山菜の女王「コシアブラ」とは?味・香りなど特徴は?保存方法や食べ方も紹介!
コシアブラとは何か知っていますか?別名「山菜の女王」と言われる山菜です。今回は、コシアブラの<味わい・香り・栄養成分>など特徴を、旬の時期や食べ頃・見つけ方などとともに紹介します。コシアブラの<冷蔵・冷凍>別の保存方法や、美味しい食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- 山菜の女王「コシアブラ」の特徴とは?どんな味わい・香り?
- コシアブラの見た目・大きさなど特徴
- コシアブラは苦味と独特の香りが特徴
- コシアブラの旬の時期や食べ頃・見つけ方は?
- コシアブラの旬の時期は春〜初夏
- コシアブラの食べ頃は柄が広がる前まで
- コシアブラの見つけ方・摘み方のポイント
- コシアブラの栄養成分や効果・効能は?
- ①ケンフェロール
- ②ケルセチン
- ③イソクエルチトリン
- ④食物繊維
- コシアブラの美味しい食べ方・調理法は?
- コシアブラは下ごしらえ・アク抜きをしよう
- コシアブラの味わいを活かせる料理・調理法
- ただコシアブラの食べ過ぎには注意
- コシアブラの美味しいレシピ5選!
- ①コシアブラの天ぷら
- ②コシアブラのおひたし
- ③コシアブラの混ぜご飯
- ④コシアブラの肉巻き
- ⑤コシアブラのペペロンチーノ
- コシアブラの保存方法は?冷凍でOK?
- コシアブラの【冷蔵】での保存方法・日持ち期間
- コシアブラの【冷凍】での保存方法・日持ち期間
- コシアブラを食べてみよう
コシアブラの五大栄養素は「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」にはまだ記載されていません。しかし、ポリフェノールなどそのほかの栄養素が豊富なことが明らかとなり、健康効果が高いと注目されています。どのような栄養が含まれるのか具体的に紹介します。
①ケンフェロール
ケンフェロールを摂取することで期待できる効果は、以下のようなものがあります。
・抗酸化作用
・血圧降下作用
・抗アレルギー作用
ケンフェロールとはポリフェノールの一種で、ニラやブロッコリーに多く含まれる成分です。ケンフェロールは、アレルギー疾患や高血圧に効果があると注目が集まっています。
②ケルセチン
ケルセチンもケンフェロール同様、ポリフェノールの一種です。ケルセチンは玉ねぎの皮やエシャロットに多く含まれており、以下のような効果があるといわれています。
・血流改善
・コレステロール値減少
・動脈硬化予防
・関節痛軽減
ケルセチンが注目されるようになった理由の一つが、生活習慣病予防効果の高さです。高い抗酸化作用をもったケルセチンは活性酸素から赤血球を守り、血液をサラサラにするといわれています。さらに、コレステロール値や血糖値、血圧をさげ、動脈硬化を予防する効果も期待されています。
③イソクエルチトリン
イソクエルチトリンもポリフェノールの一種です。古くから生薬として利用されてきたドクダミにも多く含まれる成分で、期待できる健康効果として以下のようなものがあります。
・血圧降下作用
ドクダミ同様、コシアブラにも血圧降下作用が期待できます。また、コシアブラの独特の香りや苦味はイソクエルチトリンのようなポリフェノールに起因するといえるでしょう。
④食物繊維
山菜であるコシアブラは食物繊維も豊富に含まれます。食物繊維に期待できる健康効果は、以下のようなものがあります。
・便通改善
・腸内環境改善
・コレステロール値の低下
食物繊維を積極的に摂取することで便通の改善や、善玉菌を増やし腸内環境が改善されるといわれています。また、摂りすぎたコレステロールを吸着して排出する働きも明らかになりつつあります。
コシアブラの美味しい食べ方・調理法は?
コシアブラには、まさにコシアブラにしかない味わいがあり、その味わいはほかの食材で置き換えられないほどです。タラの芽にもたとえられますが、それ以上にアクが少なく調理しやすいのも魅力のひとつです。ここでは、コシアブラの美味しい食べ方・調理法を解説します。
コシアブラは下ごしらえ・アク抜きをしよう
コシアブラをおひたしや鍋物、炊き込みご飯に使う場合は下ごしらえが必要です。下ごしらえ・アク抜きに必要な手順は、以下の通りです。
1.コシアブラの根本についているハカマを取り除く
2.沸騰したお湯に、さっとくぐらせる
3.すぐにお湯を切って冷水で冷やす
4.冷水に数分さらしてアクを抜く
長時間茹ですぎたり水にさらしすぎたりと味や香りが抜けてしまうので、さっと火をとおして冷水に数分とれば十分です。お湯にとおすとすぐに鮮やかなグリーンになるのでそのタイミングで引きあげましょう。なお、天ぷらにはこの下ごしらえは不要です。
コシアブラの味わいを活かせる料理・調理法
コシアブラ特有の味わいを活かせる料理は、以下のようなものがあります。
・天ぷら
・おひたし
・炊き込みご飯
・鍋の具材
はじめてコシアブラを食べるのであれば、最初に試して欲しい調理法が天ぷらです。サクサクとした衣の歯触りにコシアブラの香りと苦味が引き立ち、さらにあとからうまみが感じられて美味しいと評判です。また、大量のコシアブラが手に入った場合には、おひたしや炊き込みご飯、鍋の具材に入れるのがおすすめです。
ただコシアブラの食べ過ぎには注意
天ぷらなどにすると香りや味わいがよく、たくさん食べたくなるコシアブラですが、食べ過ぎには注意が必要です。コシアブラの食べ過ぎによる下痢症状や、コシアブラに似たニワトコによる軽い食中毒も報告されています。
(*コシアブラの食べ過ぎについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)