は以下が挙げられます。
・木に食べられる果実をつける
・栽培に2年以上かかる
このことから梅干しとして扱う梅の実は、木の実の扱いとなります。梅の木はバラ科サクラ属に分類わけされ、同じく果物として扱われるりんごやさくらんぼ、梨も梅と同じバラ科です。他のバラ科の果物に比べ、梅は熟しても果実にそれほど甘さがなく意外に感じるかもしれませんが、どの果物も一重咲きのバラや桜によく似た花をつけます。
農林水産省では、園芸作物の生産振興を効果的に推進するため、概ね2年以上栽培する草本植物及び木本植物であって、果実を食用とするものを「果樹」として取り扱っています。
従って、一般的にはくだものとは呼ばれていないと思われる栗や梅などを果樹としている一方で、くだものと呼ばれることのあるメロンやイチゴ、スイカ(いずれも一年生草本植物)などは野菜として取り扱っています。
果物(野菜的果物)に分類されるその他の食材
一般的には野菜のように扱われる食材でも、分類上は果物となるものもあり、以下の食材が挙げられます。
・栗
・アボカド
栗は味に甘さがあまりなく、野菜のような扱いになることもありますが、木に実をつける食材のため果物にあたるようです。またアボカドは日本ではほとんど栽培されておらず、どのように実をつけるのかもあまり知られていないため、野菜のような扱いを受けることがあります。しかし、栽培には2年以上を必要とし、木に実をつけることから果物の分類です。
(*栗とアボカドの分類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)